おかえりリプトン


太古の昔、わたしがまだ女子高生に擬態していた頃。
紙パックのリプトンミルクティーを、毎日狂ったように飲んでいた。夏場は学校近くの店が「冷凍ジュース」と銘打って紙パックのジュースを冷凍したものを販売していたので、そこでも必ずリプトンのミルクティー。小さいサイズのレジ袋に入ったミルクティーにストローを差したまま、机の横にぶら下げていた。わたしの高校生活はリプトンによって支えられリプトンと共にあった。

そんなリプトンのミルクティーが帰ってきた。

これだよこれ。
わたしが重課金していた30年前の味とは違うけど、甘すぎずすっきりとした後味は健在。450mlなんて一瞬で飲み干してしまった。
ロイヤルミルクティーにその座を明け渡してからは午後の紅茶でミルクティー欲を満たしていたけれど、やっぱりミルクティーはリプトンがいちばん好きだ。今度こそ、わたしの前から消えないでほしい。


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