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稼ぐ断捨離④

ー 机の隅から24金が❗️ー

FPの仕事として各種お金に関するセミナーを開催しています。起業支援、確定申告基礎知識、家計簿診断、保険の見直し、相続相談など、中でも近年関心が高く受講する人が多いのが投資に関するセミナー。NISA、iDeCoをベースに株式、投資信託、為替などの基礎を学ぶコースです。
今年度から高校の家庭科でも投資信託が授業に取り入れられるようになったことも関心が高まったひとつでしょう。

なので、私自身も出来るだけ色んなジャンルの投資を自分でやってみました。株式から投資信託、ETF、外国株、為替、コモディティ(主にゴールド)等々。
初めて証券会社に口座を開いたのは二十歳の時。友が短大卒業後、証券会社に勤めたのがきっかけでした。あれから35年余、バブル崩壊、ブラックマンディ、リーマンショック、ITバブル崩壊、東北大震災、コロナショック、数々の山谷を体験し今に至ってる訳ですが、この四半世紀を過ぎて思うことは「色々あったけど、投資を続けていて本当に良かった」の一言に尽きます。

資産形成にのみならず、マネーリテラシーが鍛えられ、社会情勢に関心を持ち、世界の動きまで目が向くようになることで、自分の資産だけでない多くの学び、人生のその時々の決断に役に立ったと実感しています。

その中でもコモディティに関しては、社会の変化、自分の年齢に対して付き合い方が変わった商品のひとつでした。

私はずっとプラチナの積立、それと現物の金を扱っていました。世界の情勢によっては現物資産、ゴールド等は全体の中の5%持っていると良いという考え方に従って、家族の人数分1オンスコインを所有していたこともありました。

これが過去形なのは、現在はほぼこれらを断捨離したからです。

理由はいくつかあります。
ひとつは、自分の年齢になると万が一の時を考えて、あまり複数の口座や資産を分散させる状態にしておきたくないと思ったことが大きかったです。自分の管理能力も怪しくなってきたり、
今は、まだパスワードなど管理していますがそれらが分からなくなってお蔵入りなんてことも多々あるそうです。
全てがスマホで管理して紙がなくなった分、突然の親や配偶者の死で残された家族がとても困っている姿をたくさん見てきました。
なので暗号通過なども、中々手が出ないのもこの辺りでこれから私が手がけることに躊躇しているわけです。

それと、もうひとつの大きな理由が、年々資産として持つには換金がしにくくなってきてると感じるからです。そのまま残された時に子どもたちがいざ換金しようとして困ると思ったからです。今後、先祖代々引き継いだ田舎の土地なども場所によっては財産というより負の遺産となる可能性も出てくるかもしれません。
残す財産(があるとすればですが…)は流動資産に出来るだけ集約していく必要性を感じます。

例えば私が住む県には、以前から取引している田中貴金属の正規取り扱い店(今日の相場で買取してくれるお店)はありません。隣の県までいかないと行けないのです。

今のような地政リスクが高まった時の為にと言っても、一般の換金のお店で手数料を支払うのであれば指輪やネックレスで持っていても同じです。
成人してから娘には「非常時にはこれを身につけて逃げるように」と自分のお下がりの貴金属を誕生日毎に渡すようにしました。

プラチナなど積立で長いことマイナス続きでしたが、これぞドルコスト平均方が効いて、近年の上昇で一気にプラスになったので思い切って全て解約しました。金貨も一緒です。

そして、前々回のハガキと同じく机を整理して出てきて困ったのが24金の削り破片でした。これは私の母が知人からお世話になったからと彫金した残りを貰ったものでした。

手元にある流れも頂いた方も知っているので、これが24金であることは予想もつくのですが、勿論刻印などありません。どうしていいものやら分からず、机の隅にほっておいたのでした。
その内その存在も忘れそのままにしておいたのですが、今回の断捨離で机の隅から出てきた訳です。

今、皆さんもご存知の通り金の価格が高騰しています。「ここで頑張って断捨離するしかない」と覚悟を決めました。

ところがいつものお店では、そのような現物は取り扱い不可とHPに書いてあります。関西なら大阪まで足を運ばないといけないようです。一気に気が怯みます。
それで手数料がかかっても良いから近場で安心して換金できるところを検索したら、我が家から車で10分の所にひとつ店舗を見つけました。ここならまず様子を見るだけでも足を運びやすい。早速行って来ました。チェーン展開していて、清潔そうな店舗作りです。その店を訪ねてみようと思ったのは、査定の様子をカウンターで全て見せてくれると書いてあったから。
私の持ち込んだ破片のように刻印していないものも、水に浮かべて比重で確認するのですが(それも初めてここで知りました)カウンターでその作業をしてくれます。

そこで無事24金であると確認でき、グラム数も目の前で測り、無事換金できました。手数料は、その時の相場の10%近く取られましたが、大阪まで行く交通費や相場のタイミング、持ち運ぶリスクなど今後のことも考えると、この手数料も妥当と納得。

おかげで今回のリフォーム代のかなり足しになりました。(もう手元には右から左でございませんが💦)

今回はふたつの断捨離の学びをさせてもらいました。
ひとつは、片付けることで眠れる資産が活かされたこと。
そしてもうひとつは、私の管理能力の断捨離に手をつけられたこと。

これから、銀行でも通帳を持っているだけで手数料が取られかねない時代です。店舗が近くにあった金融機関も次々にATMだけとなってきています。
自分の年齢、PCを扱う能力に合わせてお付き合いする金融機関を厳選していかないといけないと、両親と話していて感じてます。これまで出来ていたパスワードも設定も金融機関の規約の変更で2段階認証になり(もちろんメールなどで事前通知されているのですが…)開くことが出来なくなり慌てることも出てきました。みなさんも一度、自分の身の回りのパスワードなど年に1度ほど確認してみておくことおすすめします。

ということで、無事リフォームの契約まで辿り着き手付金も何とか間に合いホッとしている状況です。連休中に衣類の断捨離に取り掛かる予定。そこでも、うっかり忘れていたへそくりなどないか、自分の記憶力を過信せず片付け頑張ります。

みなさんも良いGWをお過ごしくださいね。




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