私がサブスクではなく、CDを買ったりレンタルして音楽を取り入れる理由

◆はじめに

音楽へ触れる手段がCDからサブスクに移り変わりつつある世の中に移り変わってから久しい。

 私の身の回りの人間でも、それまではパソコンにCDを取り込んで、ウォークマンやipodにデータを入れるという作業を経て音楽を楽しんでいたのが、サブスクに登録して、直接スマートフォンにダウンロードするという方法で音楽を楽しむという人間が増えた。

 確かにCDを買いに行ったりレンタルするのに、時間は掛かるし、下手したらそこまで移動するのに交通費も掛かったりするかもしれない。その点、サブスクは登録さえしてしまえば月額の使用料は掛かるにせよ、スマートフォンやタブレットでタップひとつで好きな音楽をダウンロードし放題だ。オッサンみたいな事を言うが、便利な世の中だなと改めて感じている。

 しかし、私はサブスクをあまり活用せず、TSUTAYAやタワーレコードに足を運び、CDを購入したりレンタルして、パソコンに取り込んで、ウォークマンにデータを入れて音楽を楽しむことがほとんどである。

 私が、サブスクの便利さを頭では理解しながらも、何故そのような方法で新しい音楽を自分の中に取り込み、楽しんでいるのか…

 それは…

細胞分裂を楽しみたいから❗️

 私が何を言っているのか恐らく理解できない方も多いであろう。なので、ここから説明したいと思う。


◆曲目的から、アーティスト目的、そしてジャンル目的へ

 CDを購入したり、レンタルするときに様々な目的や理由があると思う。例えば「このアーティストが好き」とか「この曲が聴きたい」といったように…

 私も同様の理由でCDを購入したり、レンタルしている。特に私は昭和ポップスをよく聴くので、その年代のオムニバスCDをよくレンタルしている。

 何故、オムニバスCDをレンタルするのかというと、特定のアーティストのベストアルバムを入手しようとすると音源がレコードで廃盤になっていたり、CDがあったとしても入手困難で価格が物凄く高くなっていたりしているからだ。オムニバスCDには目的のアーティストのヒット曲は入っていることがあるので、曲目的でレンタルすることが多い。

 曲目的でオムニバスのアルバムをレンタルすると、何となく流している間にどうしても目的の曲以外の曲を聴く。そうしていると、「あ、この曲いいな」、「このかしの世界観が好きだな」、「このフレーズ、コード進行良いな」といった具合に、それまで知らなかった曲や、名前は知っててもあまり掘り下げてこなかったアーティストやジャンルに触れるきっかけを与えてくれる。

 そうなると、今度は「良いな!」と感じたアーティストやジャンルに興味を抱くようになり、「もっと掘り下げてみよう!」となって、またCDをレンタルする。このようなサイクルを繰り返していくうちに、様々なアーティストやジャンルの音楽に触れるようになり、知識を拡げていった。

 特定のアーティストやジャンルだけのCDを買ったり、レンタルしたり、iTunes storeから曲を入手するときは、目的の曲だけダウンロードするということもあった。だが、新しいジャンルであったりそれまであまり掘り下げたことのなかったアーティストに触れるきっかけを与えてくれたのは間違いなくオムニバスCDだったと思う。


◆最初の興味の持ち方

 私の興味の持つきっかけは、TVであったりYouTubeである。

 特に、興味のある連ドラにかつてのアイドルであったり、ミュージシャンが出演している時は、思いを馳せてCDをレンタルすることが多い。

 そうやって掘り下げていったかつてのアイドルは多い。例えば本木雅弘さんが出ているドラマがやっている時はシブがき隊というように、キョンキョンであったり、斉藤由貴さん、吉川晃司さん、現在であったら“カムカムエブリバディ”に出ていた世良公則さんに興味を持って、ツイストの曲を聴くというような感じだ。

 CDをレンタルしに行くまではYouTubeで曲を聴くことが多いのだが、動画を再生するとその流れで、次に再生される動画をそのまま見てしまうことが多い。時に「この曲良いな」と感じることも多い。その曲が、全く知らなかったアーティストの曲だとYouTube上でどんどんそのアーティストであったり、ジャンルを掘り下げる。そして、オムニバスCDの時と同じように目的のアーティストのCDと一緒にそこで興味を持ったアーティストやジャンルのCDをレンタルするのである。

 ドラマや映画経由で昭和ポップスに触れる若い方も、もしかしたら多いのかもしれない。リアルタイムで見ていた方々からすればあまり不思議だ絵はないのかもしれないが、平成世代の方は「この人、歌唄ってたんだ!」と驚く方もおり、そこから興味を抱くパターンが多い。実際、私の周囲でも昭和歌謡好きの同世代の方はたくさんいるが、そうやって興味を持ち、ハマっていった方も少なくない。


◆まとめ

 サブスクが登場し、いつでもどこでも好きな音楽を取り入れられるようになり、便利な世の中になったと思う。

 私もいくつかサブスクに登録しているが、どうしてもTSUTAYAでCDをレンタルして好きな音楽を取り入れることの方が多い…

 それは、新しい音楽に出会うことによる音楽の細胞分裂の機会を失いたくないからだ 

 サブスクを使う時はどうしても曲目的で活用することが多くなってしまう。そういう時はサブスクは便利なのだが、1枚、或いは2枚以上のアルバムを通して新しい曲、音楽を取り入れたい時は、サブスクではなく、レンタルした方が良いのかもしれない…

 そうやって新しい音楽や新しい世界に触れる機会は、今までも積極的に取り入れていきたいと思う。




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