先に立つ おもい偏り 我思い それも人とて そこから始め

・インタラクションの大事さは無い時にほど強く感じたり
・作業機能障碍は場の影響によりその質が大きく変わるかも.ジヴン的に考えて
・部屋散らかりの言い訳はもういいです
 今週は就労支援フォーラムというのがありまして,去年は行ったわけなんですが今年は諸般の事情により欠席してます.まぁ知り合いは割りと行ってる訳なのでそれ自体は別にさもありなん.むしろ行ってないとかなってたら逆にどうなのよって何らかの意図や他意を感じたりする訳ですがお頭付き.その様子をネット上で見たりすると,単なる視覚刺激からでもモヤモヤ感が想起されたりしてああいいなぁとなるわけですよ.で,この感覚は最近感じた事があるなと思ったら,Instagramのライブ配信で京極(@kyougoku)さんと寺岡(@teraoka-mutsumi)さんがやってる「Live Study(らいすた)」を前回(12/04)リアルタイムで見られなくて,ストーリーで後追いした時に感じたのと同じやんかとなりました.ああインタラクティヴィティを担保できる環境でない事に対しての不満は,例え実際にインタラクションを行うかどうかは別としても,こうやって醸成されるのかと思ったり.じゃあそういう不満を抱かない様な環境づくりをできる様になりましょうねというfail safeなところと,そうなってもモヤモヤしないで済む様なシステムづくりをしなきゃねというfool proofなところをジヴンへフィードバックしてみたり.何この足場づくり大事な感.とまれ身体だけは大事にしてくださいね(三平並感).

 病棟で入院しているクライアントとの関わりを仕事の中心として行う(というより完全にメインになってるわけですが)様になって,ああやはり現在の入院という状況においては,相手の環境自体が本来いる筈の場とは全く違うというのが言葉の端々から,特に入院期間が短い人から強く感じられる事が多いわけです.いやま言葉だけで済まないというのは,勿論その置かれている生活状況から客観的に見れば想像がつく訳ですし,表情などでも推し量れる可能性は高いものなんですが,だからといってその人の内界(皮膚を界面とした外界と峻別される総体として)については,言葉を介してでないと認識はなかなか難しいわけで,そしてそれは本来ある筈の場の記憶を多く持ち,且つそれを言語化できる人の方がより多く感じさせてくれるのでわかるなぁ,と.
 勿論支援というか,関わる仕事をしている者としては,推し量りづらい人たちについても,場合によってはより多く,働いていかなきゃならないんですが,それはさておき(さておくな).
 そうして話をしていったり,入院生活の場における作業のあり方を見ていくと,ああやはり作業機能障碍というのはしっかりあるんじゃないか,という風には思いつくわけですよ.え,それは当たり前じゃろうってですか.まぁそうかもなんですけど,だからと言って「あるはず」をステロに置くのは,パターナリスティックだと考えますし(必要な場面があるかもとは思いますが),その前提を疑うってのは現象をより丁寧にみていく為にも大事なでしょうし,まぁそう考える自分だけはデカルト先生を引き合いに出すまでもなく,そこが出発点として物事を捉えていきましょうと.なので,作業機能障碍をちょっと丁寧にみていこうと.でもちょっと慣れていく為には練習も必要よねと.なので自分でちょっとやってみる事にしたり.自分の事だったらうろ覚えとはいえ,きつかったり楽しかったりした時の状況もある程度は思い出せるので,いくつかの時期を見繕ってやってみたわけですよ.そしたら予想通りというか,ああ,質や量の違いはあれ,作業機能障碍のない時期なんて無いんやなと.その中でも何とかやり過ごしてきて今があるんやなぁという結果になりました.仕事をしてない時は作業疎外が,仕事をしてる時はそれ以外が障碍は大きいという,割とはっきりした感じだったりと.
 という事で入院クライアントの作業機能障碍についていくつか調べてみたり.したらまぁ傾向として作業疎外が比較的大きく障碍となっている人は確かに多いなと.でも必ずしもそうなっているとは言いづらい面もあったり.全般が高い人や低い人もいるので一概に言えないよなぁと.大まかでは,入院生活における作業に意味を見出している人は割と全体的に低いかなと.そして入院そのものに否定的な人は全体的に高く,そして入院している事に納得している様な人が作業疎外が高いかなという感じでした.ただまぁ本当にそうなのかはサンプルが少ない上にあくまでスクリーニング程度でしかないので,この辺はより詳細にみていく必要があるかなという感じです.というかこの辺の研究なんぞは探せばありそうだし(つまり探してない),そもそもいろんな外的要因がありそうなのですぐに結論は出せんかもなと.とはいえ,これは自分の感覚的にも割と同意できる様な内容(なにせジヴンの状況もそうでしたし)ですし,ここから作業療法のあり方を考えていく事はできるんじゃないかなと.なのでちょっとここは詳しく話してみていこうかなと考えてます.まずは作業療法の時間に話をできる環境づくりかね.

 そういう疑問や感想は割りとしょっちゅう出てるはずなんですが,それを忙しいからとかでつい後回しになり,部屋がとっちゃらかってしまうのと同じ様なメモ書き散らかしやらが溜まっていってその整理が追っつかなくなって,そして僕は途方に暮れる,とかのループはよくある事.ああそういう意味でもインタラクションは継続や消化の為に大事,なのでそうやって後押ししてくれる人が必要なんやねジヴンにはと.秘書ロボットの実用化早よ(すぐ愛想つかされる未来がそこに).

プログラマを経て作業療法士へ.精神科病院で病棟やデイケア,通所リハなど渡り歩いた後で自立支援事業所へ.主な担当領域は精神障碍を持つ方の生活支援,特に就労支援が中心.大切な作業を大切に,がモットー.