生きていく中での人付き合いを苦労しながらもより良い作業的存在へと活用する為に

・人的環境の変化は全体に影響を及ぼす

・変化は本質的に存在しうるものなので,それを自覚的にする意味

・作業的存在を得る力を本人が得られる環境設定を目指して

 だいたい1年に1回以下って位の頻度で起こる,生活に支障をきたす程度の積雪が例年通りに起きまして,そういうのに慣れていない地域としては案の定という慣れない雪かきが日常を襲いましたしかも2日連続で.まぁ職場のみですけど.でもおかげでいい感じに筋肉痛です.これもいわゆる風物詩って程度に流したい所存(ややへっぽこロボットぽい動きをしつつ).

 今の部署は急性期も受け入れる事が多い病棟なので,季節の所為もあってかここんとこ入退院が比較的多かったりします.そうなると入退院などがあった後に病棟の雰囲気がなんとなく変化しやすかったりするんですが,それが人的環境というののどれだけクライアントに影響するのかという証左かなと思ったりします.ただ,それはクライアントだけでなく,スタッフについても同様なんですよね.でもそれに自覚的であるかどうかは,自己の治療的活用を鑑みる上で非常に大事であろうと.
 人的環境の影響と考えると,一次的には人の変化が直接クライアントへと影響する事ですが,二次的にはスタッフや他のクライアント等の変化が間接的にクライアントへと影響する面もあるわけです.ここでその変化は直線的なところから複合的で平面的,立体的なものとなる感じかなと.そういうのって,変化が起こらなければなかなか認識しにくい関係だったりするので,作業で現れるのは作業的存在という意味で一つのきっかけになったりするわけです(他の意味でもきっかけになるでしょうが).そういう事では,本人の存在が周りの人との関係においてどのような意味を持っているのか,また本人がこれまで暮らしてきた中での人との関わりという作業をどの様に行ってきたのか等,それをきっかけにして語られ,意味付けられる事は多いなぁと思います.
 まぁもちろん,そういう人との関係が変化する事態は別に望んでそうなるわけではない事が多いんですが,とは言え,そういう状況になる事っていうのは生きていく中ではよくある話ですよね.むしろそうならない状態となるのは考えられず(強いて言えば死がその状態へと向かう意味にもなるかもですが),となると大事なのはそこから何かを学ぶ事かなと.まぁだからと言って,今述べてきた思考が本人を取り巻く人達の共通のものになるかどうかというとまずならない訳ですが.それは人それぞれの契機相関・指向相関がそもそも違っていますから,それらの立場を認識した上でより良い方向へと醸成していかなきゃなぁという感じです(クライアントに関わる人達って別にスタッフだけじゃなくて,入院している人や家族やその他いろいろいますからな).
 まぁ自分としては,そういう状況で関わる中で,本人がどういう作業的存在を希望するのか,そこにどのような作業機能障碍があるのかというのを知っていき,少しずつでも周りを取り巻く人達と共有していき,より良い作業的存在をいろいろなコミュニティの中で確立する力を得る為の場を提供するというのを主とする方向でいきたい所存です.

 そんなわけで滞りはあろうがなかろうがって感じでの新年になり,それを実感するのが他部署から呼ばれた新年会の助っ人要請という事に若干の疑問を感じてたり.まぁそれはいいんですが主たる要因が三線弾いてというところにレゾンデートルという言葉が浮かんだり.まぁそれも一つの目標になるからいいかもねという感じです.意味ある作業は人それぞれで(試しに録音してみた自分の声があまりにダメダメなのに凹みつつ).

プログラマを経て作業療法士へ.精神科病院で病棟やデイケア,通所リハなど渡り歩いた後で自立支援事業所へ.主な担当領域は精神障碍を持つ方の生活支援,特に就労支援が中心.大切な作業を大切に,がモットー.