働かないアリになりたい

こんにちは。

私は人生においてあまり仕事に重きは置いてないのだけど
たまには仕事の話をしてみようと思う。

私は専門学校を卒業してすぐ巫女さんになった。

本来7人欲しいというお宮で働いていたけども
地方のお宮で常に人手不足。
4~5人で回していていつもバタバタしていた。

働きアリの法則で
2:6:2で
働きアリ2
普通のアリ6
働かないアリ2
の割合という話は昔からよく聞くが

私はいつも働きアリ2に含まれる。
5人しか居ない巫女さんで
上からの仕事をキャッチして
下に満遍なく教える。
上が働かないアリだったので上の役割も担う。

正直疲れた。

そうだ！次は頭の悪いフリをして
働かないアリになってみようと思った。

次は契約社員で食品メーカーの営業事務になった。
主に受発注の仕事で毎日午後一締めになるので
午前中はバタバタ。

繁忙期に入社したこともあり
同期5人で別室にて自習のような研修期間が3週間くらい与えられた。
オーダーに慣れるようにと言われ
毎日毎日オーダーの山に目を通した。

そして実践が始まった時に
普通に仕事を始めたら
タイピングが早かったらしい。
働かないアリになろうと思った私は
新人なのにオーダーの入力が早かった。

そして、更に
このオーダーって…多分なにかやりますよね？
と、3週間のうちに見慣れたオーダーを見て
自分から気付いてSVに聞いてしまった。

えー！そんなことに気付いちゃうの！？
すごくない！？これは期待の新人だわ！

上は大喜び。
やっちまった…
そして入社2ヶ月後にはチーム異動させられ
その2週間後には先輩が体調不良で来ないから
1人で全て処理してねという
なんだか過酷な位置に置かれたが
それを何故かこなしてしまった…

そんな私にも数ヵ月後に後輩が出来た。

教えても教えても彼女は何も覚えなかった。
彼女に教えながら仕事をするが
そもそも向いていない…
彼女はきっと他に向いている仕事があるだろうと思っていたらある日突然辞めた。
彼女は働かないアリの2割だった。
働かないアリになるのもなかなか大変な技だとあのとき思った。

そこで色んな仕事をこなしているうちにチームリーダーになったが
ゆんさんほどは頑張れないと後輩たちに言われ

また2割の働きアリに属してしまった。

その後大病を患い
生き方を変えようと思った。
どう頑張っても2割の働きアリになってしまうのならば
物理的に働かないアリになろうと思った。

後遺症で寝込む時もある。
無理は禁物。パートで働こう。
私個人に仕事が付かないような仕事が良いなと思い
今の職場で仕事を始めた。

最初はシュレッダーやコピー、PDFといった
まるで腰掛け事務のような仕事で
これでやっと私も働かないアリになれたと思った。

ところが3年目になった今
その間に色々あり、
何故か私じゃなきゃ出来ない仕事を与えられ
社員さんの痒いところに手が届くのか
あれやこれや降ってくる。

やりきってしまうから、
できるできると思われてしまうのだから
ちょっとやらないくらいに自分を置いとかないといけない。

だけど、どう見ても私はパート勤務なのに
また働きアリの2割に入るか入らないかの立ち位置に居るのである。

こんなに沢山出来ないですよと
やんわり社員さんに言っても
気付いた時には終わっている。

やらない選択。
出来ないフリをしようと思っても
できてしまう。やりきってしまう。

他部署の人にちらっと話してみたところ

「あのチームの人みんな頼りにしてるもんね！こんなパートさん普通居ないもんね！」
と、返ってきたので間違いない。

これはもう宿命と言うべきなのではないか…
それでも私は自分の体調のために
精一杯制限をかけ
（パート勤務でいることが最大の制限）
働かないアリを目指しながら
働いていくのであろう。