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V6の解散から1年経って

 2021年11月1日、V6というアイドルグループが解散した。おそらく誰もが聞いたことのあるだろうアイドルグループの解散に、世の中がざわついていたのを覚えている。少し遡るが、同年3月に解散を発表した時はV6の名を聞いたことのあるレベルのわたしでも驚いた。
 わたしがV6に対して持っていたイメージといえば、年に1・2回の頻度で放送されていた特番「V6の愛なんだ」でバラエティでの姿を観て「すごい仲の良いグループだな」とか、たまにミュージックステーションでアイドルとして歌い踊る姿を観て「なんかめっちゃかっいい人たちおる…」と思ったくらい。その後何やかんや人生を歩むにつれて、解散発表のちょっと前の時期くらいにV6との接点を持つようになったのだが、キラキラアイドルとしてこんなにも希望の光になってくれると思わなかった。

わたしが好きになったアイドルは皆、最終的に解散の道を選んでしまう。人生を含め“終わり”というものは早かれ遅かれ誰にでもあるものでそれに対して未練は無いつもりで生きているのだが、唯一V6だけは「もっと早くに魅力に気づいていればよかったな」と思っている。でも、去年観たV6のラストライブにて、MCで三宅健さんが仰っていたことがまだ心に残っている。「V6をこれからも愛し続けてください」。わたしの好きなアイドルが素敵な言葉を選ぶ人ですごく嬉しかったし、V6のことをこれからも好きでいていいんだと安心した。

しんみりしてしまうのでラストライブの楽しい(?)話を少しだけ。
ラストライブはV6のことを手取り足取り教えてくれたフォロワーちゃんと遠隔同時鑑賞会と題して(?)同じ景色を離れたところから2人で観ていたんだけど、ジャニーズのライブを何度か経験済のフォロワーちゃんに対して、わたしはこのライブがジャニーズで初めて観たライブ。わたしは普段ロックバンドのライブを観ているので、アイドルさんの溢れるファンサとカメラ目線に毎秒のように撃ち抜かれて騒いでいました…(そうして三宅健さんの沼に落ちました)

 わたしが行った最初で最後のV6の現場は、岡田准一さんがカメラを構えメンバーを被写体として撮影した写真たちの展示会である「Guys 俺たち」の大阪会場。8月、暑い夏の日だった。
この写真展は以前東京の会場でも開催されていたもので、V6が解散してから約9か月後にまさか大阪で開催してくれるとは思わなかった。

ジャニーズならではの文化、
アクリルスタンドの三宅健さんとパシャリ。

展示会の場内では写真撮影が禁止という約束だったので、展示されている写真を1枚1枚丁寧に心に刻み付けながら歩いた。今思うと、写真を見ながら道を歩んでいくのはV-Landで見た景色に似ている。
今回は「写真展」だと聞いていたのでわたしはてっきり写真だけが展示されているものだと思っていたのだが、歩みを進めていくとV6のラストライブにてメンバー6人が着用した実際の衣装が展示されていた。純粋にすごく嬉しかった。わたしはV6に会ったことがなかったから、6人がちゃんと存在しているだなと実感することができた。ラストライブの画面越しで観た、三宅健さんの花柄でピンク色のお衣装が大好きだったからここでじっくり観察できて満足した。
展示会の終盤、展示ブースを出て出口へ向かうとV6メンバーが写った大きなパネルがあった。

パネル単体のお写真。
有り難いことに、わたしのスマホで
スタッフさんが撮って下さっていた。

これの何がずるいって、写真が良いのはもちろんのこと展示ブースではV6の曲もBGMも何も流れていなかったのに、ここに来てV6にとって大切な2曲が繰り返し流れていたこと。半泣きになりながら写真を撮ってもらい、その場で購入するグッズを選んだ。それほどまでに感情が揺さぶられるということは、わたしにとってV6が大事な存在だという証明になった。
ジャニーズを除いたとしても、これまで写真展というものに行くことがなかったので2022年を代表するひとつの夏の思い出になった。

 V6が解散してから、わたしはV6メンバーの出演する舞台に出掛けるようになった。展示会の話を先に書いてしまったので時系列が前後してしまうけれど、2022年に出掛けた場所をここに記したい。

3月
三宅健さん主演舞台
「陰陽師 生成り姫」
京都 南座にて。
6月
長野博さん出演舞台
「フォーエバープラッド」
大阪 サンケイホールブリーゼにて。
7月
坂本昌行さん主演舞台
「THE BOY FROM OZ」
大阪 オリックス劇場にて。

 実は今年に入るまでひとりで舞台観劇に行ったことが無く、初めての舞台鑑賞が三宅健さん主演の「陰陽師 生成り姫」だった(その上運良く京都公演初日のチケットを取ることができた)。なんて贅沢な体験なんだろう。
有り難いことにどの舞台も比較的観劇しやすい席を用意して頂き、その舞台ならではの雰囲気を味わうことができた。わたしの人生において、大切なピースの一端となった。
 V6として、6人で居る姿は生で一度も目撃することができなかったけれど、今からでもメンバーのピースを集めることができる。楽曲だって色褪せることはない。
「好きにならなきゃ良かった」なんて、思ったことがない。「好きでいさせてくれてありがとう」と心から感謝している。V6と出会わなかったら、見れなかった景色と過ごせなかった日常が確かにある。

 2022年11月1日、V6は結成から27回目の記念日を迎える。
この記念すべき11月に、わたしは坂本昌行さんの舞台と三宅健さんのコンサートに出掛ける。どちらの現場も運命的に11月になり、V6から離れることはないんだなぁと実感させられた。

V6が大好きだよ、これからも末永くよろしくね。

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