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10年後の未来からタイムリープした話




師走に入り、色々と今年を振返る季節がやってきた。

クリスマスや年末など色んなイベントがあるなかで、今月は自分にとってのもうひとつのイベントがある。それは加齢である(誕生月)。


先週末、同じく12月が誕生月の大学時代の
友人(大のミスチル好き)と会ってきた。

彼女とは誕生日が2週間くらいしか違わないのに、私の誕生日を過ぎたあたりから事あるごとに「○○歳になった気分はどうですか?」とか茶化してくる。

このやりとりを続けること早何年…
今では本当に歳をとりたくない歳になってしまった。


先週友達の前でそう嘆いていると、突然彼女が言い出した。
「じゃあ今から、10年後の未来からタイムリープしてきた設定で会話しよう」


最初は全く意味がわからなかったが、
友達が即座にこう続けた。

「40代になっている私たちは、一緒に旅行へいき、明け方に露天風呂に一緒に入り、流れ星を見た。そこで10年若返らせて下さいと願ったら、戻ってきたのが今だった。はい、今からその設定で会話します」
「………」


旅のお土産を渡したせいか(?)、私がメンターのところで会った人と旅行した最近の実話がなぜか友人との話にすりかえられていたけれど、それはさておき、ここは友人の話に全力で乗っかることにした。


40代になっている私たちは10年前に戻り、30代になった。


「えーと、今は何年?」
「2019年」
「つまり…令和になったころだよね?」
「ヤバい、体が30代に戻ってる!?」
「えっ、じゃあ東京オリンピック前?」
「安倍内閣&トランプ大統領の時代だよ!」
「ヤバい!めっちゃ若い!」


10年タイムリープした結果、思った以上に盛り上がったため、私たちはそれからも順調に歳を重ねていくことにした。


そして………
ついに辿り着くこと50年後、

80代にまでなってしまった。


80代から50年ものタイムリープをして、
私たちは30代に戻ってきた。
すると会話の内容は全く違うものになった。


「…あれ?杖がなくても歩ける!」
「歯がある!」
「ジャンプできる!」
「走れるし!」
「食事も自分でできる!」
「めっちゃ若い!ヤバい!」



…………


こうしてしばらく盛り上がったところで現実に戻ったけれど、今回これをやってみて大切なことを改めて実感した。


今を大切にすること、今与えられているものを味わえない時間はやはりもったいないこと。
それを味わうかどうかは自分次第であること。


実際、真面目に書くとこれはなんかのワークショップにできるんじゃないかというくらいの内容になった。


もしかしたら来年の今頃は、またもやタイムリープしているかもしれない。







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