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【鳥取県東部(因幡)の火葬場訪問・1】智頭町営火葬場跡

鳥取県東部の山あいの町・智頭町のさらに山あいの地区に存在した智頭町営火葬場跡を訪問しました。
この火葬場は、さいば萌さんもYoutube動画で訪問、紹介されています。
【鳥取東部】智頭町営火葬場と集落向け野焼き場 - YouTube
また「INのブログ」というブログにも、正面からの写真が掲載されています。
鳥取の火葬場  智頭町営火葬場: INのブログ (seesaa.net)

智頭町の概要

智頭町は鳥取県東部-かつての因幡国(いなばのくに)の南部に位置しています。町の面積の93%を山林が占めており、かつては「林業の町」として栄えました。建築材として良質の「智頭杉」は有名です。2024年7月1日現在の人口は5,839人。豪雪地帯に指定されています。
江戸時代は、参勤交代で江戸に向かう鳥取の殿様の最初の宿場でした。
今回調べてみて分かったのですが、文化財の多い町です。国から指定を受けているものだけでもこんなにありました。

1 豊乗寺 絹本著色 普賢菩薩像 国宝(東京国立博物館に寄託)
2 豊乗寺 絹本著色 楊柳観音像 重要文化財(東京国立博物館に寄託)
3 豊乗寺 木造毘沙門天立像 重要文化財(豊乗寺)
4 石谷家住宅 重要文化財
5 旧塩屋出店主屋他3棟 国登録有形文化財
6 中町公民館 国登録有形文化財
7 下町公民館 国登録有形文化財
8 智頭消防団本町屯所 国登録有形文化財
9 米原氏住宅  国登録有形文化財
10 板井原公民館 国登録有形文化財
11 向山神社本殿、拝殿、覆殿及び籠堂 国登録有形文化財
12 智頭町立山形小学校 国登録有形文化財
13 石谷氏庭園 国登録記念物(名勝)
14 智頭往来、志戸坂峠 国史跡
15 智頭杉の林業景観 国重要文化的景観
16 芦津渓谷、那岐山 氷ノ山後山那岐山国定公園 

智頭町営火場跡

智頭町営火葬場跡は、智頭の中心部に入る少し手前にある市瀬という集落の山の中にあります。
さきに紹介したさいば萌さんの訪問記では、智頭町営火葬場は「智頭霊場」と改称された後、2019年(平成31、令和元)に廃止されたと書かれています。今は2024年(令和6)ですから、わずか6年前まで現役だったことになります。
さいば萌さんの訪問記では煙突のある火葬場のありし日の姿が映像に残されていました。今は建物は解体され、跡地も整地され、何も残っていません。

智頭町営火葬場跡
左側の門柱 施設名を記したプレートが掲げられています
「智頭町営火葬場」のプレート
マニアが持ち去ってしまわないかと少し心配
智頭町営火葬場跡 外壁を敷地内から見る
智頭町営火葬場跡
砂利が敷き詰められている場所に、煙突のある火葬場建物があった
左側の門柱脇の高くなったところにある小屋の跡
小屋の跡 黒のトタン板で囲われている
これも火葬場の付属施設?

智頭町営火葬場跡の場所

旧火葬場施設は「登録有形文化財」にならないの?

現在、明治以降の建築物、美術工芸品、歴史資料は「登録有形文化財」として保存措置が講じられています。
それなら、全国にわずかではあるけどまだ残っている昭和時代の旧火葬場は「登録有形文化財」にならないのでしょうか。
智頭町概要の紹介でずらりと並んだ町内にある「国登録有形文化財」を見て、「火葬場は、日本人の葬送に関する思想、技術、地域ごとの違い等々が明確に分かる、貴重な歴史資料と思うのだけど」と考えました。

今回の写真は、ハンディカムの静止画機能を使用

三条市下保内の訪問記の最後に、9年間愛用したデジタルカメラが修理不能になった旨をお伝えしました。後継機はまだ購入していないので、今回は所有しているハンディカム SONY  HDR-CX680 HANDYCAM の静止画機能で撮影しました。
緑の発色が少しキツいですが、実際に目で見ている景色にかなり近い色で撮影できます。
<2024年8月3日訪問>

次回予告 智頭町本折の集落火葬場跡

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