人の振り見て我が振りを 変える仕草に惑う伸びしろ

 少し間が空いたのはなかなかテーマが決まらなかったというのもあるんですが,後大きいのが,週末研修会参加強化月間に突入したからまとまった時間を取るのが大変になったというのもありんす.しかもだいたいそういう時にはむしろ飲み会時間を好んで作るから,夜中は休息時間確保に勤しみがちになったりもするという,というのが続いてきてるんかなぁと.とはいえそれってどういう言い訳モードなんだか.スケジュール管理はやっていって身につくもんではあるでしょうが,良いフィードバックが習慣化への第一歩という行動変容を体現してるんです.なのでメッセージ早よ(誰に.

 研修レポートはいずれそのうちに.というのも常套句ではありんすなぁ(ファイルの山から視線右斜め上45°逸らし).

 日常的には割りと細かなタスクが突発的に起こりがちになっていて,その対処をやっていくと既に昼過ぎになってるわ,少しまとまった時間でルーチンワークしようとしたら,その時間は結局時間外になっているわという繰り返しがあったりして,細かい対処が多いのは職務分掌的に確かに役割なので,それだけ細部が多く,神は細部に宿るとは言っても,細部に宿り過ぎて整理する前に増えていってるやないの八百万様と.そうして一通り1日分を振り返って次の日のやる事を整理するたんびに,これって全然手をつけてないやんというのが必ず数個はあったりとして,それでも回ってるしわ寄せはどこにいくのかというのがちょっと考えものですね.

 まぁそうは言うても時間の合間を見つけては,気になったり話を聞いておきたかったり,大事な作業の意味を共有しておきたいクライエントと少し,また時間をかけて面談をしたりしています.どうしても緊急的な介入が必要なクライエントが先に立ってしまうのは,そういう人ほど低次,つまりは生命の危機に近いのでもちろん大事なんですが,そのためにもっと高次,人生や参加レベルのものがないがしろになったりタイミングを外してしまうのは,その人らしさの危機になる可能性が高いのでそっちも大事かなと.そういうのはその時には見えなくても長い経過においてじわじわ効いてくるんやろうなと考えてます.そこに「作業」という文字を入れてもいいと思うのは,作業療法士というアイデンティティを持ってるからかも,とも考えたりしてます.

 職場法人のリハ部ミーティング(医療系,介護系,地域生活系のOT,PT,CPさん)で,病院重度認知症DCな作業療法士さんから事例報告があったり.低栄養状態のクライエントに対するアプローチやったけど,そこに流れているのはクライエントの生活をどうするかという前段階としてのクライエントの心身状況をどうするかという内容になってました.ここが安定すれば次の本人らしい生活につながるよねという解釈をして,これもOBPだよねと感想を述べたり.そしてそこに,関わる人たちの間にある目的の共有化と方針の統一化(ここでは看護師,作業療法士,精神保健福祉士,マネージャ)が計られ,メソッドはスタッフ個々ができることを行うという流れで心身状態が安定し,そうする事でまだ挙がってなかった本人らしい暮らしを実現できる基盤ができていたんじゃないかなというのを話したり.いろいろ頷かれるけど,そこで語る言葉のバックグラウンドはいろんな人の知識と経験から生まれた知恵の受け売りだったりするので,まだまだ血肉にしていかなきゃなぁと自戒したりしています.言うに見合うだけの力をつけて実績を積まなきゃねぇとハードル上げな方向で一つ.

 ところでこういうのをやるたんびに,なぜここにPSWが入ってないのかねぇと改めて思ったりしますよね.不思議な感じ.ここも双方向からのアプローチが必要なのかも.

 訪問看護を行なっている作業療法士さんから,日中活動でも関わっているクライエントについていろんな話を1時間近く.最初は活動時間の少なさによるデコンディショニングに対するメソッドをどうするかから入ったけども,次第に「why」の部分になり,障碍特性から社会認知機能からクライエントの暮らしについてその意味や人生観についての仮説を立てていく流れになったり.クライエントが抱える一番根幹の部分に,今までの生活歴を紐解いていった先に絶望やら諦めがあり,その表出が不活発さに繋がっているんやないか,というのを相手と検証していったり.その離人感を「かけがえのない自分」や「作業的存在としての自分」としていく為のメソッドを考えていきましょうね,クライエント自身が人生の主役となれるように,という方向で話は終了しましたり.まぁそうはいっても,やる事はスモールステップですな.でもここでも「why」から入っていかなきゃなのですな.

 いろんな場での人からの紹介され方や知らされ方,ツッコまれ方が,基本的にいつも話をしている時に自分が大切にしてたり気にしてたり言いたかったりする内容に近くなっているのは,そういうキャラ立てをやってるんかもなぁジブンは,とも思ってしまいます.良く言えばアイデンティティ,悪く言えば価値観が固まってる状況なので,そこはスペクトラムとしてある程度融通が効かせられればレベルアップになるんやないかなぁと感じています.そのためにもまだいろんな事を知ったり体験したりしなきゃいけませんのんで,みなさんよろしくお願いします.だいたい最後はお願いモードでシメよのう.

プログラマを経て作業療法士へ.精神科病院で病棟やデイケア,通所リハなど渡り歩いた後で自立支援事業所へ.主な担当領域は精神障碍を持つ方の生活支援,特に就労支援が中心.大切な作業を大切に,がモットー.