メモ書きは人のためならず,のうみそこねこねよしなしを
年末的な気温からかけ離れていればいたで服装に困り結局体調を崩しがちになったりしますが,それでも夏は暑くて苦手冬は寒くて苦手な5月生まれにとっては寒くなったらなったでぐちぐち言いますわがままモン.
今回は年末なのに,だからこそ,相談会議面談件数てんこ盛りだったので,ダイジェストで振り返る感じで一つ.なのでショートで.
メンバさんの相談支援モニタリングに同席.
就労継続支援B型利用の状況について本人や事業所からのヒアリングという形式ではあるけど,内容はそれにとどまらず,活動レベルでの家事・コミュニケーション・外出などから家族関係・姻戚関係・行政や他機関との関係など参加因子,健康管理などの個人因子など多岐に渡り,それらが複雑に絡んでいるのを少しずつ解きほぐしていくプロセスの一部となっていたり.なぜそうなるかというと,生活の中で困りごとや人間関係の歪みが通所状況に割とダイレクトに影響していったりしているのでという.こういうエピソードに関われば関わるほど,就業は生活支援における重要な要素であって,これは生活と切り離された何かというものではないよねぇというのをイヤというほど実感させて貰えるなぁと.家族の状況にもかなり生活が左右されるので,本人だけでなく家族の生活状況にも注意を払いながら聞き取っていく感じで.
就労移行支援アセスメント以前からずっと関わっているメンバさんで,前回から半年経ってる中で生活状況がいろいろ変わっているので,現在の意志や習慣化について確認の為にADOCを再度取ってみようかなと考えたり.
病院で行われるグループホーム入居者さんの相談支援モニタリングへ同席.事業所に関わる相談支援員さんは複数人・事業所なので,まぁいろんな形になるよなぁと思うたり.当たり障りない程度だったりすると,場合によっては本人の意志がどっかに飛んでいったまま淡々とサービス利用が継続する場合があったりするし,もしそこで何かの意志を現場が感じていった時には,トータルコーディネートする側へ現場から補完して発信する場面も出てくるかもなぁと感じたり.相談支援員の差により当事者が不利益を講じる事の無いように連携する必要は常にあるよなと自戒して.という事で,生活訓練での状況を聞かれて説明をする際に,細かい各活動状況を言いつつも,そこに流れるであろう本人の意志がまだまだ共通の事項になっていない事をありのまま話したり.本人も同席はしているので,そこは正直に場へ上げた方がいいかな,体裁ではなくこちらの本気を示すためにもと.わからないから知りたいというのは示してなんぼかと.
デイケアを終了して就労継続支援B型の通所一本にしているメンバさんが「心が折れそう」「話し相手がいない」との事で,少し長い休憩時間で一緒に過ごしながらよもやま話をひとしきりしたり.最初は仕事でのきつさを話す感じだったのが,徐々に日常の事を話すようになって,表情も豊かになっていったりと.特に理由など訪ねた訳でなく,ただ聞くことに徹しただけで済ませたり.割と人との良い関わりは本人にとっての自助具や頓服みたいになってるんやないかなぁというのはこういうエピソードからも推し量れるんやないかなぁとか.そしてそういう関わりがひょっとしたらこの人に困りごとが起きたり世界観に齟齬が生じた時の双方の拠り所になればいいかなと少し期待するけど,それは副次的な産物なのでしょうね.まずは話をし合うという場自体の力(エナジー)を大切にする方向で.
直接援助したり指導することはあまりしなくなってはいるものの,だからこそなのか,その場その場での対応ではなく,前後の大枠を一緒に決めていくことや危機介入などの頻度を繰り返すことになっているのが多くなっているんよなぁというのがいつも1日を振り返る中での感想だったりしますが,それはそれで一つの目的「クライエントが作業的存在になること」に向けて自分の立ち位置がどう役立つかという点につきるのかなと思います.その結果として,例えば作業が本人の力でできるようになった,休まずに通所ができるようになった,楽に生きられている言葉が増えた,などのいろんなアウトプットが周りと共有できればそれはそれで嬉しいことかなと.
まぁ自分の作業療法というのをつれつれ考えてみるに,作業とはなんぞやから始まった一連の疑問が,MOHO,CMOP-Eなんかをごった煮にした混沌の海にたゆたっていた時にADOCという蜘蛛の糸が降りてきてそれで登っていってる最中にその海を眺めている感じです.なのでまだ全貌はよくわからないし,その糸をもっと太くいろんな方向に投げ出していければ,いろんなものを見たり繋がったりできるんじゃないかなとあちこち試してみてる感じなのかなと.そしてそれにくっついている精神病観や障碍観や生活というものなどもまだまだのしかかっていたり.まだまだ世界は広大ですね.
プログラマを経て作業療法士へ.精神科病院で病棟やデイケア,通所リハなど渡り歩いた後で自立支援事業所へ.主な担当領域は精神障碍を持つ方の生活支援,特に就労支援が中心.大切な作業を大切に,がモットー.