世界をや人の距離をや柔軟に

 ここのところは特に予定もなかったし,まぁいいやって事でちょっと引きこもってました.まぁ引きこもってもメディアを通して世界の広さは味わえるけど,それは脳内で想像するのとどう違うのかけっこう疑問な感じで推移したりすることもあったりします.そういう時には世界のあり方の考察材料として攻殻機動隊なんかがオススメ,と言いつつ,その世界の実現が割りと生きてる間に片鱗を覗かせそうな感じで怯懦しがちなこの頃ですがどうでしょう.取り敢えず世界は二極化しがちなので,インターフェースは常に適切に必要だし,そこに一旦の担い手になればいいなと.あ,2.5次元ですか.

 まぁ冬休みもあって比較的休日が多かったので,臨床的にはそれほど大きく物事が動くことは少なかったんですけど(まぁ少ないだけで中身の濃ゆさは良くも悪くも大きい内容もあったりするわけですが),その分じっくりと自分のやることや状況について思考する余裕があったかなという面もあったり.そこで必要な環境としては物理的なものもですが,人的なものもあるかなと思いますが,まぁ取り敢えず時間だけでも確保と.そうやっていると,仕事という社会に対して自分の時間的リソースを提供するという行為においては,だいたいが何かしら有形無形の成果物を作り上げるという出力という事になるかなと思うんですが,その過程においては同時に入力という面も大きいなとも思うわけです.そしてそれはその場限りというわけではなく,記憶や中間物として後に繋がるものがあったりするわけでして,しかしそれは原石のようなものなので,何らかの加工が必要だったりするかなと.その原石を何かしら有用なものにするためには後で検証やら振り返りやら推敲やらが必要になってくるんじゃないかと.そしてその精度を上げるためには自分一人で行うよりも,いろんな人との議論や対話なども有効だったりするので,そういう時間も時には持ちたいものですよねぇ.一人でじっくり取り組む時間と,いろんな人たちと一緒にしていく時間.それらをうまくバランスを取って,生の質を良いものにしていきたいものです.

 とまあ,上記の様な総論の状況を踏まえて.ただまぁそうは言っても日常の中にはいろいろな事が起こるわけなんで,そこで意味を考えていく必要はあるのよねぇと.

 敢えてだろうが無意識にだろうがつい言ってしまう一言が,その相手にとって怒りのトリガになったりするのはよくある話なんですが,それを職場に着いた途端の愚痴聞きで実感する事があったり.状況としてはまぁその内容自体が不当とも言えないのではあっても,そこに随伴する感情というのは本当に厄介なもんではあるわけですな.反面教師というものは狭い範囲でもいろんなところにあるもんやのぅと思うたり.自分も不用意な言葉を出す前にまず相手の事を慮ろうねと改めて考えたりして,具体的にはやはり言葉を発する際の留め際を大切にしたいなと,言動において意識的にできるのは発声を止める事だけだと(by吉田尚記)いう事なので,それは実践したいなという所存.しかしまぁ,自身についてはそのような「一瞬止める行動」に随伴する感情をどううまく処理するかも必要ではあるよなぁと思うわけですが.そっちは止められませんからねぇ.そういうつい出てしまうようなものを口「癖」とはよく言ったもんやなと感心したり.癖ってなかなか気づきにくいんですよねぇ.

 まぁ仕事というのは不完全な状況の中から困りごとをより困らないように労務を提供して変化を促進する(私見)面があるので,そういう不完全なところから始まる以上,思ったように環境を整えられないというのはよくあること,というか前提なわけですよ,時間空間人的に.その中で環境に自分をどれだけ合わせられるかといえば,ある程度は合わせられてもそこに付随して出てくる感情をどう処理するかが大事になってくるなと言うことです.そしてその感情が自分のキャパを超える状態が続けば,「もうやってられない(ココロ,カラダ的に)」って状況に陥るわけで.まぁそこからが身の振り方について本気で考える事になるのかもしれませんが,大体がそう言う状態になったら心身状況的にもよろしくない感じになっている事があるので,そう言う意味ではコーチやカウンセリングって,常日頃から関係を持っておく必要があったりするよなぁと感じるわけですが.で,就労支援として考えると,それは別に障碍を持っているから必要というわけではなく,もうちょっと般化できる事ですよねぇと思い至ったり.というか逆なんよなと.仕事をする状況にある人には基本的に支援が須らく必要とされるんやないかと.で,属人的なものは十分条件ではあるけど必要条件ではないんじゃないかと.逆にそういう社会の枠組み自体が変わればいいんやないのかねとも.まぁまだ思考実験の段階なので,それもネタにしていきたい所存だったりします.というかこういうのって労働社会学とかで既に研究とかされてるんですかね.教えてエラい人(チラッ.

 タイムラインでイベントがあってるのを知って,そのイベントネタを基にして,関わりのある人たちといろいろオンライン上であーだこーだという話が割りとここんとこあったりしたワケですが.やはりこういう時には文明の利器というのは自分の世界を広げてくれるツール足り得るなぁと実感するんですよ.だけど,こういうツールがなかったからと言って,昔の人が世界は狭かったかとは思えず.リアルに自分の五感で感じ,そこから思考を広げていく事については変わりなかったかもしれないし,事によれば,むしろその刺激が少ないからこそ,思考の世界が存分に広がったかもしれないなと考えたり.となるとこれはバランス感覚に集約されてくるんやないかなぁと思ったりして

 ここから年度末に向けて,だいたいの労働関係では物事が詰まってくる感満載なんですけど,多分にもれず予定はいろいろと.でもそれと同時に私生活と仕事の中間くらいな感じのやってる事においてもイベントが既にポコポコと入っていたり.なので休んでおけるうちに休んでおく事がパフォーマンスを発揮するには大事よねぇという感じです.ほんとうにからだだけはだいじにしてください.

プログラマを経て作業療法士へ.精神科病院で病棟やデイケア,通所リハなど渡り歩いた後で自立支援事業所へ.主な担当領域は精神障碍を持つ方の生活支援,特に就労支援が中心.大切な作業を大切に,がモットー.