おばあさん

5月13日 
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小屋入りするはずだった朝。5時に起きたけれど、2度3度寝してしまった。雨だからか身体も重くて8時に身体を起こした。小屋入りだったら、もうとっくに出発している時間。本当は今日から小屋入りで、「水上なにしてんの?」って電話がかかってくるんじゃないかって、心の片隅で小さくドキドキしていた。かかってなんてこなかったけど。

入ってきた仕事は時間が空いていれば受けるようにした。この日も相変わらず私は子どもたちと過ごしている。

「プリンセス・ソフィアごっこしようよ」と誘われた。何やらコウモリが悪さをしているらしい。私は森の中のおうちでおまもりの糸を編む仕事をしているおばあさんだった。「千と千尋の神隠し」の銭婆みたいだ。

「おばあさん、わたし、まほうをつかえるかしら」

「どうだろうねぇ。じゃあ、このおまもりをあげよう」

「ありがとう!これでせかいがすくえそうだわ!」

お姉ちゃんがプリンセスで弟くんがコウモリ役。このコウモリくんがまたいい演技をするんだよなぁ。子どもたちがすんなりと「おばあさん」と信じてくれるおばあさんになれてよかった。年を重ねるとゆっくりしゃべるだけでそれっぽくきこえるような気がする。普段の絵本読みも影響しているのかな。

夜、青山美智子さんの「鎌倉うずまき案内所」を読み終えた。今、自分が感じてるものがこんなにキーワードとして出てくることに驚きの連続。ドキドキがとまらなくて、眠れなくなってしまった。いちかちゃんのその後が知りたくて知りたくてしょうがない。

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