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【ケニア通信 Vol.14】イロのイロイロ 〜色へのこだわり〜

こんにちは!
色へのこだわりが強いかご専門店ORIKAGOのゆんです。
久しぶりの投稿になってしまいました。

生活編が続いておりましたが、今回はものづくり日記らしく染色について書いていこうと思います。

ORIKAGOはサイズとデザイン合わせると200種類以上、カラーだけでも15色以上あるんです。
各色、試作を重ねミリグラム単位で絶妙に配合した配色レシピ!
これで安定した色を出していくんです。

グリーンだけでもたくさん!

と言いたいところなのですが、
植物素材(サイザル)の糸は成長具合によっても、色の染み込み具合が変わります。お店でかごを見たことのある方はお分かりかと思いますが、同じ色でも全然見え方が違うんですよね。

もちろんそれが面白く、一点もので可愛い!と言ってくれるお客様も多いです。
私もそう思います。

ただ、ネットで商品を出すとなると話は違います。
写真で見た色が届くものだと思ったのに、思ったより濃かったり、薄かったりしたら悲しいですよね、、
安定したカラーを作ることが重要なのはこういった理由もあるのです。
(もちろんネットでご注文いただいた商品は写真と同じカラーのものを選んでお送りしております!)


そして、色の変化は素材以外の原因もあり得ます。
染料会社の勝手な取り扱い染料の変更。
このあたりがまさに途上国ビジネス感ありますよね(笑)
急に「いつもの」染料ではなく別のブランドに変わったりするんです。その度にテストを行い、ORIKAGOの色が出るように調整していきます。

ちなみにこの前は、ラベルと中身の染料が違いました。
日本じゃありえないですよね、苦笑
あたりまえがあたりまえじゃない。学びました。


さて、今回の出張で配合を変えたひとつがライトパープル
写真のように赤みがかった紫と青みがかった紫の二種類になってしまってました。
もともと、ORIKAGOで出したいのは、右の方。

右にしたい

染料の問題からか、色が変わってきてしまっていたのです。
少しずつ配合を変えながら、何度もテストをしていきます。

色味もイロイロ


テストの結果、求めていた色に!


ゆん初の染色レシピ作成でした!


そして、ここからがまたドキドキ。
工房でのテストを終え、実際に商品となる糸を染める日。
テストの時と染める量が違います。格段に染める量の多い本番。

光の加減で薄く見えてます、、

きちんとテスト通りの色になるかドキドキ。
しかも、素材は染めたての濡れている状態は、乾いたものより濃い色。
実際にかごとして編むときは乾いた状態なので、少し薄くなるんです。
つまり乾かないと本当に適した色かワカラナイ。


そんなこともあり、ドキドキしていましたが
きちんと求めていた色が、、!
とっても嬉しかった!!


そう、このライトパープルがよかったの!と
ほっとしました。


こんな感じで、一つの色に対してもテストを重ね、時間をかけ商品にしていきます。
今まで、IT企業でしか働いていなかった私にとって、商品開発(しかもケニアで)は初の試み。難しさと面白さとを日々日々感じております。

黄色はよく映える

でもこうやってあの可愛いイロたちはできてるんですよ♪
見てるだけで癒される。イロに癒される。そんな空間作りのお手伝いができていれば嬉しいなーなんて思った1日です♪


https://www.orikago.com/


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