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【Live2D】元整体師がモデリング前に考えてるキャラクターの動きの作り込み方など【‪Vtuber‬】


【2023/12/15 追記修正】
こんにちは!
Live2D Advent Calendar 2019
20日め担当、叶兎ユニです(ㅇㅅㅇ❀)

モデリングのお仕事をしながら自分でもVtuberとしてデビューしました。
錚々たる顔ぶれでビビり散らしてますが完全に勢いで申し込んでしまいました!

あまりこういった表舞台に出ることもなく文字に書き起こす経験も少ないため拙い文章で恐縮ですが、温かい目で見守って頂ければ幸いです・・・



■お仕事について

2019年の4月からお仕事としてLive2Dのモデリングを請け負い始め
担当させて頂いたお子さんは20人ほどになりました。

依頼を受けるなら見本として自分のキャラクターを作って魅せていく必要があると思い。身体を作って頂いたのですが(2019年4月)ありがたいことに依頼が継続的に入り、遅れに遅れ10月に自分デビューすることが出来ました!
と同時にvtuberさんになりたい方がこんなにたくさんいらっしゃるんだな
と実感した半年でもありました。

自分の作り方としてはLive2Dはほんっっとに基本的なことしか行っていないです・・・
・Live2Dのチュートリアルを読む
・モデリングの公開されている方の動画を見る
ほぼこの2点のみですね。

あと困ったときにTwitterでタスケテー!って叫んで有識者の方に助けて頂いてますが…最初の右も左もわからない時が一番大変でしたね一つ引っかかると1週間以上作業がストップしていたので、今は聞ける方がいらっしゃるのでほんとにありがたい限りです…
(自分も出来るだけ助けを求めてる方は拾っていくように心がけてますが)

そんな様子なので、技術以外で取り組む際に役にそうなお話を書き綴りたいと思います。
覚書きみたいになってしまうかもですが

見た方のお役に立てば幸いです。


■整体師10年の経験

タイトルにも書いた整体師の話ですね。他に目につく取柄もないのでほとんど釣りみたいなタイトルですね、ハイ

ざっくり計算して1年で1800人くらいの方の身体をみてたようで、
毎日人の身体を触っていたのでもう感覚として関節の動き、筋肉の機能が身についてしまっているので言語化するのが難しいのですが・・・
モデリングをする際に立ちそうなものを少しピックアップしていきます。


●人体の仕組みを理解する
分野でいうと「解剖学」の分野に入ります。
人体はひと部分動かすと「代償運動」というものが働きます。

身体が正面を向いた状態で首だけがグリングリン動くことは無いという事ですね。
・頭を右に屈曲させれば左肩が上がる、
・右を向くように回旋させれば左肩が内側に入り右肩が下がる。

といった動きです。
モデリングで言えば、頭のXYのパラメータに体の曲面を付けて上記の設定をしてる方も多いですね。

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その他
・右腕を上げれば背中が伸びて右の腰が少し上がる
・手をふる(バイバイ)動きで左右に体が揺れる

など実際にやろうとする動きを自分で実演してみるのがわかりやすいと思います。
※この動きを知っていると自分でストレッチをする時にも効果的効かせてやる事が出来るので覚えていくと良いですよ!


●筋肉、骨を覚えて実際の関節の動き理解する

ここは、理解しなくてもいいと思います!
更に知識を深めたい人向け!

人体は約200個の骨と650ほどの筋肉で構成されてます。
すべて覚える必要はないのですが、現役の時は主要な部分の骨と骨に付随する筋肉は見ないでも描けるくらいに何度も描いて記憶してました。もうだいたい忘れてますけど

脊柱は24個の骨が積み重なりそれぞれ動かすことが出来るのですが、
腰椎の6つのうち下2つはほぼ動かず、胸椎10.11.12番あたりで上体を「ねじる」動きをします。
(MMDで言うところの「上半身2」のボーンの概念。これがあるのと無いのとでは上半身の動きの滑らかさが変わります。MMD使ってる人にしか分からないたとえですが・・・)
逆に腰を動かす時は腰椎ではなく骨盤から動かすようにして体の向きを変えることになる。

肘関節が動くのに「どこの筋肉が収縮してどこの筋肉が伸展(伸びる)することにより、どこの骨が動いて肘が曲がる

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(フリーで使える画像上半身が無かったので下半身ですが、この辺は全部覚えます)

・・・などの理解が出来ていると、モデリングやモーションを付ける際に動きに説得力が出てくるかなーと思います。

※ただ知識としてはあるけど、技術が追いついてない部分もまだまだあったり…


■実はアニメーションの学校に通っていた

(なのにアニメーターではなくWEBが面白くてFLASHでアニメーションを作ったりしてました)卒業してなぜか保育の道に進んでしまったのでアニメーターとしての実務経験はありません。

でも昔から「アニメーション」というものが好きで国内海外問わず色んな作品を見てました。
国内アニメはオープニングに技術とセンスを詰め込んでるものが多いので
好きなオープニングだけで何百回と繰り返し見ていたり、
さらにコマ送りでも何回でも見てるので「自然に・・・勝手に感覚として目が慣れている」のだと思います。

これは、Live2Dでパラメータの動きの確認をする際に違和感にすぐ気づく事が出来るので結構役にたっていると思います。

基本を勉強するうえでデッサンに取り組む方もいらっしゃると思いますが、
個人的には『アニメーションの中割を覚える』と、XYなどの動きを付ける時の他モーション制作でも活用できるのでいいと思います。

整体の話でもそうだけど感覚として身についている技術ばかりを使っているので、私は雰囲気でLive2Dをやっている・・・
という感じが強いですね。

考えるな、感じるんだ・・・
でもソフト自体は数値を扱っているものなので、頭使って作業出来るようになりたいなと思います!


■まずはキャラクターの作りこみ

上記までは作る際に使う知識でしたがここからは作成に取り掛かる前の作業になります。
タイトルとズレますが、多分こちらのほうが本題かなと。

自分の場合はモデリングを始める前にキャラクターの特徴やそこからくる動きのイメージをしっかり固めてから実際のモデリングの作業に入ります。

そのキャラクターの性格(大人しいか元気で活発か)、どのくらいの口の開き、動作はこのぐらいで・・・ぴょんぴょん跳ねるくらい元気
逆におっとりとして動作がゆっくりな落ち着いた感じ・・・

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など、あくまで自分の中でですがキャラクターをしっかりと作りこんだ状態で作業に取り掛かります。
これが出来ていないとモデリングに進んでも動きの付け方がうまくいかずに難産だーーー!!!ってなることが多いですね。

その際あらかじめ、依頼者さんに「一人称、どんな性格か、この特徴は出しておきたい」
はお伺いしているのですが、

意外と聞いても出てこない方が多いですね・・・

この辺りのイメージを引き出したり依頼者さんに固めてもらう言葉がけが出来るかというのも、制作者の腕なのかなと思いました。

Live2D Aliveのいちからさんの講演でもどんなキャラかきちんと想像して動きに落とし込むと仰っていたので、やはり重要なポイントではないのかなと感じます。

■作ったモーション紹介

せっかくなので作ったモーション紹介させて頂きます。
森園とあさん(@tototoa_)のおじぎモーションやバイバイモーションを作らせて頂きました。
(上記に記述した手を振る場合の身体の揺れは、トラッキング体の回転Zや角度Zなどで横揺れが入るのでモーションには組み込んでいません)

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モーション制作のお仕事のご依頼もお待ちしております!

■モデリングのお仕事を始めてから…

自分では思いもよらなかったのですが、担当させていただいたお子さんに思ってたより自分が慕われていたり、どうしても私にお願いしたいのです!と依頼を申し込んでくださった方がいらっしゃったりと
嬉しい言葉をいただく事がチラホラあり、仕事として始めたものでしたがやっててよかったなぁと思いましたね。
Live2D AliveでCEOの懇親会で中城さんにお会いする機会があったので、そのあたりはありったけの感謝を伝えておきました!


■まとめ

まだ1年たっていない新米モデラーの制作ポイントでしたが
いかがだったでしょうか!

主催のナナメさんも良い機会を提供してくださってありがとうございました!

明日のアドベント・カレンダー( https://adventar.org/calendars/4268 )
担当は2ex(にえっくす)様(@2ex_softball)です。
お楽しみに~!


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