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人と人が繋ぐ物語。 #cg_よまつり に寄せて。

ライブが終わった後、三つの光景が脳内に思い浮かびました。
一つはシンデレラガールズの3rdライブ『シンデレラの舞踏会』。私が初めてシンデレラのライブに参加して、その後の行動指針にとてつもない影響がありました。

もう一つは今年のWBCの光景。優勝の際、栗林と鈴木誠也のユニフォームを持ちながら歓喜するメンバーの姿。

そして最後は競馬のCM。色々な関係者が一頭の馬に思いを乗せる物語。

これらの話を前提とした上で、今回のライブについて想ったことを書き連ねます。

さて今回のライブですがday2に出場予定だった大槻唯役の山下七海さんが6/5に、そして同じくday2に出場予定だった藤原肇役の鈴木みのりさんが6/8にそれぞれ出演見合わせとなりました。

どっちの場合もやむを得ないと思っています。
先天性の疾患だって流行り病だってそれこそ外に出ず毎日診断するくらいのことをやらなければ100%防げはしませんしね。
それと鈴木みのりさんの場合は前日に生放送を発熱で見送りしたって話がありましたからもしダメなら翌日に話がでるし、仮に流行り病ではなかったとしても長引けばそれだけ厳しいだろうなって覚悟はしていました。
ただそれでも、それでも、仕方のないことだと頭の中で分かっていたとしても。このお知らせが出た時はガクッときました。
応援している立場としたら、やっぱり出られなくなるのは辛い。

ただそれでもチケットを握ってはいましたし元より旅行も兼ねて日程を組んでいた以上は回避する訳にもいかないというのがありまして。
それでも土曜日までは迷っていましたが、以前ファイナルライブから逃げてしまった身として同じ事を繰り返してはいけないこととこれまでの1年間を否定したくはないとの思いもあり、最終的には飲み会でメンタルを戻してライブに行くことを決めました。

そしてライブ当日。10時に公開されたフラスタ映像。

この二つの映像を見て「よし、今日は大丈夫だ」と確信しました。
例えステージに立つことができなくなったとしても、ライブのホームページから立ち絵が消えたとしても、フラスタの動画ではちゃんといることになっている。それだけで私にとっては十分すぎる根拠。
後はセトリがどうなるのか、肇Pとしてはisoscelesをどうだしてくるのか。その点だけに気を付けつつライブに臨みました。

さて冒頭の話に戻るのですが、特にリンクを貼った競馬のCMでしっかり語られているのですが一頭の馬に対して多くの関係者が向き合っているんですよね。
ただ勝負の世界である以上は勝ち負けにすらならなかったり、更にはレースに出る前に辞退せざるを得なくなったり、もっといえばレースに出たっきり無事に関係者の方々のところまで戻れないことだってあります。

何の話か?というと。
今回のライブでも同じことが言えて辛い思いをしているのは私達や出演を諦めた本人だけでなく、一緒に出る予定だった演者の方々やスタッフ、もっといえば今回のライブに携わる人達もきっと同じ気持ちだったんじゃないかとライブを通じて思ったんです。決してみんな辛いからどうこうという話ではなく、そうだったのかもしれないという意味です。

例えば肇Pの私で言えばSunshine See MayとIsosceles。
前者は依田芳乃役の高田憂希さん、後者は小日向美穂役の津田美波さんがそれぞれ隣にいるはずだった人を相手にパフォーマンスを披露していました。
それぞれの表情や1曲にかける思いが本当に凄くて、今回はできなかったけどそれぞれのやり方で思いを伝えているように見えて、覚悟はしていたけどやっぱり耐えられずにボロボロと泣いていたんですよね。
ただそれは担当Pとしての目線として辛いものがあったから。それだけの理由だと思っていました。

同じ事がルビーカウンテスのサプライズ新曲『Night time wander』披露時でも起きたんですよ。それこそビジョンにアイドル三人の姿が映し出された時は興奮しましたが、だって唯ちゃんあの場にいないんですよ?
正直な話、無理してまでやる必要はなかったじゃないですか。デレステのイベントとしてもすぐには来ませんし後先で言えば急ぐ必要はないワケで。
それでも恐らくは当初の予定通り今回のライブで発表して、やりきって、本来そこにいるはずの人が立っているであろう場所にちゃんとスポットライトを当てていて。
「ちゃんとここにいるんだよ」「この席だけは空けて待っているよ」と示しているかのようなメッセージ性を感じ取れた途端、もう涙が止まらなくなってしまったんです。

そしてこの考えが確信に至れたのが『情熱ファンファンファーレ』。

でも 誰にだってあるよ くじけちゃう時に
夢をずっと持ってるって勇気いるよね
いつだって信じてる 君をずっと信じてる
できる!(できる!)やれる!(やれる!)
まだまだまだまだ楽しみはこれから!

泣きたい時ファンファーレ
悔しい時ガンバーレ
一人じゃないんだ君はいつだって Yeah!!
トキメキをファンファーレ
キラめいてガンバーレ
何度も言うよ 何度だって
応援したいんだ Yeah!!

ここCメロあたりの歌詞が深いところまで刺さってしまったのと同時に、誰かがいなくなったことでそこでできるはずだったものが無くなるだけでなく残った人が無くなった分を背負うことになる。
それでも一緒にいるよと、いつの日かまたできるように待っているよと、そんな風に聞こえたんです。

そして最後のお願い!シンデレラ。
この直前に今回の演者の方々がそれぞれのアイドルの法被を着て壇上に上がってきたのを見てすぐに「誰かが唯ちゃんと肇ちゃんの法被も持ってくる」と思ったんです。
実際はどうだったか。ライブを見た方はご存じかと思いますが、係わりの深い演者の方がそれぞれ今日来れなかったアイドルの法被を持ってきてくれたんです。

※イメージ映像として絵師の方のツイートを拝借させていただきます。問題がありましたら連絡ください。

この様子を見た時心の底から「良かった」と思いました。
これまたちょっと話を戻すのですが、WBCの話を冒頭で出させてもらったのはこのシーンが当時のそれと強く被ったからなんです。

日本代表として選ばれた選手が怪我で出られなくなってしまった選手がいた。当然戦えない以上は離脱することになってしまったのですが、それまでは同じ代表として戦っていた訳で決してそのことは忘れない。
野球だけではなくチームとして戦うスポーツでは時々目にする光景ではありますが、仲間としてと言いますか、どんな形でもチームはチームなんですよ。人と人との係わりだからこそのお話ですよね。

それと同じことが今回のライブでも起きた。
このことが本当に嬉しくて、ようやく安堵した私がいました。やっぱりあの舞台にちゃんといてくれたんだねって。

そしてライブが終わり、冒頭で書いたことが脳内に浮かび、取り急ぎツイートとして思いを書き留めました。

3rdライブが思い浮かんだのは原田ひとみさんが出演予定だったけど出られなくなったことと、今回のライブがコンセプトである「夜のお祭り」以上に「止むを得ない理由で無観客となったライブ達(HNY、沖縄公演等)に対する強いメッセージ性」を感じさせられたことが要因でした。
出演が叶わなかったことは(当時はファンの一人として)残念でしたし、ライブに関してはデレアニ直後の話を想起させるような内容で、これまた強い印象を私に植え付けたライブだったんですよね。私がつぼみに対する思い入れを強くしたのもこのライブです。
そしてその憧れは1年前のootdで叶うことになりました。

今回のライブもまた、私に楽しさと嬉しさと、ちょっとした苦さを残していきました。ただ内容としてはメッセージの強さも込みで私の中で一番良いライブだったと確信しております。
一方で担当がこの場にいられなかったことは本当に悔しいです。担当Pとしての目線で見たら手放しには喜べないのも事実で今でもちょっと思い出すだけで辛くなることすらあります。そりゃ担当が出てくれていた方がより高い点になるのは私とて全く同じです。
でもどんなに悔やんだところで時間は戻りませんし、時間が戻ったとて今度は流行り病にかからない未来に切り替えることが必要になります。そんな魔法を起こすのは私には無理です。

勿論次のライブが無事にできる保証はないし出演して歌ってくれる保証もない。けれどもそんなことを言い始めたら何もできなくなるじゃないですか。
であればこのライブはこのライブで良かったのだからそれはしっかりと受け止めて、何が起きるか分からない少し先の未来に賭ける方を私は選びます。

それまで私は自分のできることを進めて、いつかまたその時が訪れた際には時間とチケットと色々なものを準備してしかとこの目で見届ける。次に私がやるべきことはきっとこう。
藤原肇であれば鈴木みのりさん、大槻唯であれば山下七海さん。そして二人と二人をサポートする方々も今回のことを受けて次の機会が巡ってきた時に備えてまた立て直してくると思います。病気を治して、いつしか必ず。
その時に備えて今度は私がアイドルの一歩先に立って準備が整うのを道を開けて待つ番。そう思えるのは今まで担当が私の手を引いて色々な景色を見せてくれたからこそできること。
人と人の繋がりとシンデレラガールズが今まで歩んできた積み重ねだからこそできる、携わった人達の喜怒哀楽が入り混じった、印象に残る忘れられないライブだと思いました。

最後にもう一度だけ言うと、このような流れになったことについては本当に悔しいしあの場に担当がいてくれたらって話も何度だってしてしまいそうになります。ここまでこの記事を書く中でも思い返しては何度も目を潤ませました。
何なら去年までの私だったら絶対に立ち直れなかったことでしょう。沖縄の時でさえばったりと足を止めてしまった人ですから。

でももう悔し涙は流したくないです。次こそは嬉し涙を流したい。
その為であれば、どんなに辛い展開がやってこようとも前を向き続けます。
誰もが苦しい中で舞台上で思いを乗せてくれたからこそ、と。

だから肇、いつかその時が来る時まで少し先の場所で待っているからね。

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