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車にはねられた話

買い物を終え部屋に戻る黒塗りの教習生。疲れからか、不幸にも黄色の軽自動車に追突されてしまう───

2024年2月17時55分。栃木県某所で横断歩道を渡っていたところ交差点を右折した自動車に横からはねられた。3〜4mほど押された後アスファルトの地面に叩きつけられる。

 事故を起こした運転手とその後ろにいたおばさんに助けられ歩道へ。救急車と警察も呼んでもらう。左肘を擦りむいているのと左脚が痛み歩きにくいことは自覚できた。
 簡単に事情聴取を受け住所や氏名も自分で書いた。普通に立ち上がって歩いたりものを書くことは問題なくできたためそれなりの軽傷ではあったようだ。

 あと真っ先に友人とTwitterに「事故なう(2024/02/06 17:56:32)」の投稿をした。その後家族に連絡した。
救急車内ではストレッチャーではなく座席に座って乗車した。一生に一度の救急搬送中天鳳もやろうとしたけどやめた。
病院につきベッドに横になる。左足が上になるように寝返り身体の各所を触られるが傷が見られない。

 尻の部分も痛むためズボンを下ろすとサックリと皮膚が裂け1〜2cm程度の傷ができて出血していた。簡単に傷口をぬるま湯で洗い、男女合わせ4名に尻の穴をまじまじと見つめられ、その後脚のレントゲン撮影をして痛み止めと尻に塗る軟膏をもらって教習所に戻る。

 この時はまだ教習は続けるつもりだった。取る免許はATだったため多少左足が痛んでもさしたる問題はないと踏んでいたのだ。(MTならクラッチ操作で左足も使うためすぐに諦める判断を取っていただろう)

 本当の地獄は翌日の朝にあった。

 朝目覚め腕の力で強引に上体を起こしトイレへ向かい排便を試みた時だった。
 事故から12時間以上経過し僅かに癒着の兆しが見えだした尻の傷は強引に開かれその度に強烈な痛みが襲う。

 しかもその日の便はやや固めのものであった。出す。叫ぶ。また出す。叫ぶ。なんか出ない。叫び続ける。ウォシュレットで洗う。傷口に直に当たる。大絶叫。

 まともに立っていられないが座るとそれはそれで尻が痛んでどうしようもない状態に陥り教習を諦める決断を下した。千葉の実家から母親が心配して栃木まで駆けつけてくれていたため病院で合流。ちょっとした精密検査をして診断書をもらいすぐ警察に行き手続きをして解散した。
 このまままっすぐ家に帰ってもいいのだが私は病気だったので池袋に寄り道して麻雀をしてから帰った。ちなみにこの帰りの電車でおよそ17年振りに糞を漏らす羽目になったのだがこれはまた別のお話。

 自宅療養をして3日ほど経った時に不意に強烈な腰痛を覚えた。立ったり歩いたりすることは出来たが筋肉の曲げ伸ばし(例えば起き上がったり立っているところから座ろうとしたり)が辛い。病院でレントゲンを撮影したところ腰椎の上から2番目の骨が折れてるだか潰れてるだかしているらしい。

 レントゲンだけだとよく分からないためMRI検査も他の病院で実施した。残念ながらこれを書いている現在も結果は知らないが恐らく折れてるとのことだ。
今も満足に寝返りを打つこともできず杖を頼って歩く生活をしている。

保険や賠償金のことは現在もやり取りが続いているため詳しくは話せないが「これはもうMAXだ。むしれるだけむしる。勝負の後には骨も残さない───!」とアカギみたいなことを言っている職場の先輩がいたためその人に協力してもらい進めている。全てが解決したら簡単に書くかもしれない。

 皆さん、本当に交通ルールは守った方がいいです。命や尻の穴の平穏を守りたいなら交差点はしっかり止まり信号は守り夜は目立つ蛍光色の服を着ましょう。あと追い越し禁止車線で追い越そうとするのは本当にやめた方がいいです。むっちゃくちゃ危ないですあれ。

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