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【ワンピカード】フリップデッキケースを自作する手順【ポケカ】


はじめに

自己紹介

皆さんはじめまして、ゆんこと申します。
家族でワンピカードを楽しんでいる、サンジが推しの3児の母です。
手芸が趣味で昔からよく色々なものを作っています。

デッキケースの自作について

日課のツイッターパトロールをしていると、ポケカ勢の方が手作りでデッキケースを作っているのを見つけました。それに感動し、自分も作りたいと思いました。
その方のデッキケースを見てみると、紙と布で作っていたので、カルトナージュ(※後述)という手芸の技法が使えると考えて私も作ってみました。

noteを書いた経緯

上記の試作デッキケースをツイッターに載せたら想像以上に反響があり、作り方の質問もとても多かったので、リプライで答え続けるよりも手順等をまとめてしまうのが良いと思いました。
興味のある人にどんどん作ってもらって、より良い作り方や素材を皆さんと研究したいと思っています。

作り方の概要

先ほども書いた通り、今回はカルトナージュという手芸の技法を参考にデッキケースを作成しました。
厚紙で作った箱に布や紙を張って小物を作る、フランスのオシャレな工芸技法です。
今回作成したケースも本体は厚紙で出来ていて、組み立てた箱にコンビニでプリントした普通のコピー紙を張り付けています。
「紙」を切って組み立てて、「紙」テープを使って、「紙」を張り付けているため、悪魔の実の能力者くらい水に弱く、表面は防水加工が必要になります。

注意点

独学で作っているため、至らない点もあると思いますが、皆さんで試行錯誤しながら楽しくハンドメイドのケースが作れたら良いなと思っています。
温かい目で見ていただけるようによろしくお願いします。

【2024/02/23】動画を公開しました。

作り方動画を作成しましたので、こちらも参考にどうぞ。

材料

白厚紙(2mm程度)

デッキケースのメイン素材です。
今回は2mmのものを使用しましたが、ケース自体が厚くなってカードが入りにくくなってしまうため、次は1.5mmを試してみようと思っています。
なお、1mmだと強度的に不安があるようです。(フォロワー様情報)

https://www.monotaro.com/g/02651209/

2mmだと少し厚め(強度◎)
55cm×40cmだと1枚でケース3つ分くらい作れます。

他にも100円ショップの色紙台紙を厚紙として利用されている方もいらっしゃいました。アイデアに感服です。


厚紙(画用紙程度の厚み)

用途1:型紙の作成に使います。
用途2:内布をキレイに貼り付けるために使います。
100円ショップの画用紙や、文房具店で売っている方眼紙等で大丈夫です。
あまり厚いとカードが入りにくくなってしまうので注意。

布(内布(うちぬの))

ケース内側の生地や、フタのフリップ機構の実装にも使います。
今回は下記の布を使用しました。高級感があって見た目や使用感はとても良いです。
さらにオススメの良い生地を見つけた方はお教えいただきたいです。

絵柄の紙

好きな絵柄の紙を使います。
好きなイラスト等をコンビニカラーコピーしたものでOKです。
コンビニコピーの場合、気軽に拡大縮小も出来て便利です。
まずは白黒コピー10円でサイズ感を試すと良いと思います。
貼り付ける余白を考えるものも忘れずに。

縮尺は算数
計算してから行きましたが、最初は白黒で、
倍率を数%ずつ調整して良いサイズを見つけました。

☆絵柄を選定するアイデア

  • 画集のお気に入りイラスト

  • コミックスのお気に入りのコマ

  • 雑誌の表紙、巻頭カラー

  • 一番くじ景品の書下ろしイラスト 等々

保護フィルム

ケース表面を汚れや水気から保護するためのフィルムです。
ハンドメイドで紙袋をリメイクする際に、よく使われる商品があるので皆さんも調べてみてください。
具体的にはダイソーさんにこのような商品がございます。

ペット用品コーナーにあります。

強力磁石(4個)

フタを留めるのに使います。
厚紙をくり抜いて埋め込むので、強力で薄いものが良いです。

気軽に入手するのであれば、100円ショップのものでも作れます。
キャンドゥは薄めで、ダイソーは磁力が高いです。

モノタロウの様なネット通販であれば、更に薄くて強い磁石が見つかると思います。(白厚紙と一緒に注文しても良いと思います)
https://www.monotaro.com/p/6737/0984/

強力布用両面テープ

用途1:布と画用紙を接着するのに使います。
用途2:ボンドで箱型に組み立てて接着した厚紙を、周りから固定するために使います。

下記写真の様なテープが100円ショップでも買えますが、用途2で固定する際にワンランク上のカルトナージュを目指す方は、手芸店に行くとカルトナージュ用の紙のテープも売っていると思います。

幅が細くても問題はないです。

カッターナイフ/カッターマット

大量の厚紙を切ると手が痛くなるため、グリップや切れ味が良く、疲れにくいものがオススメです。

木工用ボンド

基本的に接着はこれを使います。普通の木工用ボンドで大丈夫です。
紙なので瞬間接着剤はNGです。

ボンドを出すケースを用意して極少量の水を混ぜてから使うと、伸びが良くなり絵柄の紙がキレイに接着ができます。
プリンのケースを洗ったものが美味しいので個人的におススメです。良いデッキケースのために、やむを得ずプリンを食べましょう。
ヨーグルトのカップもお腹に優しいので良いと思います。

ボンドは友だち

広く均一にボンドを塗る用に、100円ショップで一緒に買っても良いと思います。指で塗っても良いですが、あると作業が楽になります。

金属製の定規

厚紙を真っすぐ切るのにあると良いです。
プラスチック製だとカッターに負けて定規の方が切れます。

手順

0.最初に

・このnoteでは各パーツを、
 前面、側面、背面、底面、フタ、フリップと呼んでいきます。

1.型紙作成

① デッキケースを用意する
今回は普段愛用しているUltimateGuardのSideWinderを参考に
型紙を作成しました。

愛用ケース

② 型紙(本体用)を作成する。
画用紙等を使い、前面、側面、背面、底面、フタ、フリップの型紙をそれぞれ用意します。
複数作らない方は型紙を作らず、直接厚紙に形をとっても大丈夫です。

背面部分は作りやすいようにアレンジして
くぼみのパーツを無くしました。

③ 型紙(内布用)を作成する。
型紙(内布用)も作ります。
サイズはケース内寸がベースですが、半分くらいはフィーリングです。

これを基に、内布と布を貼り付ける画用紙を切ります

【2023/11/21追記】ゆったりサイズの型紙について

メモ書きですが、ローダーの入る大きさのデッキケースの採寸です。
こちらも白厚紙は2mmの採寸ですので、みなさんのお好みのサイズで作成して下さい。(2枚目の画像です。)


【2023/11/21追記】型紙の情報をいただきました

※上記型紙はギリギリデッキが入るサイズだったため、
 ゆとりを持った型紙を作ってくださった方がいらっしゃいました。
 非常に参考になると思います。

【2024/02/23 追記】

動画公開に合わせて、動画で使用していた最新版の型紙を更新します。

2.部品切り分け

① 本体用パーツの切り分け
型紙(本体用)を基にして厚紙(2mmの方)に線を引き、丁寧に切り分けていきます。

ついでに磁石用の穴も空けました

※ポイント
カルトナージュの箱作りは、白ひげのカウンター計算くらい繊細な作業のため、わずかにズレてしまうと形が歪になったり、強度が弱くなってしまいます。
厚紙は非常に硬く、手が疲れると思いますが、出来るだけ綺麗に切ると仕上がりが良くなります。
また、本体用の厚紙はかなり厚さがあるため、垂直に切るように頑張りましょう。(下図参照)

素敵なケースを作るために頑張りましょう

② 内布を貼り付けるための画用紙の切り分け
型紙(内布用)を基にして厚紙(画用紙の方)に線を引き、丁寧に切り分けていきます。これは内布を貼り付けるための素材として使用します。

この画用紙に布を貼り付ける

③ 内布の切り分けと、画用紙への貼付け
型紙(内布用)を基にして、1cm程度の余白部分を作りながら布を切り分けていきます。
フタとフリップの90度曲がる部分は2mm程度空けるので、気持ち長めに切ります。
本体の背面に貼り付ける部分については、2~3cmあれば本体に固定ができるので、そこまで長くなくても良いです。

その後、切り分けた布を型紙に貼り付けます。

②で切り分けた画用紙に布を貼り付ける

貼り付けには布用の両面テープを使っています。

折り返した部分も両面テープで留めます。
ハミ出た粘着部分は絵柄の紙にも引っ付くので問題ないです。
曲線部分は切込みを入れてから折り返すと
キレイに貼り付けられると思います。

④絵柄の紙の切り分け
型紙(本体用)を基にして絵柄の紙を切り分けていきます。
その時に1cm程度の余白(のりしろ)を作りながら切っていきます。
フタ/フリップから背面に貼り付ける余白部分については③同様に
2~3cmで十分です。

フタ/フリップ部分
側面の絵柄は複数に分けて印刷し、
ボンドで切り貼りしました

⑤ 保護シートの貼り付け
絵柄の紙よりも1cm程度大きめに切って貼り付けます。

大きめに切って貼り付けます
貼付け後

⑥ 磁石を埋め込む
前面とフリップ部分に磁石を埋めこみます。
厚紙の表面部分をカッターで削り、磁石を埋め込みます。
埋め込みの固定はボンドでも両面テープでもOKです。

3.厚紙の組み立て+絵柄の貼り付け

① 本体の枠を組み立てる
・まずは前面/側面×2/背面の4か所の厚紙(本体)パーツを張り合わせ、四角の枠を作ります。
・接着部分は木工用ボンドで張り付けて紙テープで固定します。
(接着部分は直角になるよう張り付ける)

②フタ/フリップ部分の作成
フタ/フリップ部分の本体厚紙の外側に、絵柄の紙を接着します。
フタ/フリップ部分の布を本体厚紙の内側に接着します。
布と絵柄の紙で背面を挟み込んで固定する形となります。
(言葉だと難しいので下図を参照ください)

絵柄の紙を貼り付けるときはボンドを薄く塗り広げ、シワにならない様に注意して貼り付けてください。

余白(台形)部分を残して、内側同士を張り合わせる
紙と布で挟み込むように固定する。
ややこしい

③ 周囲に絵柄の紙を貼り付ける。
前面/側面/背面にも絵柄の紙を貼り付けます。
先ほど背面部分に貼り付けた余白部分が隠れます。

余白(裏面)の処理

④ 底面に絵柄の紙を貼り付け
底面にも絵柄の紙を貼り付けます。

4.底面と布の貼付け

①底面の組み立て(貼り付け)
先ほど作った底面を、ボンドでケース本体に貼り付けます。
ボンドや両面テープを使うので、ここから完成までは一気に作業すると良いです。 

余白部分にボンドを付けて貼り付けます

② 内布をケース底面に貼り付ける。
布を画用紙に貼ったものをケース底面に貼り付けます。

これもボンド

③ 内布をケース側面に貼り付ける。
布を画用紙に貼り付けたものを、ケース内側に沿わせて張り付けます。
※本来カルトナージュの技法としては各面をそれぞれ作って貼り付けるのですが、今回は薄さを取るためにひと繋ぎとしました。

”ひとつなぎの大秘宝”ワンピース
ボンドで貼り付けます。

5.乾燥

① ボンドが乾くまで、ケースの中には大量の「ドン!!」カードを格納しておきます。家に溢れかえった「ドン!!」カードを使う貴重な機会なので、どんどん使いましょう。

大量の「ドン!!」
有効活用
念のため重しを載せて一晩放置しました。

7.完成

終わりに

ご意見待ってます

私もデッキケースは今回始めて作りました。
試作品であるため、もっと良い素材(白厚紙や内布)や、作り方はまだまだ模索中です。
より良い作り方や、材料があったらぜひ教えて欲しいです!

最後に

作り方や、細かい部分でも良いので、分からなかったらツイッター(@yunco0111)まで気軽に連絡ください!
質問を頂いたら、このnoteにも追記していこうと思います。

この先の有料部分は何もないです。
ただ、この作り方が役に立ったと感じた方は投げ銭を頂けると、次作るときの材料費か、私のプリン代になるので助かります。

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