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子供がほしいと思ったら何を考えるべきか

予期せぬ妊娠であれ計画した妊娠であれ、世の中には幾多のパターンが存在し、そこに正解はないと私は考えます。

ただ実感していることがあるとすれば、

「子供は意外と授かりにくい」

「子供は思っていたより遥かにお金がかかる

ということです。

「だから避妊なんて考えなくて良い」「お金がないなら子供を産むな」なんてことが言いたいわけではなく、「いつかはできるだろう」という気持ちで妊活を続けると、結果として本人達の負担になるということ、様々な制度を学びそれなりに金策について知恵をつけ計画をしておかないと自分たちが後々困るので真剣に考えておくべきだということです。

このnoteでは実体験もふまえ、私の個人的なオススメをあれこれ考えてみたいと思います。

【ポイント】

(互いの合意のもと)妊娠前検査をすることをオススメします
・負担は明らかに女性側の方が大きいので、男性は積極的なサポートや知識取得することをオススメします
・経済的な負担は確実に増えるため、細かなことは置いておいたとしても直近のお金の算段をつけることをオススメします

1. 子供を授かるためのハードル

どうやったら子供を授かるのか、今更言われなくたって誰でも知っているでしょうし、あまり勝手なことを書いて誤解を招くのは望むところではないので、以下をお読みください。

妊活をはじめよう(by 不二ラテックス)

一ヶ月の中でタイミングが合致しないと子供は出来ないため、タイミングを逃せば次のチャンスは約一ヶ月後となり、個人差はあれど一年間にチャンスは十数回しかありません。

我が家の場合は、x歳までに子供が欲しいねという話を日常的にしていたため、元より長期戦は望んでいませんでした。したがって本格的に妊活に入るタイミングで産婦人科にて検査を行いました。その結果、妻が多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)ということが判明し、早々に不妊治療を扱う病院へ通うこととなったのです。

この時のことは今でも鮮明に記憶しており、妻が本当に辛そうにしている帰り道が忘れられません。私自身は「最悪のケースとして子供ができないならできないで、二人で人生を楽しむか」と考えていましたが、妻は子供が出来ないかもしれないというショックに加え、自身が周りとは違うということに対してもショックを受けていたのではないかと思います。私は元来ポジティブに物事を捉えるのが好きなので心の底から「その時はそのときさ」と考えていた一方、そのポジティブ思考は誰もを助けるというわけではなく場合によっては当事者意識の欠如として捉えられウザったい、となりかねないので口にはしませんでした。

病院での診断がされた翌週、不妊治療を専門に扱う病院へ行き、前週に受け取った診断結果などを元に医者と話をしました。このお医者さんが中々強烈な方で、

・20代中〜後半というのは若いと一般的には思われるが、卵子の量は着実に減っている。しかもチャンスは限られれている(年間十数回)ため、1秒でも無駄にしてはいけない

・不妊治療に正解はなく、本人たちの気持ち次第。納得するもしないも、結果をどう受け止めるかも本人次第なので生半可な気持ちで挑むべきではない。ただし真剣に考えるのであれば全力でサポートする

・男性にも原因があることが多いため、精子の検査を即座に受けるべき。その結果次第では、対応内容が根本的に変わってくる

等を矢継ぎ早に言われました。序盤はなんて無粋な人だと嫌悪感を覚えましたが、話を聞くうちに、情緒的な表現は一切なく、事実を述べており合理的な話をする人だと感じるようになりました。それは妻も同様に感じたようで、序盤は半泣きになっていましたが、最終的には腹を括ったようでした。とはいえ人によっては「ひどい人だ」「冷たい人だ」と感じることは間違いないので、自分のスタンスに合うお医者さんに巡り会えたことは良かったのだと考えています。

不妊治療には大きく3つのステップがあり、男性の精子に問題がある場合は一気にSTEP2からスタートします。細かな話は割愛しますが、我が家は幸いにもSTEP1を始めた途端子供を授かることができました。

不妊治療の3つのステップ(by 妊活.net)

我が家は結果として不妊治療を必要とすることがわかりましたが、もしこれが検査をせずにそのまま自分達だけで妊活をしていたら…と考えると恐ろしくなります。正直STEP1で妊娠した我が家であっても、色々とギスギスしたことはありますし、これが長引いていたら夫婦関係に影響を与えることになっていたかもしれません…。そう考えると、早めに原因を判別し、それに対する適切な対応策が取れるという意味で、男女ともに早期に検査を受けるというのは良いことだと考えるわけです。

一方でこれに対しては賛否両論あるだろうということも感じます。子供は自然に授かるものという考え方を持つ場合、どこか機械じみた気味の悪さを覚える方もいらっしゃるでしょうし、どちらかに原因があるとわかったことで、夫婦関係が破綻しかねないというリスクもあります。

したがって、事前に検査することのメリット・デメリットを適切に把握し互いが合意したうえ、かつ男性に原因があるケース、女性に原因があるケース、両者に原因があるケースと各パターンに対し両者が納得できる、進むべき方向が決められるという前提をクリアー出来るのであれば、私は妊娠前検査をすることをオススメします

また私の個人的な感想ですが、妊活や不妊治療においては圧倒的に女性の方が大変だと考えます。日々基礎体温を計測・記録したり、病院で検診をしたり、場合によってはそれらのために仕事を休む必要だってあります。したがってその辛さをきちんと理解するためにも、パートナーと共に勉強を怠ってはいけないと思いますし、何より男性にも原因があることですので他人事になってはいけないと思うのです。もちろん両者が互いのことを尊重するというのが大前提ではありますが、負担は明らかに女性側の方が大きいので、男性は積極的なサポートや知識取得することをオススメします。

2.最低限考えるべきお金のこと

世の中には優れた情報が溢れているので、改めて情報をまとめるということはしませんが、ケーススタディとして我が家の場合のお金にまつわる話を別途書こうと思っています。

向こう10、20年先を見据えた資金計画を…なんて思いますが、かなりしんどいですし実際多くの方はそこまで綿密な計画は立てていないんじゃないかなと思います(少なくとも私は…)。

とはいえ子供が欲しい、授かったとなるとそうした思いとは裏腹に、湯水の如くお金は消えていきます。「天使を授かった(授かりたい)!お金はなんとかなる!」というわけにもいかず、次から次へと幕之内一歩の繰り出すデンプシーロールが如く現実を叩きつけられるわけです。

なので現代社会における多様な家族形態において明確に誰がどうすべきというのは言いづらいですが、誰かがお金のことを考えねばなりません。

我が家の場合は主には以下でした。

・双子だったので必要となる健診費も高額となる。双子はハイリスク出産扱いなので、入院期間が長くなる(帝王切開の可能性が高い)。また双子なので早々に会社を休む必要がある→医療費の制度や会社の制度などについて学び、資金計画を立てる必要がある

・出産直後くらいまでを想定しても、必要かどうか取捨選択すべきベビー用品が山のようにある→必要な物品を洗い出し、大まかな出費を計算しそれに備える必要がある

・住んでいる賃貸マンションはエレベーターがなく、双子育児はかなり難しい→別の賃貸に引っ越すのか、家を購入するのか、その場合はマンションか戸建てか

・車が必要になるのか…etc

もちろんこれ以外にも細々としたお金は必要なります。

まずは子供を迎えるということは、こうしたお金について考える必要があるということを認識しましょう。…といいつつ私もまだ子供が生まれたわけではないため、青二才が現在進行系でヒイヒイで言っていますが…。

本当にお金に困ったらなんとかなるのかもしれませんが、せっかく生まれてくる子供に金銭面で悲しい思いをさせたくないと思うからこそ、それを原動力に日々お金について考えています。お金について考える際、私が意識しているのは、自分たちが求める生活を維持・実現するためにはいくら必要かということです。

お金があるに越したことはありませんが、結局のところは自分が何を幸せと感じるのか、それとのギャップをどう埋めるのかに注力すべきなのだと私は考えます。広大な土地を持ち、城のような豪勢な家を持ち、毎晩パーティーするためには莫大なお金が必要となりますが、誰しもがそれに幸せを感じるものではありません。またお金がないから些細なことに幸せを感じ慎ましく生きろというわけでもありません。まずは今置かれている状況や制約を取り去り、フラットに「自分が人生で何を求めるのか、何が幸せなのか?どんな生活に幸せを感じるか」と自問することで、目指す姿は見えてくるのだと思います。そこに生じるギャップが埋められるものか、ある程度我慢する必要があるかを考えていけば良いのではないでしょうか。

というわけで、経済的な負担は確実に増えるため、細かなことは置いておいたとしても直近のお金の算段をつけることをオススメします。

具体的なメソッドも何もない心構え的な話になってしまいましたが、おおよそ誰もが基本的にはさっぱりわからん…状態でスタートし、情報収集をする中で知恵をつけていくものです。したがってこうした経験談を目にすることで少し考えてみるキッカケとなれば幸いです。

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