『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』

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『スマホを落としただけなのに  囚われの殺人鬼』公開初日初回に観賞してきたよ。

と言うか、初日舞台挨拶のニュース読んだらもらい泣きしそうになっちゃって(最早母親目線なのかも…)。やっぱり全国規模の映画の主演…しかも大ヒットした映画の続編での主演のプレッシャーって、結構大きかったんじゃないかな~って。なんか、宣伝活動もめちゃめちゃ頑張ってる感あったし…やっと公開初日だと思ったらサプライズで北川景子さんと田中圭さん登壇してくれたら泣いちゃうよね~。なんかでも、会場めちゃめちゃハートフルな感じだったんだろうな。こうなったらベタ褒めの感想書きたい気分ですけど、映画に関しては思ったことを素直に書きますよ。ここは誠実に。


あ、ネタバレ全開ですので注意!



前作で犯人浦野(成田凌)を捕まえた、刑事の加賀谷(千葉雄大)が主人公なんですよね。前作観てたら分かるんだけど、彼はちょっと過去に闇を抱えていて…。今作はそれを明らかにしながら、浦野と精神的に繋がっていくようなイメージかな~って観る前から思ってたんだけど、なんかちょっと浅かったかな…もうちょい丁寧に描いて欲しかったかも。

スマホを落としたことから始まった前作とは違って、今作は山中から女性の遺体が見つかるところから物語が始まって。浦野が遺体を埋めていた近くから発見されたもんだから浦野の仕業だと思ったら被害者は長い黒髪の女性じゃないんですよ。浦野の性癖から言って犯人は別にいるだろう…って事で浦野を問い詰めるんだけども、浦野は加賀谷としか話さないとか我儘言うんですよね。まあ、そうでもしないと映画にならないのでそこはいいですけど。

それにしても、こういう犯人探しみたいなミステリーは伏線張って当たり前なんだけど、分かりやすく教えすぎなんじゃないかな…って思ったり。序盤の『キスして』からの拒否で、ラスト絶対キスするのわかっちゃうし。美乃里の友達がわざとらしくBL漫画持ち出すくだりで…なるほど加賀谷狙われてるのかってわかっちゃうし、更にあの写真ですぐ謎解けちゃうし。しかも警察無能すぎるし県警サイバーセキュリティ対策課が言ってることも一般常識からちょっと毛が生えたくらいのことな気がするし。浦野に頼った時点でやり込められるのわかり切ってるし。まあ、気になりだしたらキリがないのであんまり言わないようにするけど、もう少し余白あっても良かったんじゃ…。そこを自分視点で埋めてくのが楽しいんだからさ。

良かった点としては、加賀谷がアホみたいに強い万能刑事じゃなかったところ。美乃里を守りたいって気持ちで突っ走るけど、浦野に関わって精神的に追い詰められていったり。あ、でも前作では浦野の感情に引っ張られる部分もあった気がするんだけど、今作ではあんまりなかったよね…予告の部分くらいか。過去の闇の部分も予想の範囲内だったし…もうちょい深く掘り下げて欲しかったかも。まあ、浦野が相当加賀谷のこと好きなのはわかったからいいけど。ずーっと追いかけっこしていくんでしょ?浦野は孤独だからなぁ。

あの爽やかな出会いのシーンでスマホ落としを回収したって事なのね。髪型でまたぜんぜん変わる…あれ完全に惚れますね。エンドロール後を観るとまだまだ続編作る気満々だねきっと。

このシリーズは浦野で成り立っていると思う。前作よりゲテモノ感がなくなって、愛し方がわからない孤独な生き物感が増した。もう続編もしあるなら浦野(成田凌)主演でいいんじゃないですか?




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