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実は入院手術してました。~日記みたいな記事~

と言っても重度の病気ではなく、兼ねてから悩まされ続けた副鼻腔炎の治療手術だったんですが、昨日無事生還(退院)しました。ですが、傷口も完全でなく、ちょっと激しい運動したりとかすれば出血をしてしまうこともあるみたいなのと、鼻の周りのあらゆる部位が痛いので、しばらくは自宅療養を余儀なくされるという。
初めての手術と入院という、何もかも初めてだらけと、このコロナ禍なので備えあれば憂いなしということで色々と準備をしていたのですが、これが全く機能しなかった。

今回は誰が興味あるねんシリーズで、私の入院生活と手術についてをお送りします。

手術が必要と診断されるまで

実は事の始まりは去年の11月。きっかけは極度の偏頭痛がこれでもかというくらい継続し、脳に何かあってはいけないと思い、同僚の話を聞いて、ある脳神経外科でMRIを撮りました。
結果は脳に以上なし。だけどこの結果を持って耳鼻科に行ってくれ、と。
へっ?と思い聞いてみると、副鼻腔炎の傾向があり、この溜まっているところが悪さしているのではないかと。ほうほうと聞いて、早速自宅から近い耳鼻科へ直行。
結果を共に見せると先生は奥にある模型を出し一から説明してくれた。極めて厄介なところに溜まってしまってるからちょっと大きな病院に行って精密検査してもらいなさい。
と紹介状を渡され、私はその大きな病院へ導かれました。
そこの病院でCTを撮り、そこでも言われたことは蝶形骨洞という目と頭蓋骨に近い空洞、ここに溜まっててあまりないケース、厄介だとのこと。

まずは薬療法での治療を選択

先生には最終治らなければ手術ということもと説明されたけど、できるならば避けたいと思い、薬療法で3ヶ月様子見を選択。できるならば痛みを感じず治療したい。これが人間というもの。

薬療法3ヶ月後

CTを撮った結果、左側だけ綺麗に空洞ができており、もう片方は詰まったまま。
これは手術のケースだなと思った途端。コロナ禍なので感染症のこともあり、致命的さを要さない手術以外は全て延期している、とのことでした。
となると、残りどれだけあるかわからないけど、ひとまずはやってみる価値ありということで、その次の検査まで薬療法でやってみます、と申し出たのでした。

最終結果、わかったのが8月下旬

もう夏も終わりというところで最終的な結果をもらうことに。そこで聞いた結果は以前と変わらず。
病院側の意向としては今後私が今持つ症状が将来、脳神経疾患を発生させる引き金となることがあるとのこと、今のうちにした方が良い、と。はい、手術決定。
そう言われたら、受けるしかないと思ったのでした。

入院と手術の準備

ここからがもうここ数ヶ月の間の出来事なのですが、精神的にも体力的にもちょっと大変。
手術に耐えれるかどうかの体力テストみたいなものが行われたり、医師説明のスケジュールがどっさり。
特に麻酔科の話は特にパニックになりました。
親族に麻酔に影響するような病気をしていた気がして、その病名を明らかにするまでが大変でした。結果病名を突き止め、報告するも、それが本当に影響するのかどうかのフィードバックはなかったけど。
[筋萎縮性側索硬化症]いわゆるALSです。これが麻酔に影響するのか未だにわからない。
その後は事務手続き関連。

これ重要!健康保険限度額適用認定証

恥ずかしながらこういう状況になり、初めて知ったのだが、この「健康保険限度額適用認定証」。
早く言えば医療費が事前に高額になりそうとわかっている場合、この認定証さえあれば窓口での支払いが自己負担限度額までとなります。
この自己負担限度額ですが、標準報酬月額になります。これも調べてわかったのですが、その年の標準報酬月額が決定するのはその年の4.5.6月の給料。この月がふんだんに残業が多いとかだと高いままに区分されてしまうのです。
私の場合は今の部署に7月行ってからピタリと時間外超過は激減(良いことなんだけど)バランスが(笑)ってことになります。
ましてやこのコロナ禍。どの企業も月例賃金カット一時金もなしとなっているから本当に辛い。本当に手術して良いの?って思ってしまったくらいです。
参考: https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g5/cat550/1137-91156/

生命保険入ってますか?

これ、私の世代ですと加入しようかどうか少しずつ意識し始めると思うのですが、私は割と早くからしっかりしたものに入っていました。というのも父を癌で亡くし、その高額な医療費負担を賄えたのは紛れもなく生命保険があってからこそ。全くもって不調ということを知らない私でさえも備えあれば憂いなしということで20代前半から入っていたのでした。
ただ入りっぱなしは良くないので定期的な見直しは必要です。私も何度か見直してアップデートしてます。

入院に必要なもの

入院期間は外出面会一切禁止の為、間違いなく退屈。
なので最強アイテム、パソコンとWi-Fiレンタルをしたのでした。この時は手術前なので、あれできるこれできると想像をしてニヤついていました。あとは下着とお気に入りのバスグッズ。

迎えた手術前日

と、その前に、やはりコロナ禍になってから、様子がだいぶ変わり、入院前にはPCR検査を受け、胸のCTを撮られました。
結果のフィードバックはなかったのですが、予定通り入院できたので以上なしだったのでしょう。
手術前日が入院開始日だったのですが、もうこの頃から緊張の嵐でしたね。思えば去年の11月から始まり、ここまで来たのは長かったようで短い。なんだか人生の終わりを感じたくらいです(笑)
この日の夜7時以降は一切飲食禁止で、許可されるのは経口補給水(熱中症で飲むあれです)飲みなので、意外にも美味しかった病院食をひしひしと噛み締めていました。

栄養満点の病院食です。炊き込みご飯が嬉しい。最近の病院は考えたもんだなぁ。
その夜7時以降は経口補給水のみの摂取でしたが、意外にもいけたし、緊張緊張とか言いながらその夜もすこんと眠りました。

手術日当日

なんとまぁ1番嫌だったのは私の前に1名いたらしくその方が終わり次第ということではっきりした手術開始時間がわからなかったこと。これじゃあ心の準備ができないじゃないか。
点滴も無事挿入(血管の太さが自慢なので1回で終わる)され、そわそわして何回もトイレへ行く。
最終的に履物をT字帯に履き替えなきゃなんですが。T字帯とは、ふんどしみたいなもので、そりゃあ手術終わった後線やら管やらが刺さっているのでそれの邪魔をしない履物がこちらとなります。
本当に時間が分からないだけに声をかけられるたびにビクビク。呼ばれた時はあぁもう来たか、ともうこの世の終わり状態に浸ってました(笑)
手術室はドラマで見たことあるあの空間そのもの。でも結構テキパキな医師たちの手捌きがすごかったのです。
いよいよ全身麻酔を投与され、麻酔科の先生に言われるがままちょっと重い感じがしますよー、と本当に重いーー!!と思った瞬間が私の最後でした。
次に起こされた時はもう終わりましたよー、と。
え!?あ、確かに鼻に違和感、なんか息苦しい。
ちょうど良い表現の画像があったのでこちらを。

引用:おたくま経済新聞
そう。声が出ない。出すにして一生懸命何かを伝えるにしても必死なのです。こんなに必死になって何か伝えようなんて、夢の中みたいと思いながら体力消耗するのでした。
手術にかかった時間は2時間らしく、全くそんな感じはしない、無意識ってこういうことなんだなーと。

その後はベッド上療養。トイレも管通ってるから長時間囚われた宇宙人状態。
携帯見てもオッケーだったけど、打ち返すのはもちろん見る元気もなく、休みたい、でも痛いの繰り返しでした。
この時から変な夢を見まくっていたかと思います。

本当に過酷なのは手術終わってから。

ベッド上療養時間はマジで私にとって地獄。
麻酔が切れて来て痛みが増してきたところで痛み止め注入。落ち着くも、鼻って人の呼吸で主に使うところだから、この鼻が両方奥の方で塞がっているために空気が全く入らない。
口呼吸といっても慣れてないし追いつかない。私このまま死ぬんとちゃうかな?と思ったほどでした(笑)
寝ては起き寝ては起き、ただただ夜が明けるのをボーッと待つ感じでした。
翌朝の5時、足に装着していた運動用ポンプと管を取るため、少しだけ自由の身に。
手始めにトイレに行ったのだが、やけにフラつくのが気になりました。こういうものなんでしょうね。
鼻の詰め物はこの日取れず、またしても全く空気が鼻に入ってこない状態で苦しむ丸一日。その詰め物取れたのは手術2日後でした。少し空気が入って来ただけでもう感動してしまい、生きてることにありがとうと感謝したくなる程でした。
この頃くらいから、眼球や頬付近が痛くなり出したのは。一つ苦難乗り越えるとまた別の苦難。これの繰り返しだったかな。
点滴も取れてから親身ともに少し解放された気分になり、シャワーも浴びれ、持ってきたPCで Netflix見放題で時間を潰しました。
最初洋画観てましたが、持続性の痛みに負け英文集中出来ずに1話で断念。
結果鬼滅の刃を全部観ました。
一つ失敗したこと、あれ泣く場面あるじゃないですか。手術後鼻を噛んではいけない身なのに私泣いてしまい、処理に困りました。今となれば笑い話(笑)
あと勉強をしようと意気込んでましたが、全くそんな気になれず、結局NetflixでPCの役目は終わり。
退院した今も、痛みはまだあるものの、1人でも生活はできるレベルなのでじっくりと回復に向けて専念したいと思います。

退院してから、自分の体と向き合えたこと

これ、当たり前なことですが、自分の体力を過信しないこと。
今回入院して、定期的な食事をして、決まった時間に寝て起きて、血圧測っての繰り返しでしたが、総じて私は血圧が低いこと。
本当にびっくりするくらい。普段100無いんです。手術後初めて103いったくらい。
でも貧血はかかったことないし、自分に自覚症状はないのですが、たまにあ、これかな?と思うことはあるから以後気にかけていこうと思いました。
血圧低いのに血管太いから、弱い部分は労り、強い部分を強化していく。
そうやってうまく身体と付き合っていければ良いなと思うきっかけとなりました。
あとは規則正しい生活を1週間したお陰で、筋トレも運動もしていないのに昨日体重測ったら普段より軽くなってました。
やはり不規則な食事ほど身体に大きな負担をかけてるんですね。
睡眠もそう。昨日日が変わる前に眠りについたのですが、睡眠効果はマジですごい。身体がスッキリするのと、何より満たされ感がすごい。
鬼滅ネタでいうと禰豆子(ねずこ)の睡眠療法は本当なのか、と思ったほどでした。

今回の入院手術期間は今までの自分の生活習慣を見直し、精算。また新たに歩むためには何が必要なのか、と教えてくれた気がします。

現在も鼻の穴に綿球突っ込みながらこの記事を書かせていただきました。

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