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新潟市観光循環バスに乗って④ ~両親と一緒に~

こんばんは。
yumiです。

新潟市観光循環バスに乗ってシリーズにまさか④があるとは。
これは、旅行記というより途中からは親子の話なのでお気をつけくださーい!

両親が、九州から遊びにきてくれました!
新潟観光・・・と考えたら、やっぱり観光循環バスがいいと思った。
市内の見どころを回れるバス。

最初はもちろん、白山神社から。
今は風鈴祭りも行われていて、蓮も見ごろ。
花手水もいつもかわいいし、推しの神社である。

花手水

ゆっくりと参拝と風鈴の見物、花を愛でて大満足。
梅雨空で、湿度は高く、雨も降ったりやんだり。
でも、カンカン照りよりは、風流で過ごしやすい気候。

白山神社から徒歩数分のいつも行く喫茶店にも行けた。
私の大好きな場所に、両親を連れて行く旅。

次は西大畑坂上(砂丘館入り口)で降りて、砂丘館に行く。
ここは、前回一人で廻った時には行かなかった場所。
旧日本銀行の新潟支店長の社宅を開放したもの。
社宅って・・・ってくらい豪華な建物。
お庭も広いし、お部屋も多くて、迷子になりそうなくらい。
当時も単身赴任で来ている人も多かったようで、一人で住むのにこんな部屋数いる?って思う。
裕福だったんだろうなぁ、どんな生活していたんだろう、と思いを馳せる。

旧斎藤家別邸まではぶらぶらと歩いて行ってみる。
斎藤家別邸は本当にお庭がきれい。
雨がしとしと降っていて、みずみずしいお庭は最高だ。
今日もボランティアガイドさんがいて、色々と説明してくれる。
自由に見学もできるけど、こうして説明を聞くと、お庭の楽しみ方や、お部屋の楽しみ方も教えてもらえてめっちゃお得。

床の間からお庭を眺める

またバスに乗り込む。
そろそろランチの時間だ。
この前見つけた、いい感じの定食屋さんに向かう。
お昼時だし、人気店。すでに行列ができていた。
前回来た時は、たまたま見つけて、たまたま並ばずに入れた。
ラッキーだったんだなぁ。
雨の中しばし並んで、刺身定食を注文。
750円のクオリティではないのよ。
料金、あってます?って毎回聞きたくなるほどの豪華な定食。

お刺身盛り盛り定食

お腹いっぱいになったら、近くの豆腐屋さんで豆腐ソフトを食べる。
豆腐ソフトも小130円て、安すぎないか。
豆乳も100円。
お買い得。

んで、次は旧小澤家へ。
このあたり、旧邸宅が多くて、やっぱり裕福な地域だったのかなぁ。
どんな暮らしぶりだったのか、思いを馳せる。

家の造りって、地方によって全然違うんだなって思う。
実家のある九州にも古い家が残っているけど、庭の造りかたも全然ちがうもんなぁ。
家はその地域に根差している。

歴史博物館前で降りて、旧第四銀行住吉支店を見て、旧新潟税関庁舎でしばらく休憩。
気温はそこまで高くないけど、雨で湿度が高いから、体力が奪われる。
自由に休憩できるスペースがあるのは助かる。
そこで次のバスまで座ってうとうととする。
両親も思い思いに過ごしていてほっとする。

湊稲荷神社まで歩いて、高麗犬を回す。
雨だから、回しにくい。
雨の神社ってなんかいいよねぇ。

最後にピアBandaiに寄って魚を見たり野菜を見たり、お土産をみたりする。
お父さんはこういう市場の雰囲気が好きなんだよなぁ。
お母さんは、こんなところで、ナスでも買ってしまいそうな勢いだ。
なんだか、平和な日常がそこにあって、嬉しくなる。

父は転勤族だった。
彼の転勤歴は、全国で12か所ほど。
北は北海道、南は九州まで。四国には縁がなかったけど、色んなところに行った。
私は、それが、嫌だった。ずっと。
同じ場所で生まれ育つのに憧れていたし、帰る場所が、私にはないと思っていた。

でも、今はそう思わない。
帰る場所がたくさんあって、色んな所に行けた事、旅行じゃなくて、住んでみないとわからないその土地を知ることができた事、大学生になってからも、帰る場所がいつも違った事、全部、ありがたい経験だったなぁと思う。

父は、転勤するたびに、自分の両親を転勤先に招いていた。
それが、父なりの親孝行だったのかもしれない。

私も、転勤先の新潟に両親を招いて、父がどんな気持ちだったのか、少しだけわかった気がした。
父は、私の暮らしぶりを心配していた。
私の住む家を見て、私の通う場所を見たがった。
以前福岡で住んでいたマンションよりも少し広い今の間取りを見て、余裕のある暮らしをしているように見えて、父は安心したようだ。

私だってまだ新潟に来てから3か月ちょっと。
行きつけのウィスキーを飲める店に行った。
マスターと積極的に話す父を見て、案外コミュニケーションにたけている父を知る。
家では寡黙だけど、本当は店の人ともしゃべったりする人なんだなぁって改めて思う。

頑固一徹九州男児の父は、不器用だけど、愛にあふれた人だ。
父は、自分の両親も大事にしていたし、私たち家族の事も、めちゃくちゃ大事にしている。

あ~あ、嫌だな~。
全然認めたくないけど、あふれる気持ちは、「お父さん、大好き」だ。

父は、新潟の次はどこに転勤する?となんだか嬉しそうに言う。
北の方も行ってみたいなぁ、転勤して、また色々連れて行ってよ、と。

私が東京に住んでいる時、私が東京にいる事がお父さんは不満なんだと思っていた。
でも、多分。東京にいた時は私の人生のどん底だったから。
不幸そうな私が、心配だったのだ。
きっと、どこに住んでも、どこに居ても、私が幸せであれば、父は満足なんだなって思った。

お父さん、貴方の大事な娘をこれまで粗末に扱ってきてゴメン。
私、今は自分の事大事にできるようになったし、ずいぶん楽しく暮らせるようになったんだよ。
だから安心してね。
いつかまた、いや、いつかじゃなく、早く福岡に帰りたい。

三日間の両親の新潟来訪。
帰ってしまったらなんだかやっぱり寂しい。

観光バスの話じゃなくて、親子の話。

家はなんとなく息苦しい場所だったけど、そう思い込んでいたのは私で、実はただ愛にあふれた場所だったんだなぁ。

こんな風に思う日が来るとはね。

平和で穏やかな、私の大事な日常。


それでは、また。

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