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9月7日。バランスの取り方。

今日はsustainabilityの授業が課外授業でした。

サステイナブルな取り組みをしている2カ所を巡りました。

1カ所目は、サステイナブルな建築を見学。
一部屋の小さな家を木で作っていて、断熱材も全て木からできているので、有害物質が入っていないし、どれだけ息をしても、食べても体は悪い反応をしないし、地球にも負担が少ないと言うことを解説してくれた。

窓の周囲から見える断熱材

デンマークの汚染物質(?)廃棄物(?)の30%は建築から出ていること、自然に返り切らないから土に残る。それは子どもや孫、その先の子孫にとっていいことじゃないと話してた。

環境問題がこれだけ可視化されるようになり、人間は今何をすべきか・しなければいけないかわかってきた。次はその変化をどう早く進めるかがテーマと話しくれたことが印象的だった。

2カ所目はデンマークのエコヴィレッジを見学。デンマークにはエコヴィレッジがたくさんあるそうなのですが、今回は障害者(社会モデルを参考に害の漢字を使用)と健常者が暮らすヴィレッジを見学。

共同の家もあれば、
一軒家もあった

デンマークでは障害者(社会モデル参照で害の字使ってます)がいると、
「ケアしなきゃ!」ってなるけど、ここは障害者も働いていてコミュニティの一部になってる。それが好きなんだよね~と先生が言ってた。

村のベースにはシュタイナー教育があるみたい。シュタイナーの英語発音を聞いて、私の知ってるシュタイナー??と混乱した笑
シュタイナーについては詳しく聞けなかったので、ここまでにします笑

子牛たちが母牛からミルクもらって育ってる。収穫した分のミルクは街に配達して家や施設、会社に売ってるそうです。

デンマーク人は「balance」という言葉をよく使う。
例えば今回は、
「ヴィレッジのコミュニティはお互いをよく知っていて、ケアしあうけど、プライベートは確保されてる。大事なのはバランスだよね。」と言っていた。

実は、去年くらいからバランスっていう言葉があんまり気に入らなくて仕方がなかったんだけど、ここにきて少し感覚が変わってきた感じがする。

今までは、
バランスが取れた状態って誰が決めたバランスなんだろう、誰がバランス取れてるってジャッジするんだろうって思ってたんだけど、

デンマークに来て、「バランス」が使われる文脈を見ていると、必ずしもみんなが同じバランスの取り方をしなくても良いと発見したり、コミュニティの中でバランスが取れた状態を探すのならめちゃめちゃ対話を重ねることを発見したり。

フォルケにいても常々感じるんだけど、デンマーク人は文化をみんなで構築することを本当に大切にする。案内してくれたおじいちゃんが文化について、「正しいか間違いかじゃない。違いを持つ人とどう作り上げるか。」って言っていたことが心に残ってる。

このエコヴィレッジの文化では
・手を使うこと Acting
・頭を使うこと Thinking 
・心を使うこと Feeling 
を大切にしてるそうです。

また動く前に何をしたいかを考える時間が大事だよ〜とも言っていた。
あれしなきゃ、こうあるべきだって言うルールや規範に囚われて、ガッチガチに自分を縛っちゃう瞬間がたくさんあるけど、自分の心にゆっくり耳を傾ける時間を積極的に取りたいな〜と感じた。

またエコヴィレッジとか聞くと日本人的な感覚では
「資金源は!?」とかお金のことばっかり考えちゃうんだけど、
「お金と法律は後から勝手についてくる。一番最初はアイディアだ」とおじいちゃんが言い切っていて、一番大切なものを一番大切にできる姿勢を見習いたいなと思った。

案内してくれたおじいちゃんは英語が得意そうじゃなくて(私より全然上手です)
でもコミュニケーションは取れているし、何よりフォルケの学生の聞く姿勢に感動した。基本リアクションしながら聞いていて、おじいちゃんがヘルプを求めたら助ける感じ。必要以上の手助けもしないけど、いざとなったらスッと手を差し伸べる感じ。

デンマークに来てデンマーク人と過ごして良いな〜と思うところは、
先生も英語が母国語じゃないから、「◯◯ってなんて言うんだっけ」と学生によく聞く。先生って言う立場なら完璧でいなきゃって思いがちな私だけど、完璧じゃなくて良いし、誤魔化さなくて良いし、素直がいちばんだな〜〜

りんご食べな〜って言ってくれた


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