自身の弱さ

人は弱い.永遠の愛を誓っても裏切ってしまうこともある.だが,今回はその逆.永遠の愛を誓ったが故の弱さの話.

ぼくの人生には彼女が一人しかいない…彼女との時間はぼくにいくつかのことを気付かせる契機になった.ぼくが独善的な性格の持ち主であること,人は多面的であるが全ては見れないこと,愛や好きの意味.そして,ぼくは次の人で最後にしようと決めたのだ.もしダメならぼくにその道はないだろう,学問か仏の道でも行こうと当時のぼくは考えていた.

彼女と別れた後,ある女性と懇意になった.彼女を意識するようになったときぼくは彼女がとても強い女性に思えた.いまになって思うがあのときは見たい彼女を見ていたのだろう.

その女性をここではαとしておこう.αとの過ごす時間はぼくにとって新鮮で快いものだったが,彼氏がいることを考えると自身の愚かさと若さに憤りを感じていた.この人にぼくはなにもできない.この人の話を聞く以外にぼくはなにもできないと.

どの時点であるか忘れてしまったが,αは彼氏と別れた.それからというのもぼくは少しの罪悪感と遣る瀬無さを抱えたまま,αと深い仲になる.別に恋人であったというわけではない.それはお互いが諒解している.

一年近くそんな状態であったが,転機が訪れる.おそらくその時点で新たな彼氏がいたのだろう.そして,ぼくは自身の弱さ故に無意味な言葉を垂れ流していた.

多くの人に新たな恋をスタートしろと言われた.何人か伝手があるからと言われたがぼくにはどうでもいい話だった.過去の自分との約束など関係なく,ぼくには彼女だけでいいと思っていたから.それから,ぼくは永遠と益体のない反省と自省と内省の日々を繰り返していた.ぼくの心の中には彼女しかいなかった.全てがどうでもよくなるぐらいに.

一度,自殺を考えてみた.古典的だが縊死という手がいいと思ったが考えた以上に痛かった.もっと楽なものにしようとした.そうやっていろいろ考えていたらぼくは勉学に励んでいたのだ.物理や化学,生物について自殺を通して学んでいた.だからそこに気づいてからは学問の道だけを考えるようになった.αへの未練を断ち切るように連絡先全てを消した.彼女に連絡することがないように全て消した.それはぼくの決意表明だった.

それからの2年近くは楽しい日々だった.彼女のことを考えても元気かなくらいの気持ちで済んだ.彼氏と仲良くやっているかな,結婚したかなとそんなことくらいしか考えなかった.もう,彼女は過去の人でもうなにも起きないだろうと思っていた.連絡が来てもきっと大丈夫.気持ちの整理はついていると思っていた.

しかし,いざ連絡が来てみればぼくは昔の気持ちを思い出してしまった.ぼくの醜い感情は言葉になってしまうくらい溢れてしまった.ぼくはそんな下衆な感情を見せたかったわけではなかった.
相手には彼氏がいる.それでもなおなにかを求めてしまう.ぼくは理想と現実の間で未だに苦悩している.

神様はなぜこんなプログラムを組んだのか…
もし神が宿命や運命なんてものまでプログラムしていたらこのプログラムを消して欲しいと願うだろう.

早く消せ!!!
おれにはやることがあるんだ!!!

CS系の学部に行くために使いたいですが,とりあえず五万円ください.レーザーカッター作ります.もしくは住む場所といい働き口