前提の共有を知り独り立ち しての想いを高め意志持つ

夏と冬とどっちが好きか/得意か,なんてのは定番ネタでしょうが,そんなのでも世界レベルで考えれば一概に言えないのは文化的背景を共有してるかどうかの違いがあるからよねぇ,とかいう穿った見方は割と得意だったりします.そうなると物事は相対的であるという前提から入った方が比較的答えを絞りやすいですね.とだいたいここまで前提条件を作った頃には話題が逸れてて一安心.でも風邪は逸れてくれませんでしたそんな理屈では.なのでからだだけはだいじにしてくださいゴホンゴホン.

という事でちょっとした不調が割と続いていたんですが,その間きつい時とそうでもない時が交互にありましてな.そうすると横になって体は動きづらくても脳内は体からの不快感フィードバックが少なくて思考が働く時があるんですが,そういう時にはなんとかセルフモニタリングができる程度になっていたりします.そういうのを体感して,ああセルフモニタリングにはそれをできるだけの土壌が必要になるわけだし,その土壌を得る為の方策が例えば環境調整だったりカウンセリングだったり医療行為になったりするんやろねぇと想像しました(列挙したのに他意はありません).何にせよ身体状況は疎かにできませんねと.fail safeとfool proofは車の両輪.同列かよ.

前回はダイジェストと言いつつ割と長い文があったんですけど,今回はほんとに短信で.

生活訓練で体験利用される人がいたので,今後の参考にするために最近よく使っているAMPSベースの作業遂行評価をしたりしました.それだけでなく(活動時間はけっこう時間的余裕があるので)合間に雑談をちょこちょこと.まぁ雑談においては本人の生活状況や暮らしに関するおもいを聞いていったりして,実際の作業場面と照らし合わせる事で,本人と今の状況を共有するプロセスを意識していけたかなという感想で.そういう雑談の中ではだいぶクリニカルリーズニングの中でも叙述的リーズニングを使うよなぁ最近の自分は.とか振り返って考えると思います.で実際に遂行技能をチェックしてみると,統合失調症を抱えているクライエントで,運動技能に多くの困難を抱えてはいるものの,プロセス技能はそれほど困難を抱えていないのが特徴的でした.統合失調症を持った方だと,プロセス技能に困難を抱えている人が多い(個人の感想です)んですが,そう一律には捉えられないですねホント.「できない」というのを「何がどのようにできないのか」という視点で分析していくというのは大事ですよねぇ,というのがこういうエピソードでもわかるよなぁと考えました.これならいろんな事を本人の特性に合わせて行っていけるんやないかという感想もあったりして想像は広がりんぐ.まぁ身体機能的に考慮検討する必要のある事が多いので,そこは本人が満足する暮らしに向けてこれから環境調整が必要になったりしますけど.

まぁこの人が生活している場はまだ全然別のところなので,その結果を以ってすぐに何かが決まるわけではないのですが,今後の参考にしてもらうべく振り返りを今の居場所に行ってスタッフさん達と行ったり.とはいえ土俵がホームでないと,相手のペースに引きずられてあれれさっさと今後のスケジュールが決まっちゃうぞというのを感じたりしました.振り返りとはいえ,もう少し深いところをまず共有してから次に進みたいけどそのペース作れんかったねぇ,というのを相談支援員さんとぷち反省会したり.視点がどうしても違ってくるのかねぇと考えつつ,それは前提条件だから,その前提を揺さぶりたいところです.

そこでの収穫はアレだ.運動技能を身体機能と関連づけて他のスタッフへの説明としたので,合わせてプロセス技能を認知機能と関連づけて提示してみたり.先にこうやってハードルを上げる所作なぞを自分に向けて.さっさとCEPD研究会なりJACOTなり入ればいいのに自分,とツッコミ入れてみますよ.というかこの対比は合ってるのかすらわかってません.二項対立ではないけどスペクトラム的にはこうなんやないかと想像してるだけです.

途中までADOCを行っている人が,顔を合わせるなり「続きはまだですか」と尋ねてきたり.ああ途中というのを認識していて,ちゃんと続きをやりたいという意志を持っているんやなぁという感想を持ったりしました.必要なのは「なぜ」のところかと.なのでギリ約束の日までに計画書を作成して説明まで行いました.一通りの説明をしていく中で,むしろ自分の側に「ああこういう事やったんか」という整理がついたりで.いやそういうのは予め整理しときましょうよ自分というツッコミはアリです.相手はその後も何回か計画書を見直していたりして,ああしっかり関心を持ってくれているんやなぁと安心したり.まぁここでも「なぜ」そうするのかを考えていかなきゃですな.果たして今までが関わりとしてどうだったのかを.

ちょっとネガティヴモードは変わらず.

それで担当している相談支援員へも計画書を見てもらったりしたんですがね.「これくらい柔らかい内容ならサービス等利用計画書もいいのにね」との感想.ああこの人は「守破離」でいう「離」の状況じゃないかなとか.とはいえ制度上は「守」であれという面が強いのが,心ある人には辛いんやないかとちらりと思ったり.

最近抱えてる気持ちの整理をつけるために,知り合いにちょっと電話で愚痴っぽく話を聴いてもらったり.そしてまた今後について思うところも話したり聞いたりと時間をかけてみました.ああやはり今の枠組みでは済まないいろんな事を考えてやっていきたいんやな自分はと改めて思ったりしました.こういう時に話をしてくれる人はありがたいものです.

実際にあれこれアイデアや理想を語るのは楽しいし簡単ですけど.実装する場合には細かいところを詰めていかなきゃならないから大変なんですよな.それは例えばプログラミングなどのものづくりだろうとまちづくりだろうと一緒かと思ったりしてます,ので,ああ自分的にはそれらは同列なんかと思っていて,他の職種でやってた時からそういう気持ちは変わってないんやなぁと何となく得心.ああやりたいという意志を決めてから後がいろいろと面倒なのは一緒だし.でもまぁ言っちゃったしな,言った以上やらなきゃなと改めて決心したりしてます.だからホントからだだけはだいじにしてください(再.


プログラマを経て作業療法士へ.精神科病院で病棟やデイケア,通所リハなど渡り歩いた後で自立支援事業所へ.主な担当領域は精神障碍を持つ方の生活支援,特に就労支援が中心.大切な作業を大切に,がモットー.