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本に関する定点観測 -2022.3-

トンネルの向こう側に、海。


向こう、という言葉がすきかもしれない。

霧のむこうのふしぎな街とか。

小学生の頃に初めて読んでとても面白くて読み終わった後もしばらくその世界から帰ってこれなかったなぁ。

懐かしいな。愛蔵版あるみたいだし買おうかなぁ。

なんてことをヘッダーを選びながら思いました。


買った本

3月は、狂ったように買いました。

1月の初め以来行ってなかった紀伊國屋とジュンク堂に行ったのでタガが外れてしまったのかも。

読みたかった本、おすすめされた本、好きな作家さんの新刊などなどどっさり買いました。

あとは初めて読む作家さんが多いかな?

ではさくさく進めましょう!



①春のこわいもの 川上未映子


「すべて真夜中の恋人たち」ですっかり大ファンになった作家さん。

まだまだ読めてない本はたっくさんありますが、新刊が出たので買わないわけにはいかないのです。

ちなみに買った後にサイン本を見つけてしまってどうしても欲しくてそっちも買いました。同じ単行本2冊は初めてかも。かぶった方は母にあげようかな。


ピンクの装丁が春らしくていいなって思ったけど、中はなかなかにグサグサ刺さりました。

ちょうど2年前の今ごろ、世の中がざわざわし出した頃のお話です。

いつか世界が落ち着いた時に読み返したらどう思うんだろう。




②たんぽるぽる 雪舟えま


ジャケ買い。

こちらも春らしくて可愛い装丁。

雪舟えまさんは実は昔から気になっていた人。

ついに買っちゃった。


ちなみにこれは小説ではなく歌集。

ふとした時にぽつぽつ読んでます。




③きみだからさびしい 大前粟生


表紙から目が離せなくて。タイトルも印象的で。

気がついたら買ってました。

あと、京都が舞台だと無条件に気になる(読んだところあまり関係なかったけど)。

それにこの作家さんも前から気になってました。

昔、どのYouTubeか忘れてしまったけどこの人の本を薦めているのを見て、その紹介の仕方がとても素敵だったのでいつか読もうと思ってました。

面白いタイトルの本が多いよね。岩と唐揚げを間違えるとか。


内容は、ピュアな感じの恋愛小説かと思いきやなかなか面白かった。

会話多め、視点がくるくる変わるのが苦手な人がいるかもしれないけど読みやすかったです。




④ミトンとふびん 吉本ばなな


久しぶりに吉本ばななさんの単行本を買いました。

いつぶりだろう?

ころんとしたサイズ感が可愛い。

昨年、再読熱が急に来て、年間を通して主に初期の作品を読んでいましたがこれは最新作。

台湾やスウェーデン、イタリアなど今はなかなか行けない世界のいろんなところが出てきて、猛烈に懐かしく思った。

スウェーデンは行ったことないけど台湾とイタリアはあるのでその国の空気や思い出も浮かんできて。

表題作と、SHINSHIN AND THE MOUSEが好きです。

特に後者の空気感がすごく好きで、吉本ばななさんの、恋のはじまりの表現の美しさを思い出しました。

これは名刺代わりの小説10選に入れるか悩むくらいによかったです。

多分、これからも繰り返し読むと思います。  




⑤楽園ジューシー 坂木司


沖縄!って感じの陽気な表紙につられてつい。

坂木さんの本って、読んでいて嫌な気持ちになることがあまりないから好き。

昔、よく読んでいて、「和菓子のアン」シリーズでまた好きになった作家さん。

夏までに読みたいな。




⑥流浪の月 凪良ゆう


文庫化されたので買いました。

昨年、ようやく読んで本当に良かったので持ち歩き用に文庫本も。

お店にサイン本が並んでいたので迷わずそちらを。

単行本も文庫本もサイン本なのでかなり嬉しい。

大事に読みます。

ちなみに映画は見たいような見たくないような。

松坂桃李くんも広瀬すずちゃんも好きな俳優さんだけど、わたしの中で流浪の月がすごく印象的な作品だったのでちょっと悩んでます。




⑦レジェンドアニメ! 辻村深月


ハケンアニメ読んでないけど買っちゃったのは、サイン本だったから。

辻村深月さんの本は今年たくさん読みたいと思ってる。

まずはハケンアニメ買わないと。

他にも辻村すごろく進めたいし、闇祓も読めてないし、かがみの孤城もあるし、追いつかない〜




⑧春の窓 安房直子


タイトルに春ってついてたのでつい。

春ってつくとそれだけで良さげな気がしちゃう。

中身はちょっと不思議なファンタジー短編集です。

可愛いお話が多くて、素敵。長すぎず、余韻を感じさせる終わり方なのも良い。

初めて読んだ作家さんなので、他のも気になるなぁ。




⑨妄想気分 小川洋子


遠慮深いうたた寝がすごく好きだったので別のエッセイも。

随分昔のものも収録されているようで、小川さんがワープロで小説を書いている、とあって、びっくりした。

使ったことがないから一体どんな感じで書くのだろうかと不思議に思った。


あと、すごく印象的だったのが、真夜中に20枚の原稿データを間違って消してしまったときのエピソード。

データなので完全に消えちゃうと復元できなくて、わたしも仕事でやらかしたことあるからよくわかるんだけど、本当に絶望。ついさっきまで目の前にあったのに。

小川さんはなんとか17枚まで復元したそうなんだけど、どうしても復元できなかった3枚のことがすごく気になる。

その3枚にはどんな物語が書かれていたのだろう。

作者の小川さんですらもう見れない、幻の3枚。




⑩アネモネの姉妹 リリコスの兄弟 古内一絵


これはどこにも売ってないから中古で買いました。

久しぶりに中古で買った気がする。

でも、どうしてもこの本がほしくて。

単行本の装丁が素敵で欲しいのにどこにも売ってない。文庫本にもなってない。ということでやむなく中古で。

でも嬉しい。元の持ち主さんから縁があってわたしのところにやってきてくれました。 

読みたい本は買えるときに買わないといけないんだね。

って考えちゃうとますます積読が増えちゃいそう笑




11 風の港 村山早紀


桜楓堂シリーズを買ったまま読めてないのに新刊を見つけたから買っちゃった。

だって好きなんだもん、村山早紀さんの本。

仕方ないのです。

さわやかな水色の表紙をうっとり眺めてます。

さて、こっちを先に読むか桜楓堂にするか。悩ましい。




12 燕は戻ってこない 桐生夏生


初めての作家さん。

ずっと気になってたひと。

分厚いけど帯のあらすじと最初の数ページに惹かれて買ってしまった。

ああ、積読増やしてどうするんだ。

今年になって分厚い本を買いすぎてもう本棚入らなさそう。とりあえず今月はもう買うのやめる!と決意しました。

まぁその後まだ買うんだけど笑




13 夏の体温 瀬尾まいこ


瀬尾さんは新刊が出たら絶対買ってる作家さんのひとり。

発売されたツイートを見て、これは買わねばと本屋さんへ。

今月買わない宣言、あっさり破棄。

だって新刊が出たら必ず買ってるし、本屋さんに行ったらサイン本が並んでたし、これはもう買うしかないのです。

いつ読もうかな。夏が来るまでには読みたいけど読めるかな。




14 掃除婦のための手引書 ルシア・ベルリン


文庫化されて、訳者のサイン本見つけたので買っちゃった。

単行本持ってるけどまだ読めてない…なのに文庫本まで買っちゃうとはもう完全におかしい人。

単行本は分厚いので移動中はこっち、家は単行本みたいな棲み分けで早く続きを読まねば。




15 少女ABCDEFGHIJKLMN 最果タヒ

なーんか、この妙チキりんな表紙と訳わかんないタイトルに吸い寄せられちゃって。

最果タヒさん、変わった表紙多いよね。まだほとんど読んだことないけど本屋さんで並べられてるのはどれも印象的なものばかり。

今年急に読みたい!と思った作家さんで、1月に買った詩集が面白かったので他のも読みたいなーと思っていたらサイン本があったので買ってみた。




16 真夜中の栗 小川糸


これはエッセイ。Twitterで見かけて面白そうだなぁと思って買ってみた。

小川さんは最近読み始めた作家さん。

友達が好きでいくつかおすすめを教えてもらったのめ少しずつ読んでいる。

ライオンのおやつが大好き。

かたつむり食堂とかキラキラ帝国とか面白そうな本がたくさんあってまだ読めてないから気になってる。

先にエッセイから読むのもおかしな話だけど、日記みたいで面白い。

最初、ペンギンが何のことかわからなくて?マークで、もしやこれ一番はじめのエッセイから読まないといけないやつ?とちょっと焦りましたがそんなことはなく。

日記みたいで気楽に読めていいです。




おわりに

お、多かった…笑

いやまぁ自分がたくさん買ったせいなんですけども。

買いたい本をたっくさん買えたので大満足な1ヶ月でした。

積読がかなり!増えたのでしばらく新しいものは買わずにせっせと読もうと思います。

思ったのですが、3月末に上橋菜穂子さんの「香君」が発売されたのでこれは買います!

絶賛の嵐なので早く本屋さんに行きたいです。

が、4月はなるべく買わずにいまある本を読み進めたいな。



ではまた。




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