まどろみ荘 小雑記 その一

猫の 長い声の反響する もやもやとした闇 

まどろみ荘の一室 古書に囲まれ、黒い衣の人が大犬を まぁるくなでている。わふわふぶんぶん尾をふる風が、浮遊する本の題字を撒き散らし 更新し

「道じゅうに記号」「たぶん壷だろう」「悲しみの浮き船」

眠れぬ夜 眠れぬ人が 青い火球をつまみに 不死の暇をあそんでいる   

それではまたの日に、へんてこな住人のお話を。

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