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令和6年12月議会 不登校問題に対する予防対策について<継続質問>

こんにちは

12月市議会 ①不登校問題に対する予防対策について

<私の質問>

市議会議員が市政に対して意見を言う一般質問が終わりました。

不登校対策 2024年3月議会から、不登校を未然に防ぐ取り組みの重要性について訴えてきました。

その背景には、文部科学省が公表した「令和2年度不登校児童生徒の実態把握に関する調査報告書」があります。

この報告書では、不登校になるまでに約1か月から半年の兆候期間があるとされています。

この間に、子どもたちはSOSのサインを発しています。

教育現場では、子どもたちの変化に気づくためのコミュニケーションが求められます。

そのため、6月・9月議会では、 「子どもと向き合う先生にしかできない仕事」と「他の人がサポートできる業務」の分担を組織として考えるべきではないか。

教員が本来の業務に専念できる環境を整備する必要性を訴えてきました。

これに対し、9月議会で教員業務支援員の配置についてはこれまでからも検討を進めているとの答弁をいただきました。

この答弁を受けて、小中学校の教員や保護者の皆さんとお話をしたところ、特に小学校1年生・2年生の学年で支援員の必要性を強く感じるという声を複数いただきました。

低学年では、担任が子どもたちの学校生活や学習への関心を引き出す鍵を握っており、安定した信頼関係が快適な学校生活を支えます。

しかし、現場の先生方からは「もっと子どもたちと向き合いたいが、時間がない」という声が上がっています。

また、保護者からも「先生が忙しすぎるように見える」との意見が寄せられています。

一例として、休み時間に先生たちが教室にいません。

令和6年3月議会でもお伝えしましたが、100名の保護者にとったアンケートにて、子供が授業以外で先生と話をしている時間は何分と言っていますか?との問いに。。。

たったの5分が6割占めています。

こうした忙しすぎる現状の中で、先生たちは子どもたちの些細な変化や不登校につながるSOSの兆候に気づくことができるでしょうか?

本来の「子どもたちをみる」という教員の業務に集中できる仕組みが必要です。

そこで質問です。 9月議会で業務支援員の導入について「これまでからも検討している」との答弁をいただきましたが、その進捗状況を教えてください。

<市の答弁>

教員業務支援員の導入につきましては、他市の事例等情報を収集するなど、継続して検討を進めているところでございます。

<私の質問2問目>

他市の状況を調べて検討しているとの答弁を受けまして2問目の質問です。こどもたちのSOSに気づくために、全国的に「チーム担任制」の導入が行われています。チーム担任制とは、複数の教員で学級運営を分担する制度です。チーム担任制を実施している神戸市に事前にお話を伺ったところ、「複数の教員による多面的な視点で対応していることから、いじめや不登校などの子供たちの変化に気づきやすい」とお声を聞いています。教員業務支援員の導入ではなく、高槻市においてチーム担任制の検討はしていますか?高槻市においてこの「チーム担任制」の検討を念頭にした調査等を行っている、もしくは、行う予定はありますか?また、検討をされていない場合には、この「チーム担任制」へのデメリット等が念頭にあるかと思います。そのデメリットを教えてください。

<市の答弁>

学年担任制については、教員が多面的な視点で児童生徒と関わることができる一方、導入当初には児童生徒の情報共有や相談窓口の丁寧な周知が必要であると認識しています。実施については、各学校が、自校の実態や実情に応じて判断するものと考えています。

<最後の要望>

不登校予防に関する提案を始めてから半年、業務支援員の制度を検討し始めてから3か月が経過しました。

しかし、子どもたちにとっての半年間や3か月は、どれほど長く、重要な時間でしょうか。

大人の1年間と子供の1年間は大きく異なります!

大人が思うよりも、子どもの感情はずっと豊かで、ずっと複雑で、ずっと繊細です。

簡単に言葉にできない感情があります。子供の味方として子どもを支える視点が大事です。

早急な対応が求められます。

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教員業務支援員に関して引き続き「検討している」との回答でした。

いつまで検討するのでしょうか?

検討している間に子供たちの貴重な時間だけが過ぎてしまいます。
この間にSOSを発している子供の声が見過ごされてしまいます。

SOSに気づく重要性の視点で、新たにお聞きしたチーム担任制については、「各学校が、自校の実態や実情に応じて判断するもの」との回答でした。

現場丸投げの印象を私は受けました。

先生たちが本来の仕事である子供たちを見ることに専念できる環境を市として組織的に取り組んで頂けるよう引き続き要望していきたいと思います。

<過去の不登校問題に対する予防対策の質問内容一覧>

令和6年 3月議会の内容はこちら
令和6年 6月議会の内容はこちら
令和6年 9月議会の内容はこちら

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