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86

86見てた。後半にかけて更に面白くなったけど、22話、最終話は最高だった!

以下ネタバレ



彼岸花の赤さ、青い花が赤く染まっていくビジュアル。
ミリーゼ大尉が名乗る瞬間から、フレーム部分に枠ができ上下の部分だけが薄くなる。「誇ってもいいのだと思います」と言う部分でフレームが無くなり、シンの目から涙が流れることにより、より劇的に感じた。

死んだみんなに置いていかれている、自分もそっち側にいきたいと考えていたシンが、自分が生きていることを肯定できた言葉だったんだろう。

澤野弘之サウンドが似てて食傷気味だったけど、見直した!!!
音楽とシーンの合い方ほんと完璧だった。
音楽がよくて、シーンとぴったり合ってるとそれだけで気持ちが高まって、細かいシナリオの整合とかどうでも良くなる。
86は原作3巻を23話にまとめたらしくかなり丁寧に作られていてよかった。

僕は彼らほど生と死が身近な世界に生きているわけではないけれど、どこかでそれは起こっている。こういうアニメを見ると、この毎日安楽に生きている生を彼らのように燃やし尽くすにはどうすればいいのかといつも考える。
グレンラガンとかもそうだし、生死のかかっていないハイキューでさえ魂の燃焼を感じる。
そういうスポ根的絶対諦めないに憧れがあるのかもしれない。生がひりつくあの感じが自分には足りないのが悔しくて、なんのためにいきてるんだってたまになる? 全力出してるアニメとか漫画を見るとそういう自分の気持ちを再認識させてくれるからまた頑張ろうって気になる。それを何度も何度も繰り返しているんだけど、いまだにこのために生きてるって劇的なものはない。結局脳内ホルモンのせいだって考えたほうがいいんだろう。劇的なシーンと音楽とストーリーは君の感情を君の人生より簡単に盛り上げる。劇的なシーンばかりの現実は疲れてしまうし、同じだけど少し違う退屈だけど楽しいこともある毎日をくりかえすのが日常なんだろう。理想は理想だからこそ尊いものだし、極端に走るのは良くないな。

紅い地平に惹かれる。エヴァQの最後でみんなが歩いてるところがすごい好きで、そこで流れる宇多田ヒカルの桜流しがまた好きで、それだけでQ好きなんだよな。

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