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【遊戯王OCG】「タキオン」の新規カードについての考察


はじめに

 本日、2024年4月10日(水)に来月発売される『デュエリストパック -輝光のデュエリスト編-』に収録される新規カード6種類が公開されました。

 自分としても待望の「タキオン」をメインとした強化カードということで、効果をじっくりと見ていきたいと思います。

新規カード

《銀河眼の時源竜》

効果モンスター
星8/光属性/ドラゴン族/攻3000/守2500

このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。 (1):自分・相手ターンに、フィールドにドラゴン族Xモンスターが存在する場合に発動できる。 このカードを手札から自分か相手のフィールドに特殊召喚する。 (2):このカードが召喚・特殊召喚した場合に発動する。 このカードの元々の持ち主は、自身のデッキから「タキオン」魔法・罠カード1枚を手札に加える。 (3):自分か相手のドラゴン族Xモンスターの攻撃宣言時に発動する。 フィールドのこのカードをそのモンスターのX素材とする。

遂に来た《No.107 銀河眼の時空竜》の効果を能動的に使うことができるカード。自分の場に出してランク8エクシーズの素材にするのも良し、相手の場に出してタキオンドラゴンの効果を適用させるのも良し。「タキオン」魔法・罠をサーチする効果は「それぞれのプレイヤーが1ターンに1度しか使用できない」制約のため、自身の①の効果を使わず自分の場に出し、2体目を自身の①の効果で相手の場に出せば1ターンに2回サーチ効果を使うことができる(…はず。正確な裁定は発売待ち)。

《時空の雲篭》

効果モンスター
星4/光属性/ドラゴン族/攻 300/守 250

このカード名の(1)(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。 (1):このカードがドロー以外の方法で手札に加わった場合に発動できる。 このカードを特殊召喚する。 (2):このカードをリリースして発動できる。 自分のデッキ・墓地から「時空の雲篭」以外の「タキオン」モンスター1体を特殊召喚する。 (3):このカードが手札・墓地に存在し、自分がドラゴン族Xモンスターを特殊召喚した場合、 その内の1体を対象として発動できる。 このカードをそのモンスターのX素材とする。

 ①の効果による特殊召喚は後述の《神影金龍ドラッグルクシオン》や既存の《輝光竜セイファート》の二択になりそう。②のリクルート効果は基本的に《銀河眼の時源竜》を出すことになるが、墓地にいったタキオンドラゴンやネオタキオンを蘇生すればそのまま③の効果に繋がる。ただこの1枚からランク8エクシーズが立たず1枚初動になるわけではないのが残念。

《無限竜シュヴァルツシルト》

効果モンスター
星8/闇属性/ドラゴン族/攻2000/守 0

このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できず、 この効果を発動するターン、自分はドラゴン族XモンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。 (1):自分フィールドにモンスターが存在しない場合、 または相手フィールドに攻撃力2000以上のモンスターが存在する場合に発動できる。 このカードを手札から特殊召喚し、 デッキから「無限竜シュヴァルツシルト」以外の光・闇属性のドラゴン族・レベル8モンスター1体を守備表示で特殊召喚する。 この効果でデッキから特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。

 《エクソシスター・マルファ》のように展開に制約がかかるがデッキからモンスターをリクルートしつつ自身を場に出し1枚でエクシーズ召喚を召喚権を使わずに行えるカード。《星雲龍ネビュラ》や《螺旋竜バルジ》をリクルートすれば更なる展開やアドバンテージを稼ぐことが可能。ただしこのカードを使用すると《No.90 銀河眼の光子卿》が出せなくなってしまうのが難点。またこのカードのサーチが《輝光竜セイファート》でレベル8ドラゴンをコストにするかレベル4ドラゴン2枚をコストにしてサーチするくらいしかないのも難しいところ。

《神影金龍ドラッグルクシオン》

エクシーズ・効果モンスター
ランク8/光属性/ドラゴン族/攻2500/守3000
レベル8モンスター×2

このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。 (1):このカードがEXデッキから特殊召喚した場合に発動できる。 デッキから「ギャラクシー」カードか「タキオン」カード1枚を手札に加える。 (2):このカードのX素材を2つ取り除いて発動できる。 ドラゴン族・ランク8・攻撃力3000のXモンスター1体を 自分フィールドのこのカードの上に重ねてX召喚扱いでEXデッキから特殊召喚する。 その後、EXデッキから「ギャラクシー」モンスター1体をそのX素材にできる。

欲しかった効果が全て詰まった凄いカード。《タキオン・トランスミグレイション》をサーチしつつ《No.107 銀河眼の時空竜》を出すことができるため先攻でタキオンドラゴンを出す意味ができ、更にエクストラデッキから《銀河衛竜》をエクシーズ素材にできるため《銀河眼の時源竜》との合わせ技で攻撃力12700の2回攻撃(与えるダメージは半分)ができるようになります。ただこのカードに「ギャラクシー」名称も「フォトン」名称も無いため《銀河天翔》を使用した際には出すことができないのが難点。

《殲滅のタキオン・スパイラル》

速攻魔法
(1):以下の効果から1つを選択して発動できる (このカード名の以下の効果はそれぞれ1ターンに1度しか発動できない)。 ●自分フィールドに「ギャラクシー」Xモンスターが存在する場合に発動できる。 効果が無効化されている相手フィールドの表側表示カードを全て破壊する。 ●「殲滅のタキオン・スパイラル」以外の自分の墓地の「タキオン」カード1枚を対象として発動できる。 そのカードを手札に加える。 ●自分の墓地のドラゴン族の「No.」モンスター1体を対象として発動できる。 そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。

 3つの効果から選択して使用する必殺技名称カード。①の効果はタキオンドラゴンやネオタキオンの無効効果と合わせてワンキルする際に使用しそう。②は《時空の雲篭》をサルベージして即展開する際に使用するか。

《ロード・オブ・ザ・タキオンギャラクシー》

通常罠
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。 自分フィールドに「ギャラクシーアイズ・タキオン・ドラゴン」モンスターが存在する場合、 このカードの発動は手札からもできる。 (1):自分・相手のバトルフェイズに、 自分フィールドの「ギャラクシーアイズ」XモンスターのX素材を1つ取り除いて発動できる (自分フィールドに「CNo.」モンスターが存在する場合、このカードの発動と効果は無効化されない)。 このターンに召喚・特殊召喚された相手フィールドのモンスターを全てデッキに戻す。

 効果はかなり強烈ですが発動タイミングがバトルフェイズ中のみと厳しい。個人的には《タキオン・トランスミグレイション》の方が取り回しは良さそうです。

どんなデッキに入るか

【銀河光子】(既存のギャラクシー・フォトンデッキ)

 基本的には《銀河眼の時源竜》と《タキオン・トランスミグレイション》を入れて先攻での盤面をより強固にする形になりそうです。タキオンドラゴンは使わず、トランスミグレイションは普通にセットしての運用になるかと思います。《銀河天翔》の制約のせいで《神影金龍ドラッグルクシオン》を出すことができないのが難点。

【タキオン】(ドラゴン族主体のデッキ)

 《無限竜シュヴァルツシルト》での展開をメインに、《輝光竜セイファート》や《時空の雲篭》なども複数積みするタイプになりそうです。無限竜から《螺旋竜バルジ》をリクルートして展開することで

《No.107 銀河眼の時空竜》
《No.38 希望魁竜タイタニック・ギャラクシー》

《タキオン・トランスミグレイション》

 の2妨害を無限竜1枚から構えることが可能なのが魅力です。前述したとおり無限竜のサーチ手段が乏しいのと《No.90 銀河眼の光子卿》を出せないことが難点。しかし無限竜から《銀河眼の残光竜》をリクルートすることで、《永遠なる銀河》を経由して

《No.107 銀河眼の時空竜》
《No.38 希望魁竜タイタニック・ギャラクシー》
《No.90 銀河眼の光子卿》
《銀河眼の時源竜》

《タキオン・トランスミグレイション》

 以上の3妨害を構えることが可能です。デッキ構築が【銀河光子】との混合になるので構築難易度は上がりそうです。

【ホルス】(汎用ランク8派生デッキ)

 ホルスデッキに《銀河眼の時源竜》、《タキオン・トランスミグレイション》、《No.90 銀河眼の光子卿》、《神影金龍ドラッグルクシオン》を入れるのが一番無難に強い気がします。光子卿とルクシオン(→タキオンドラゴン)を並べることで相手ターンに時源竜をサーチ、そのまま展開しトランスミグレイション2枚めをサーチすることで妨害数を増やすことができます(トランスミグレイションにターン1制限はありません)。

おわりに

 というわけでタキオン強化が楽しみすぎて色々書かせて頂きました。デュエリストパックの新規カードはあと1種類未判明のものがありますが、通例ですと「セブンス」カードの新規が収録されそうな感じなので正直あまり期待はしていません…。個人的には《時空の雲篭》1枚からランク8が出せるようになるとかなり嬉しいのですが、難しそうです。そのほか何か新規カードの使い道などございましたら是非教えて頂けたらと思います。それでは。

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