2024/6/23

淡い菫色のシャツにあずき色のパンツを合わせた白髪まじりのおじさんが、高架下のガードレールにもたれて、コンビニとかで買ったっぽいパンを無造作に食べていて、なんかよかった。

今日買った本。小原晩「ここで唐揚げ弁当を食べないでください」と、詩誌「透けやすい」。
前者は前から本屋で見かけるたびに気になっていて、ようやく買った。最近こんな感じのエッセイがとにかく好きで、ハンターの目で探している。
後者は立ち読みしたらよさそうだったので。高校の終わりくらいからしばらく詩や短歌にはまっていたが、もう少し文字密度が高い方が好みだなということがわかり、近頃は読まなくなっていた。でもまたミクロな視点に回帰したい気持ちもあるので読みたい。今、雰囲気だけでミクロな視点という言葉をいきなり使ったがうまく説明できないので整理して後日書けたら書きたい。あと本の感想も書けたら書きたい。

追記:
早速読んでいたら、あまりにも頷けすぎて今吐き出さないと我慢できない箇所があったのでそのまま引用します。

誰かと一緒に暮らすということは、スターバックスでバタースコッチドーナツを頼んだけれど、店員さんがトレーにのせたのはシュガードーナツで、でも別にシュガードーナツも美味しいのでこのままでも良くて、しかしお会計はバタースコッチドーナツの金額になっていて、でもこれは友達がくれたスターバックスのフードチケットで買ったものなのでお会計金額はそんなに関係なくて……みたいなほんとうにどうでもいいことを、別にいいんだけど一応誰かに話しておきたいことを、家に帰ってすぐに話せるということです。

小原晩『ここで唐揚げ弁当を食べないでください』


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