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夫の買い物を通して見えきたこと

夫は決まったブランドで洋服を買う
きっかけは、美容師さんの一言。
似合いそう

それは私との会話だったけど、私から見て夫の服を選ぶ上での物足りなさを感じていたのだと思う。自分への物足りなさも同様に

これは美容師さんとの信頼関係だと思う
すぐに行った

触れたことのない、独特な、良いも悪いもわからない世界観
何が良いかもわからない。でもドキドキはした
メンズのスーツの売り場に年配の男性と少し若い男性がいた
初めに若い方の男性が声をかけてくれて、スーツを探していることを伝えた

でも私は、夫の年齢的にも、年配の男性に選んでもらう方がいいのではないかと思ったのでその方に洋服見てもらえませんか、と声をかけたのだが、もう一人の方が準備しかけていたので、できないと言われた。年が近そうだしという理由で声をかけたのだが、実際はもう一人の方、今の担当さんだが、一見怖そうで苦手だと感じたからだ。どれだけ私は見た目で判断しているのか。。

そして持ってきてくれたスーツを何着か着て、アルファベットの書いた黒いスーツを購入した。そしてお直しをとりに行った時にジャケットも買い足した。この二回目にはすでに、人柄的に信頼ができていたように思う。

それから年二回行き、少し揃え、その中で一年ぐらい行かない時もあった。だけどその間も半年に一度欠かさず手紙をくれた。その手紙は必ず手書きで、服から気持ちが離れていても手紙を切れていることは心に残った。服を買うタイミングがくれば、他のところへ行く選択肢はなかった。
こうやって始まった関係はもう6年になる

私は夫の服を選べない。
夫の洋服を買いに行って、刺激をもらい、概念を壊しているのだと思っている。この概念とは服の合わせ方に正解なんてない!というところ。
毎回、今いるところの一歩先、半歩先を提案してくれる方だ。

先日お洋服が好きな方と、夫がそのブランドの洋服をどの店舗で買っているかという話になり、こちらの答えにがっかり?というような反応が返ってきた。ブランドのファンとしたらここ!という店舗があるみたいだ。
私たち夫婦としては、どの店舗というよりこのスタッフさんから購入しているということの方が強いことを再確認した出来事だった。例えば担当さんがフリーランスだったとして、今と違うブランドの洋服をすすめられても絶対買うと思う。


今買っているブランドはとても好きだ
刺激的。
変わらない世界観。
買い出した当初の洋服と最近買った洋服、
洋服同士がお互いを思いやるように
人に沿う。


誰から買うか、という人でもあり、
このブランドという世界観でもあり
その両方を出している自分につながるのだと思う。











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