まどろみ荘小雑記 その九
水草のよく育った部屋中に 波間の光がたゆたう 四畳半
幻のように青白く大きな鯉が 尾を波打たせて浮かんでいる 青銅の鏡のような 真ん丸い眼は なにを思うか
静寂に呼び鈴 白い魚は口から印鑑 宅配さんに 押してもらって 受け取った
いきいきと鱗煌かせるもの と 泡立ち上る 手作りの箱 曇天の日の ひとつぶ
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水草のよく育った部屋中に 波間の光がたゆたう 四畳半
幻のように青白く大きな鯉が 尾を波打たせて浮かんでいる 青銅の鏡のような 真ん丸い眼は なにを思うか
静寂に呼び鈴 白い魚は口から印鑑 宅配さんに 押してもらって 受け取った
いきいきと鱗煌かせるもの と 泡立ち上る 手作りの箱 曇天の日の ひとつぶ
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