事例は人のためならずというのを常に
この頃は寒くなり,さて起きるの億劫になっていくのをつくつく感じてきています.1週間したら就労支援フォーラムで東京に行くというのに何でしょうかこの億劫さは.風邪とかにはならんごとねと体調管理をしっかり.
利用者さんのことについては,計画相談〜個別支援計画〜現場という階層の枠組みにおいてその橋渡しをメインとする事が多いわけですが,より具体的,個別的な面を行うスタッフさん達のいろんな事情から,現場のサポートというのはいろいろな形で行う必要があり.いやまぁそれも職務分掌の一つでしょと言われれば,「あっはい」となります.
で,ミーティングや申し送りや会議とかじゃなくて雑談交じりで利用者さんとのよろず事について話したりする訳で,最近話題にしていたのは,帰り場所のなくなった方の今後に対してどの様に全体の暮らし目的を本人との共通のものにしていくか.
現場の人は本人の今の状況や作業遂行に対していろいろな不満があるんですよね.人任せにしてしまっているとか,あれこれやってないとか,やってしまうとか.なのでこうして欲しいやこうなって欲しいなどの想いとの乖離において,細かい部分というのはやはり目立ちやすくて,それが積み重なると関わりに対する負の感情が強くなってしまい,それは関わりに対して良くないよなぁと.なので少し包括的にというか,余裕を持って関われる様になるためにちょっと違う視点からの状況を聞いてみたりして.その中に,その人にとっての幸せとか夢とかってどんなのかなぁと,とか達成できて周りが喜ぶ事だけがちゃんと本人の満足に繋がるようになってるのかなぁとか.そういうのの中で利用者さんについてまだまだ知らない事がいっぱいあって,ちゃんと話を聞いていくのがこれからも必要だよねぇというのをつれづれと.
その人にとっての大きな枠組みである夢とか希望とかやっていきたい事とかと,その為に必要な日々の生活においてやる必要のある事をどれだけきちんと結びつけていくのかというのが,この場合支援者として考えて取り組んでいく内容なんじゃないかなぁ.とOBPという言葉を使わずに説明するのも役割なのかなぁって.
OBPというか,作業療法ってこういう事ですかね.
ええと,でもこういう話が出てくるという事が,自分のマネジメント力がまだまだ足りない所為で,現場の力に依ってしまっているからなんよなぁ申し訳ないなと反省モード.
ああそういえばもう一つ.
知り合いのPSWさんから話があって.野中式の事例検討というのがありましてね.今はなき野中猛先生が各地で行われていた事例検討の方法なんですが,それをやりたいなって.以前から相手に「OTで地域生活支援のネットワークを作りたいんやけど」「OTとPSWとで共同でやれる事がないかな」と話していたのもあってか,こういう機会を使ってコラボレーションできればという話.何事も言ってみとくもんやなぁと感心しつつ,県士会の人へと繋いでいったりと.ああこれは地域づくりの一環という事にしましょうと.あと自分が楽しめる様にしましょうとか.少しずつ具体的な話にしていきながらいろんな人に巻き込んで^H^H協力してもらっていきたいところです.
プログラマを経て作業療法士へ.精神科病院で病棟やデイケア,通所リハなど渡り歩いた後で自立支援事業所へ.主な担当領域は精神障碍を持つ方の生活支援,特に就労支援が中心.大切な作業を大切に,がモットー.