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『白狐伝』

関連する写真が全然撮れてなかった…ので、お寿司さん搭乗回パーティーバイクの後ろ姿を撮った写真の端に辛うじて写ってたこちらを。

今年もPRわたげ隊として参加させていただいたストレンジシード静岡のスタッフとして、『白狐伝』ゲネプロを拝見させていただきました。

宮城さん演出作品は2017年の『アンティゴネ』、2018年の『マハーバーラタ』を拝見していて、その後観そびれてしまっていたのだけれど、今回は何としても観たかったので本当に感謝。

少し前に「茶の本」を読んで「岡倉天心すげぇ!」となってた所に、天心の英語オペラ台本「The White Fox」をベースに作劇されると聞き、更に今回は宮城さんご本人がスピーカーとしてご出演なさると言う、恐らくはかなり貴重な機会だったので。

終演後の演者さん達のつぶやきからは、ゲネプロに向け色々準備が間に合っていなかった気配が漂っていたけれど、観ていた私にはそんな気配は全く感じられず素晴らしかった。

一点気になったところを挙げるとすれば、あまりにもオープンな野外特設会場なので、舞台の後方をジョギング、お散歩、サイクリングの方々が時折通り過ぎてしまうところ。本番の時は通行制限したのかなぁ?

その後の本番期間中には、会場外から覗き観る事を「漏れ白狐」と呼ぶ人々も居たりして、笑ってしまったけれど。

(あと、SPACの方が『白狐伝』ですよ。「白虎」じゃないですよ。とつぶやいておられたのにも笑ってしまった。)

演者さん達が奏でる音楽は今作も素晴らしく、衣装も、それを活かす照明も特設会場に美しく映えていた。このSEは何だろう…?と思っていた音が、コルハの機織り機の糸が切れる音を表していたのだと分かった時は鳥肌が立った。お話の筋はシンプルだけれど、ラストシーンはホロホロと涙が溢れた。

美しい物語。またどこかで再演される機会があれば、是非観たいと思う。
ストーリー理解のご参考まで、オペラ作品のサイトも紹介しておきます。

ふじのくに野外芸術フェスタ2024 白狐伝
会場:駿府城公園 紅葉山庭園前広場 特設会場
上演期間:2024/05/03(金祝)〜06(月祝)
上演時間:100分
公式サイト:

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