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心と身体を癒した1週間

掻爬手術から6日経った。「職場に迷惑をかけてしまう、早く日常に戻らないと」という焦りから、職場の同僚や友人から心配の電話やLINEが届くたびに、「自分でもびっくりするくらい、結構メンタルは回復してるんですよ〜!」と元気アピールをしていた。
結局、どちらもじわじわとしか回復しなかった。(1週間お休みをもらっておいて正解だった。)

身体は出血が続いていたが、少しずつ量も減っていった。立ちくらみが頻繁にあったが、「ずっと家にこもってて血行が悪いせいだろう」と自己解決した。
熱も金曜日には平熱になった。数ヶ月ぶりの平熱である。(妊娠中は基礎体温が高くなってたから7℃以上が普通だった。)

手術から4日経った頃、ふと、お腹にいた子のことを思い出して涙が出てしまった。「抱っこしたかったなぁ」と思うと、「なんで自分が流産だったんだろう」と、ネガティブモードに入ってしまっていた。
そのあと、YouTubeで稽留流産した人の動画を見て、共感しては涙を流し、動画を漁って、再生して、涙を流し。を繰り返した。

ふと、水子供養は必要なのだろうか、と気になったが、ネットで調べると、水子供養は必要ない、との情報が目に止まった。水子供養の歴史は浅く、戦後から始まったものらしい。
流産した母親は、自分のことを責める。その自責の念につけ込む、占い師や霊媒師みたいな人たちが、「水子の霊が悪さをしている、、!」なんてことを言って、よくわからないグッズや儀式でお金を取る、なんてことがあってたようだ。(もちろん、良心で水子供養をしてくれるお寺もあるようだけども。)

供養してあげるか、してあげないかは、夫婦の価値観次第なんだろうけど、先にネガティブな情報を得た私たち夫婦は、水子供養はいいかなぁ。なんて結論を出した。

時間差でネガティブモードに入る私のことを旦那が外へ連れ出してくれた。
「家にずっといるのも良くないだろう」と。

7月2日(土)の夜、トライアンゴロという、本格的なイタリア料理のお店に連れて行ってもらえた。

旦那がオーダーしたカルパッチョ
イタリアの郷土料理カネーデルリ。あともう4つ食べたかった。
お肉!確か牛さん!
店内で作ったパスタ!チーズがショートパスタによく絡んで美味しかったなぁ☺️

平日は昼間はフルーツグラノーラばかり食べてて(食欲が湧かなかったため)ろくなものを口にしてなかったから、最高に贅沢な味わいだった。
岩塩にオリーブオイル、チーズにバジルソース、日本食もいいけれど、やっぱりイタリアンって美味しいよなぁ。心の底から食べることを味わった。

この数日間、仕事へのやる気が減退していた。(今でも辞めたくて辞めたくて仕方ない)
夢見ていた産休・育休ライフが崩れ去り(もちろん育児も仕事なんかより難しいし大変なんだろうけど)仕事へのモチベーションの維持に悩んでいた。

だけど、「旦那と2人で、たまにはこんなふうに贅沢をして美味しいものを食べるために頑張るのも、悪くないかもしれない。」なんて、思えたのだ。
料理を待つ間、次は東京に行こう、福岡に行こう、なんて話すのも楽しいひとときだった。

7月3日(日)は、地元のショッピングセンターでランチ。またしてもイタリアン。(前日の夜のお店よりリーズナブル!)
世の女性はイタリアンを食わせておけばよし!と個人的には思っている。
にんにくやの料理も美味しかったなぁ。

にんにくやのパスタ。旦那はハンバーグドリアをむしゃむしゃ。
食後のコーヒー。もちろんブラックで。

食事の後は買い物を楽しんだ。日頃物欲のない旦那も、今日は欲しいものがあったらしく、戦利品を得ていた。
流産って、女性ばかりがかわいそうだという目で見られがちだけど、きっと、旦那も傷ついていただろうに、私のフォローに徹してくれていた。
今日のお出かけで、旦那も少しはリフレッシュできていたらいいのだけれど。

明日から本格的に仕事に復帰する。やり残したままの仕事。明日自分の机はどんなふうになってるんだろう。考えるだけで吐きそうだ。

最後の休みの日に思ったこと。
自分を大切にしてくれる人を大事にする人生にしないと、って思った。
夫婦になれば、少しずつお互いを思う情は薄れていくものだと思っていたけれども、交際3年、結婚生活3年目の私たちは、まだまだ仲を深められそうである。

いくら物事を前向きに考えたところで、明日仕事いきたくねぇなぁ。が本音である。

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