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Q.どうして緊縛されたいの? A.片道ハグ

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本記事には成人向けコンテンツ(緊縛,SM)が含まれます。
未成年の方は閲覧しないでください。
成人向けコンテンツの扱いと未成年への対応に関する私見は、こちらの記事にまとめています。

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初めてSM、そして緊縛の世界に足を踏み入れてからあと数ヶ月で1年になります。その間、私が緊縛されたい理由もさまざまに変わってきました。
特に昨年2023年の12月〜今年2024年1月ごろに一度腑に落ちた理由があったのですが、今では状況も変わり、当時のようには考えられなくなりました。
徐々にどういう考えだったかすら忘れつつあるので、前に感じていたことを頑張って言語化しておいておこうと思います。
完全に(でも同時に不完全な)自分語りです。

なんか知らんけど、めちゃくちゃ寂しい

1月にあった緊縛論考というイベントに参加した後、唐突に私を支配した感情がこれでした。
他の人に寄りかからなくても自分や自分の周りの物事をコントロールできるのが私という人間だし、そうできるよう努力してきたつもりです。それなのに、自分の中に得体の知れない寂しさがあるのを自覚した途端、その寂しさが止まらなくなってしまいました。
他の人間って怖いし、絶対に自分が与える以上には搾取されたくない、そのためにあえて強気なふりをしていたところに、イベントで温かい人間同士の営みとしての緊縛に触れてしまったのが原因かもしれません。

縄という境界線

SMにハマったのも、傷つけ傷つけられる距離感に安心していたからかもしれません。加虐のため、それ以上に相手を自分に踏み込ませることなく、痛みという強い刺激で相手とつながることができる関係性。
でも本当に欲しているのは必ずしも痛みではなくて(そりゃあ痛いのは気持ち良いが)、寂しさを満たすこと、そしてそのための触れ合いだったのだと思います。
そこで役に立ったのが縄というツールで、緊縛という範囲に限って相手の踏み込みを許して、その範囲内においては安心して触れ合うことができるように感じていました。
縄で境界線を引いて、それ以上は踏み込まないでね、って具合に。

片道ハグ

相手に触れられたい、体温を感じて安心したい。でも私がそのベクトルの先にいる触れ合いは怖すぎる。
縛り手が緊縛で私に触れるのは、私に触れるためではなくて、私を縛るため。
そう思うことで、私は相手に甘え、触れられることができました。
それは根本的には寂しさを何も解決してはくれないのですが、対処療法としては十分効果を発揮してくれました。
友人が話を聞いて、この目的のズレみたいなものを片道ハグと名付けてくれました。
私はハグするけれど、ハグされるのは怖いから私には何もしないでね…


この時からだいぶ考え方や感じ方が変化して、今思うと全くもってナンセンスだなと思うことばかり
特に、私が完全に搾取する側に立とうとしていて居た堪れない…
でも、こんな風に考えていた時もあったのです。
これからはどうなるのかな、誰も傷付けないでありたいな。

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