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【100文字ドラマ】【「そのさよなら、代行します」シナリオ】「さよなら、私。そして、こんにちは」

みねたろうさんの「そのさよなら、代行します」のあらすじを書かせていただきました。
シナリオは描いている途中なので、締め切りまでに書けたら書きます。
取り急ぎあらすじのみ。

【あらすじ】

卒業式の日、久しぶりに声を掛けてきたクラスメイト遠山恵梨香。

「千秋くんって『さよならメッセンジャーだったよね?』」

千秋(主人公)の家は代々『さよならメッセンジャー』を生業としていた。
高校一年生の頃、ファミレスで人生初の依頼人から報酬を受け取っているところをそこでバイトをしていたクラスメイトの遠山恵梨香に見られてしまった。しかし、学校はアルバイト禁止だった為、お互いにバイトをしていることは秘密にすると約束した。
その際に千秋は自分が「さよならメッセンジャー」であることを明かし、恵梨香は「やりたいことのためにお金が必要でバイトをしている」といった。
そこから恵梨香とは大して仲がいいわけでもなく『ただのクラスメイト』として三年間が過ぎた。
突然卒業式の日に、三年前のことを覚えていたのかと驚いた千秋だったが「私もさよならを告げて欲しい人がいるの」と言われ、その依頼を受けることになる。
「だれにさよならをしたいのか?」と聞いても恵梨香は話さず、「さよならのための準備を手伝って欲しい」とだけ言われ、卒業式が終わった後千秋は恵梨香に連れられて様々な場所に連れていかれる。
公園、遊園地、ショッピングモールの上のゲーセン……。しかし、いつまでたってもさよならしたい相手を言わない恵梨香。
夜も遅くなり「これ以上教えてくれないならもう依頼は受けられない」というと恵梨香は「私がさよならしたいのは私自身なの」という。
どういうことかと尋ねると「三年間お金をためてきたのは整形するためだったの」といった。なので「自分の顔には自分でさよならを言えないから誰かにさよならを言って欲しかった」のだと。
卒業式の次の日に整形することを決めていた恵梨香。
仲のいい友達にはそんなこと頼めないし、赤の他人にも頼めない。ちょうどいい距離感の名前だけ知っているレベルの人に頼もうと思っていたところ千秋が「さよならメッセンジャー」だったことを思い出して依頼したのだった。


※恵梨香が整形する理由➡自分の顔が好きではなく、可愛くなりたいからというのが一番の理由。また、親が離婚しており、母親に引き取られている。父の面影がある顔だったので母親は娘が整形することに反対していない。「整形するなら自分の金でしなさい」と言われ、アルバイトを始めた。
※公園、遊園地、ショッピングモールの上のゲーセンを回った理由➡幼いころ両親と一緒に行った思い出の場所。その一つ一つを周り自分で「さよなら」を告げていた。離婚していても父のことを恵梨香は好きだったため、顔を変えることを機に自分なりに「さよなら」をしていた。恵梨香自身整形することに関してマイナスなことは思っていないが顔に関しては『お父さんとお母さんの子である証』とも思っていたので気持ちの切り替えのためにさよならをする。最後に誰かに自分の顔に「さよなら」を言って欲しかったため千秋に頼んだ。
※「嫌いだった私にもさよならするの」という感じで、自分の嫌いなところともさよならをする。例えば二人でいろいろまわっているときに
千秋「あれ……遠山さんって○○な性格だった気がするんだけど」
恵梨香「ああ。私ね、そーいう私が嫌いだったの。だから今日はそれとも『さよなら』するの」
さよならメッセンジャーの千秋を通して、いろいろなものと卒業式の日にさよならをする恵梨香。一人だと出来ないことも誰かと一緒ならなんとなくしやすいのでは……。

【登場人物】

①左葉 千秋(さよう ちあき)(18)
左葉家は代々「さよならメッセンジャー」として働いている。高校一年生の頃より、「さよならメッセンジャー」としての仕事を開始する。
お人好しで真面目。困っている人をみつけるとほっておけない性格だが、空回りしてしまうことも多い。自分が「さよならメッセンジャー」として働いていることは学校や友人にも隠して生活(アルバイトが禁止な学校な為)していたが、ひょんなことからクラスメイトの恵梨香に見つかってしまう。

②遠山 恵梨香(18)
千秋のクラスメイト。
いつも笑顔で明るい性格。クラスでは派手めなグループにいる。
学校には内緒でアルバイトをしている。

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