人生最高のライブ。墓には堂本剛平安神宮奉納演奏ニ○ニ○を入れてくれ

※めっちゃ長い。大丈夫って思った2倍は長いです。

堂本剛平安神宮奉納演奏ニ○ニ○
私の人生のベストアクトです。生のコンサート、配信含めて2020年最高のライブなだけじゃなくて、いままでの人生で1番最高な演奏だった。号泣して観た後寝込んだし、なんならだいぶ引きずって、思い出すたびに感情がたかぶったあげく体調崩して結局レポらしいレポが書けなかった。

一年が経ちDVDが出ることに喜んだものの、冷静に観たらどうなんだろってちょっと怖かった。熱が冷めた後のガッカリ感があったらどうしよとか思った訳ですよ。熱狂したものに時間が経つと何故かその時の自分の狂った姿も重なって恥ずかしさを感じるみたいになったらやだな。あの時感じた神聖さ、それまで否定しそう。
コロナ禍という非常事態での演奏だし、こちらも不安と動揺の日々を過ごしていたからこその号泣だったのではと。見るのが怖かった。

杞憂。
杞憂すぎた。

恐る恐る観た結果、一年後でも、えづくほど号泣した。うぅなんて可愛い感じじゃなくてウグゥッグァァて濁点だらけの号泣。泣きじゃくった。
去年より自分が冷静になった分、神聖さよりもカッコよさが際立って見えて、こんなカッコよかったんか!なんなんこれ!カッコいいーって号泣するってなんだこれ。もう堂本剛!なんなん!
リミッター外した演奏家及び演出家達の本気がただただ凄くて、泣いて泣いて泣く。なんで泣いてんだ私。
去年は、ずっと演奏できなかったよねとか、不要不急の代名詞にされちゃったよねとか、恐れや寄るべなさや祈りとか意味合いがたくさん私の中で渦巻いて泣いたのだけど、その感情が薄れた今、美しさに泣いてる。奉納された音、光、陰、動き、感情のゆらめきまで美しい。

動揺で手が震えて物が持てない。落ち着かせるために私は紅茶が飲みたいだけなのに持てない。落ち着け私、飲ませろ紅茶を。

去年書けなかった配信のレポを書いてみる。未来の私に今を刻んどこ。過去だけど。

コロナ禍で不要不急の代名詞になった音楽。初期の感染がライブハウスで広まったから、一気に自粛、中止に追い込まれて、少しでもやりたいというと不謹慎だと袋叩きにされた。
東日本大震災の時にも、被災した人達に失礼、不謹慎だと自粛が促されたことがあったけど、その時と決定的に違ったのは、今回の自粛では演者自身が自分達の存在意義を疑ったように見えたこと。たしかに不要不急かもしれないと力なく呟いたり、音楽では人を救えないのだから今は我慢しようと諭したりしていた。
普段私が励まされ、勇気をもらったり、感情を歌にしてくれていた人達が、経済的にも精神的にも追い詰められてしおれていく様を目の当たりにした。
SNSから垣間見えるミュージシャンは私が思っていたよりもっとずっと繊細な人達だったし、とても傷つき深い傷を負ったように見えた。逆にだからこそあれほど心に訴えかける歌を歌えるのかと腑にも落ちた。
なんとかしたいと思えど、自分達の生活や親、子ども達の健康が心配で、自分だっていっぱいいっぱい。CDや DVDが出たら買ったり、物販、クラウドファンディングなど細々としたけど、焼け石に水だろうなとほぞを噛んだ。

そんな中で行われた平安神宮奉納演奏。初めての配信映像。旅行業を救うための対策のためか、一旦収まった疫病がお盆を過ぎてまたぶり返し、少しずつ息を吹き返していたコンサートやライブもまた中止に追い込まれたりした。不安ではあったけど、剛さんなら徹底的な感染対策を施すだろうことは分かっていたから何としても開催してほしかった。剛さんが私達の代わりに神様に祈ってくれるんだと思ったし、久々の演奏で浮き立っているのだろう演者達を思うとワクワクした。

剛さんの拝礼と柏手から始まって、雲を突き通す声。まろく柔らかい歌声も出せる剛さんが選択した、真っ直ぐに天に届く声が響き渡り黄昏に溶けていく。

「ヒトツ」では、一緒に祈った。空と雲と平安神宮。神社に入ったときの少し冷たいような凛とした空気をたしかに感じたし、配信の画面越しに観ている人達の祈りが見えた。剛さんが祈るんじゃなくて、私達の祈りまで平安神宮に連れて行ってくれた。祈りは可視化できるんだ、私はそんなことを思いながら神聖な空気を観ていた。

「HYBRID FUNK」めちゃくちゃカッコいい。発売当初、HYBRID エイリアンの方が大好きであまりピンと来ていなかったのだけど、めちゃくちゃカッコいい。平安神宮にFUNK、なんで合うのかわからないけど、素晴らしく美しい。
この辺までは理性があったから覚えているんだけど、怒涛のFUNKナンバーがはじまる頃には号泣に次ぐ号泣で感情がぐっちゃぐちゃだったからよく覚えていない。
ただわかったのは、祈りも怒りも不甲斐なさも、悲しさも愛おしさもプライドも全部が全部音に込められていたこと。言葉がなくてなんで伝わるんだろ。音や光に乗って感情という感情が襲ってきて、圧倒されまくった挙句、私は半分恐れで泣いていた。彼らに私のちっぽけな同情なんて全然必要なかった。めちゃくちゃアベンジャーズだった。音楽で生きている人達だった。祈り、音楽のルーツ、思いはヒトツ。水の結界、月の光、虹色のレーザービームに彩られたsession、揺らぐ炎に歌う堂本剛。天才達がリミッターなしで演奏を神に奉納しているのを見たから、私狂うんじゃないか。ヤバいもの見てしまった。日々に戻れるんか。

夜に沈んだ平安神宮。静かな玉砂利を踏む音、虫の声、剛さんの柏手で配信は終わった。

魂抜けたみたいに画面ずっと見てた。多分おんなじ人いたよね。画面に映った自分の顔見てたよね。

寝込んだし、レポ書けない。スマホじっと見る。素晴らしいレポに泣きながらいいねする。ものすごい指圧でいいねしまくった。永遠にレポは書けない。

圧倒的な才能にぶん殴られるって表現があるように、突出した表現は暴力的だ。理解できる範囲の表現を凄いと熱く称えることはできるけど、理解の範疇を超えた表現には、翻弄されて良いも悪いも好きも嫌いも分からない。分からないけど凄いことだけは理解させられるから暴力だと感じてしまう。

湧き上がった感情を一年かけて丁寧に解きほぐして噛み砕いてなんとか心を落ち着けて、今書けた。書いたった。これで成仏できるわ。墓には堂本剛平安神宮奉納演奏ニ○ニ○を入れてくれ。なんならお骨と一緒に燃やす用もよろしく。一緒に持って天に登ったら、神様に優遇される。間違いない。

とまあ、去年の配信映像の印象が強すぎて、一年引きずった。再度見てもやっぱり凄かった。いやあ…凄えもんみせてもらって。感謝感謝…。
いや。
怖。今書いたの去年のレポだよ?DVDのレポじゃない。怖。書いたったドヤ感だしたけど、DVDの感想、手が震えて紅茶飲めないしか書いてない。アホか。
AGE DRUNKERが死ぬほどかっこいいんですけど、配信でやった?観たの、私?
メイキングで映像は望遠からじゃなくて近くで撮って、揺れてもいいって剛さん言ってたけど、それ大正解。カメラマンの熱も伝わったし、光がエグかったし、編集もヤバいし、平安神宮行きたすぎる…ダメだ、もう語彙なんか出てこない。アホな子だわ。また一年後に語るんでいい?ごめん、無理だわ。

見返して一つ分かったのは、平安神宮で一緒に疫病退散や平和を祈ってくれると思ってたんだけど、そんな優しいものじゃなかったってこと。

堂本剛が投げかけたのは、
神様どうにかしてくれと祈るんじゃなくて、
神様、俺たちがすることをどうか見守っていてくれ。
だったんだよね。
変えられるのは自分達。ここから始める。
そういうことだったんだ。一年経ってようやく受け取れた。

何にも諦めてないし、悲壮感なんてゼロだし、音楽は無限のパワーだろって全身で表現してた。

こんな世の中なのに、一つの思いになれないなんて悲しいねって嘆くのではなくて、
ヒトツになれるに決まってんだろボケが!お前からやれや!ってお尻蹴っ飛ばされてた。(言い方)

そりゃ剛くんが優しく癒やしてくれると思ってた私の解釈違い、寝込む訳だわ。

どこまでもどこまでもLOVE fighter。
昔から変わらず言ってくれてたのにね。
すきあらばすぐ忘れて易きに流れちゃう。
誰かがどうにかしてくれるって思っちゃう。

もう感謝しか出てこない。
剛さん、平安神宮奉納演奏見せてくれてありがとう。
DVD出してくれてありがとう。
歌ってくれてありがとう。
生きててくれてありがとう。
平安神宮さん、剛さんに歌わせてくれてありがとうございます。
バンメンさん、ものすごい演奏ありがとう。
カメラマンさん、スタッフさん、全部全部ありがとう。誰がどう関わっているのか門外漢の私には分からないから、空に向かってお礼を言わせてね。
ありがとう。
ずっとずっと大好きです。


追伸、家族へ。今日は寝込むので夕食はカップラーメンです。美味しいカップラーメン買ってあります。

追伸2、私へ。剛さんのアートワークは表現が強すぎて、摂取容量守らないと日常生活がままならなくなるヨ。キヲツケロ!

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