虹が消えるまで

17:00。
夕方。

今日、初めて家から出た。
もくもくと本を読む一日で、9:00くらいの気分なのに時計を見ると16:00を回っていて、一日の始まりのつもりが一日の終わりに差しかかってしまい胸がチクンとした。

ある本を読み終えて、シュークリームが食べたくなって近所のケーキ屋さんへ。
前方の空には数種類の雲が浮いて流れていた。
薄雲、うろこ雲、あれは巻き雲かな。
雲と空のワンダーランドだと、ふと上を見上げると虹が出ていた。
「真上って見ないよなぁ」と偶然に嬉しくなる。

短い虹でだんだんと消えていく。
最後に残ったのはたぶん青色だったと思う。
空の青か虹の青かわからないけど、空の青より少し紫がかっていた。
あぁ、青じゃなくて紫だったのかな。

虹が消えるまで虹を見ていたのは、初めてかもしれない。光の屈折で虹が生まれるなら、見る位置が変わったらまた虹が見えるのかなとよくわからない欲張り心が出て、移動してみた。

そういえば、今日は雨とどんより曇りを想像していたのに夕方は晴れたっけね。


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