部活日記。 第28話 ドタバタ文化発表会

☆前回までのあらすじ☆
吹奏楽部に入部したユーフォニアム担当の花蝶美香(かちょうみか)は幼なじみのトロンボーン担当、音崎琴音(おとざきことね)とトランペット担当、高橋美璃(たかはしみり)と部活に励んでいる。同じパートでチューバ担当、斎藤理羅(さいとうりら)先輩と一緒にパート練習!吹奏楽コンクールで銀賞を受賞した大生中学校。3年生は悔しさに満ち溢れていた。現在は文化祭に向けて猛練習中。なかなか上手くならないユーフォ。そんな中、何回もユーフォを壊しかけている美香。前はユーフォのマウスピースが抜けなくなり、今度はピストンが動かなくなり。今日はいよいよ文化発表会!!でも、文化祭前にトラブルが…!?


ー朝練習ー
夜がとてつもなくのか、葉っぱに朝露がついていた。金工室前。楽器の音が聞こえてくる。クラリネット…?唯華先輩かな。
音楽室に入室。すると、黒板にはこんなことが。
「譜面台を組みたてたら金工室に置いてきてください。」
あ、音出しが音楽室じゃなく金工室ってこと?
そんなこと聞いてないんだけど。あの顧問絶対前日に大事なこと話さないタイプだからな…。

音楽室に行くと、理羅先輩が1人。
理羅:「あ、おはよー☀︎」
美香:「おはようございます☀︎」
美香:「なんで金工室で音出し…」
理羅:「ね!事前に言えよなって感じ😠」
理羅:「譜面台置いてくるから、ちょっと待っとって」
美香:「あっ、はい‼️」
理羅:「美香ちゃんも譜面台組みたてたら金工室に来てね!」
美香:「了解です👍」


ー盛り上がる心ー
朝練習が終わり教室へ戻り、文化祭が始まる。前半は教室、後半は体育館。
時が飛んで午前10:55(文化祭SP編も公開予定。詳しくは記事の1番下へ)。これから金工室から体育館の隅へ自分の楽器を移動。
私の前にいた理羅先輩。チューバ重そう…。
チューバ触っていいなら代わってあげたい…。
体育館に着くと椅子を持った1年生が入場してきた。入場するの早っ。楽器と譜面台を置き終わると次は打楽器運び。ティンパニやドラムなど、大きくて重いものは先輩たちがやってくれたものの、ウィンドチャイムやサスペンドシンバルがまだ運ばれていない。2年生の先輩たちは誰がどの打楽器をやるか相談していた。
理羅:「サス(サスペンドシンバル)誰やんの?」
桃子:「優杏かみすみん(三澄先輩)」
理羅:「みすみん持ってぇ」
三澄:「はいよっ」
私が思った個人的な意見なんだけど、打楽器誰が運ぶかなんて決めなくていいと思う。自ら行動して運んだ方が絶対に早い。でも、こんな余計な口出しは良くないと思った私は黙り込む。


全ての打楽器を運び終えた吹奏楽部員は1度音楽室へ戻る。ジャージから部T(部活Tシャツ)を着る。部活Tシャツについては、第27話を今すぐチェック(リンクは下にあります)!!


ー成功させたいー
音楽室に戻ると、すぐに着替えようとする先輩。でも、先輩の前で下着見えるのは嫌だ…。周りの目が気になる私は1人でトイレへ。トイレで着替えることにした。すると、ホルン担当、愛莉先輩も周りの目が気になると私と同じことを思ったらしく、一緒にトイレへ。

着替え終わり、音楽室に戻ると、みんな赤い部Tに黒パンを履いていた。理羅先輩がめちゃくちゃかっこよく見える…‼️足長い…羨ましい…😍

本番まであと30分。事務の先生がつけてくれたテレビで今の体育館でやっているパフォーマンスを見る。ちょうど科学部が劇をやっていた。


ー楽しむためにー
いよいよ本番の時‼️みんなは音楽室から体育館へ。なんか緊張してきた…。何かのコンサートやコンクールに出るとなると、必ず本番前に緊張して心臓の鼓動が一般人より早くなる。緊張している私に気づいてくれた理羅先輩。
理羅:「美香ちゃん、緊張しないよ」
美香:「なんか緊張しちゃいます」
理羅:「大丈夫‼️大丈夫だよ☺️」
先輩が廊下を歩きながらずっと「大丈夫」と何回も言ってくれた。
理羅:「大丈夫だよー」
そして、体育館の楽器を置いた場所へ。
理羅:「少し落ち着いた?」
理羅先輩が私を心配して声をかけてくれた。
美香:「…少し…」
理羅:「そっか、大丈夫だからね☺️」
美香:「ありがとうございます(尊い)😍」
今は合唱部が歌っていた。綺麗な歌声に見惚れそうになったが、見惚れている余裕なんてない。使うものは全て出しておかないと。
するとその時‼️トラブル発生!?
ドラムの脚が1本足りない!?
パーカッションのパートリーダー、池崎ゆかり(いけざきゆかり)先輩が来る。
ゆかり:「どこ置いてきたん!?」
香織:「知らないですー」
ゆかり:「ちょっと金工室(行ってくる)!」
走って金工室へ行くゆかり先輩。なんかかっこいい✨

ゆかり:「ありましたぁぁ」
あったのは金工室の端の方。誰かが置いたか運ぶのめんどくさかったのか。

間に合ったのでよかった…。
これからステージセッティング‼️


ー本番オペレーションー
いよいよ本番‼️先輩の後に続いて体育館自分の席へ。ユーフォを持っている手が震える…。自分の席はなんと、体育館ステージ上!!ユーフォさん、これは目立つぞ…。譜面台と楽譜を開き終わり、ユーフォを抱くように持ってその時を待つ私。震えが止まらない…。「落ち着け」と心の中で言い続けていた。理羅先輩はステージを降りてすぐの所にチューバの席が。先輩はチューバを抱えたまま私の方を見た。すると、にっこり笑った。多分、表情で「大丈夫!」と伝えているのだと思った。私は表情で「ありがとう」と伝えるために、笑顔を見せた。

そして、文化祭スタート‼️まだ1曲もやっていないのになぜか緊張が一気に溶けたようになくなる。さっきの緊張、一体何だったのだろうか。少し笑ってしまう自分。
(文化祭SP編で、本番の様子も公開予定‼️)


ー優しさ溢れるー
時が飛んで終わったあと。そのまま体育館の端の方へ。
私は理羅先輩のもとへ。 
理羅:「よく頑張ったね😍💗」
必ず褒めてくれる先輩。
美香:「結構間違えました(冷静)」
理羅:「そうなの?気づかなかったなー」
美香:「ていうか、チューバ重くないですか?手伝う事ありますか?」
理羅:「えっ…」

ーどうしよう、なんて言おう…。
理羅:「大丈夫‼️ユーフォ運びな?」
理羅:(手伝って欲しいって言えばよかった。チューバ重いのに。)


理羅先輩…?なんか一気に表情変わった気がする。またなにか思い出したのかな。。。最近、先輩の表情変わること多い気がする。気のせいか。


ーくたくたー
またまた時は飛んで楽器運び後。疲れた私は水筒を飲む。疲れ果ててしまった。しかも汗だくで最悪な状況。もう何もしたくない…。

でも、楽器だけはしまわなければ。理羅先輩と楽器をしまうタイミングが同じだった。
理羅:「疲れた?」
美香:「はい…。」
理羅:「そうだよねぇ疲れちゃったよねぇ」
美香:「もう何もしたくないですよ」
理羅:「そっかぁ笑」
理羅:「ティンパニは?」
美香:「多分愛梨先輩が…。」
理羅:「(愛梨)だけ?」
美香:「知らっ…」
優杏:「うぁぁっ‼️」
美香:「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙‼️」
すごい声出しちゃった…。私は理羅先輩の隣に行った。優杏先輩に驚かされた。
理羅:「ちょっとぉ‼️美香ちゃん隠れちゃったじゃん‼️(※隠れてません)」
理羅先輩、私の方を見て言う。
理羅:「びっくりしたねぇ、大丈夫だよー」
優杏:「ごめんねー」
理羅:「なんでいるの?アンタ楽器運び手伝ってたんじゃないの?」
優杏:「サボってた」
美香:「HAHAHAHAHAHAHA…」
理羅:「美香ちゃん笑」
優杏:「えー笑」 
美香:「あぁ♡」
理羅:「あぁ♡笑」
美香:「いひひひ…」
理羅:「(なんて可愛い子なんだ…)☺️」


ーいつもと違う夜ー
時が飛んで夜。私は机でミーティングで配られた文化祭の振り返りを書く。なんか楽しかったな…いい経験になった。あとは…アンサンブルコンテスト…。まだまだ上達できそうな予感…?

第29話へ続くー

ーお知らせー
呼んでくれてありがとうございます‼️ゆねこです。お知らせがあります☺️
文化祭SPが公開予定‼️
公開日は決まってませんが、なるべく早く公開します‼️それと同時に第29話も公開予定‼️
見てくれる嬉しいです✨お楽しみに🥰

第27話  リンク⬇ 
https://note.com/yuneko_euphonium/n/n78d18fbee7c

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