まどろみ荘小雑記 その八
畳にはどこからともなく 赤い楓が降り積もる
四方の壁の一面だけが灯りの灯る朱塗りの門で、左右に石の獣の子供が のしっと座り おるすばん
右の仔は 木枠の天井の電球に寄る ふさふさの蛾の羽ばたきに宇宙の星々を見 左の仔は 畳の隙間に遠き水の野を嗅ぎ分ける
くもり硝子の外の青 空を来た和傘の人影に、まりのように跳ね回る2匹
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畳にはどこからともなく 赤い楓が降り積もる
四方の壁の一面だけが灯りの灯る朱塗りの門で、左右に石の獣の子供が のしっと座り おるすばん
右の仔は 木枠の天井の電球に寄る ふさふさの蛾の羽ばたきに宇宙の星々を見 左の仔は 畳の隙間に遠き水の野を嗅ぎ分ける
くもり硝子の外の青 空を来た和傘の人影に、まりのように跳ね回る2匹
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