感情表出は視野を曇らせるのを前提で大切に

 もう年末にあるとか言われてる何かに対しては,仕事的な生誕祭の参加で気分的に数週間前に終わっているんですが,まぁ生活上はそううまくはいかないぽいです.社会の風潮に対しては引きこもってればダメージを負わない,って思うでしょ,どうもそんなわけなく.人はパンのみに生きるにあらないので,いろんなとっから情報ってのは入ってくるもんなんですよ.グローバリズムってこういう事ですか(違.

 というわけで今月は前半が休みは少なかった反面,その分後半に休みが多い状況なのでゆっくりしとこう(前掲の件もあることですし)と部屋でまったりしていたんですが,そこへまぁ電話のよくかかる事.大体が職場なんですがね.予め予定していたスケジュールがどうもうまくいかなかったり連絡が取れてなかったりして,その調整や経過の検証やらを遠隔でやる羽目になったりしてたんですが.まぁ確かにあと少し気を遣ってればという内容ではあったんで,誰に言うともなくお願いやらをして.

 内容的には自分がその場にいればすぐに終わる二つほどのものなんですが,一つはあまり人任せにするとなあなあになって後で苦労するなぁというのと,もう一つは現場で判断してやった事が他から見るとダメな方向だというお叱りへのフォローなぞ.前者はともかく,後者についてはなかなか厄介な感情が付随しているので,これは後を引くかもなという予感がしたりしてその日は終わったわけです.そして案の定というか,内容はともかく現場スタッフさんの気分が前日同様にまだ収まりつかないみたいな感じで,と,実際にはそうでもないのかも知れないけど,自分がその立場だったらささくれるよなぁと感じるので.ちょっと最近行き詰まってたりしてるのは確かにあるので,そこで実際に行うのは現場なわけですけど,自分はその後方支援みたいな状況になって,スムーズに取り組んでもらえるような環境調整をしていけばと,目的や目標と三項随伴性における負の感情への対処などを考えていってます.行動はメンバさんだけでなくスタッフも行うものだし,行動は人と環境の相互作用なわけですから,つまり環境あっての行動なので,その調整は必ず要るよなぁと.そして行動の結果が負の感情を惹起させていくのが続いてしまったら,行動自体がなくなるか環境から遠ざかる結果になるわけで,ますます負の感情が高まって,人間関係における対立にもなってしまうよなぁと.

 そこで信念対立解明アプローチですよ.
 いやいやその前にそうならない様にしてからな.

 まぁとにかく状況の表層をそのまま見ていたら心中穏やかにならざる風味になって渦中に入り込んでしまうのが予測できるので,そこは少し俯瞰しながらいろんな網の目を解きほぐしていかないとなと感じてます.とはいえ,それは顕微鏡で覗くような立ち位置でなく,一緒のメンバとしてというのを忘れずにいなきゃねとも思うわけで.中間管理職ってこんな感じなんですか.別にそういう立場でもなく,手当なんぞもないんですが.あと,こんなに言うても自分の感情がわさわさしたりささくれたりもしたりはするので,その辺は受け入れた上でセルフモニタリングなりしていくのは必要なんですよなぁ.え,マインドフルネスですかそうですね.

 相談支援のモニタリングに向けて利用者さんの状況まとめなぞをPSWさんが書いてくれて助かったりしてるけど,その渡された内容をチェックして欲しいと言われたのでこちらからツッコミをいろいろと.同じ日に別件で,病院から退院時作業療法サマリーをいただいており,その内容をチェックしていて,それらがどうしても自分が書く場合を鑑みた時と比較して「これじゃない」感が満載で,その違いがどっから出てくるんやろうと頭をひねったり.取り敢えず一晩寝かせて,気分的に余裕を持って再確認すると,多分これは「型」の取り方がまず違うのかなという事に思い至ったり.

 それらの内容については,文の書き方は置いておけば,対象となる方々の捉え方自体にそれほどおかしい事はなかったんですよな.ただ内容全体に流れているのがその人らしさというよりも,より具体的・個別的な枝葉末節感が否めないままで終わってしまっていると感じているんやなと思い至ったり.有り体に言えばボトムアップな感じで.これらがうまくできたとして,この人の暮らしが主観的に良くなるのかという疑念が常に浮かんでいたり.いやいいんですよ.枝葉末節からやっていく方法はあるでしょうし,神は細部に宿るので,そこをないがしろにするのは関係性も含めよろしくないので.ですけれど.

 でもやっぱり必要なのは本人から出てくる想いや意志を共有する事で,それは通奏低音の様に常に流れているものである必要があるんではないかと.そしてそれを言語化していくのが支援者,作業的存在として具現化していくのが作業療法士なのではないかと.そう考えていくと,それをサマリーやまとめなど本人や支援者などで共有する機会においては,積極的に提示していく必要があるんじゃないかと思うんです.でもそれを各自の思い,それだけでやっても理解は難しいので,そこに何らかの「型」が必要になるんじゃないかと.

 とはいえ,その「型」はどういうのがいろいろな立場や背景を持つ人たちで共通になるのかというと,実際には難しいよねというの確かにあるんですよな.一応,事業所内とか作業療法士的に作ってはいるんですが,それもそれでそこ以外で通用するものでもないし,まぁでも逆に言えばそういうのは作ったもん勝ち,広めたもん勝ちな面もあるかもしれないなぁ,というのを勝手に思ってるんで,せっせこADOCとかをベースにしたものを作っていろんな機会に使ってたりしますの.割と動機は「これが普及したら自分の仕事が楽になるなぁ」と利己的なので各位よろしくお願いします(をい.

 ちなみに上記の分については,書いてくれた事への感謝をしつつも,わかりにくくツッコみました.ヘタレ.

プログラマを経て作業療法士へ.精神科病院で病棟やデイケア,通所リハなど渡り歩いた後で自立支援事業所へ.主な担当領域は精神障碍を持つ方の生活支援,特に就労支援が中心.大切な作業を大切に,がモットー.