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変わる世界。同性婚とミッドナイトスワン

2021年3月17日、同性婚について、画期的な判決が下された。

判決自体、ものすごく嬉しくて、速報を聞いた昼休み、涙が止まりませんでした。マスクしながら、ぽろりぽろり。

その日のニュース番組でも、さらには経済ニュース番組でも取り上げられてた。そして次の日の朝刊では、一面トップにその同性婚訴訟。

LGBTQ当事者として頻繁に見聞きする立場にいるから、LGBTQじゃない人にどれくらい響いているのか、当事者だからこそわからなくて、不安がありました。
だから、多くの報道が、こんなに大きく取り扱っていることは、向き合ってくれる人がいるという証に安心感と、時代が変わってきてることを強く感じました。

そして次の日。
昼休み私の後ろの席の人たちが、最近見た映画について語り合ってました。
映画好きとしては、すぐ参入したいところだったんですが、会話に急に割り込むこともできず、漏れ聞こえてくる話の中に、『私ミッドナイトスワン3回見ちゃった!めっちゃ良かったよあれ!』と聞こえてきた。

映画談義にもう入れなかった。
LGBTQに関する映画が、おそらく当事者じゃない人がちゃんと見てくれて、ちゃんと感じ取ってくれて、ちゃんと言葉にして人に伝えてくれる状況に出くわすなんて、自分の中に想定してなかったから。

LGBTQじゃない人は、LGBTQの人に出会ったことないって感じてる人も多いと思うけど、LGBTQの一員である私は、LGBTQのことを向き合ってくれる人に初めて出会ったように感じました。

東京レインボープライドは、2020年、新型コロナの影響で、リアルではなくオンライン上での開催となりました。例年のイベントではLGBTQが生きやすくなっている空気感を感じることができてたから、この勢いが途絶えてしまうのではないかと、不安がありました。

LGBTQが少しでも生きやすい世界になってほしい、この世の中にナチュラルに溶け込んでほしい。
そう願っていたのに、現実は違うのかも、、自分は理想論の中生きてるのかな…ずっと不安でした。

そんなことなかった。世界はちゃんと前に進んでる。
そう感じさせてくれる出来事に、立て続けに出会って、本当に感謝しかない。

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