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弓張月(山下弓)
2020年11月27日 05:24
サハラ砂漠の夜明け砂で形作られた表情は 艶やかでどこまでも色っぽかった朝日が昇る直前の砂の山の稜線はローズサンドの赤味を帯びてバストラインのように形造られ妖しく光るその山の頂は砂風が起こしたいたずらからか若い肢体のようにツンと尖っている思わず頬を寄せたくなる愛らしさだけどこの見事な自然のアートも二度と同じ景色に出会うことはなく明日になれば全然違う姿を見せているのでしょう母
2020年11月20日 06:02
帰り道の電車の中、ふと耳に手をやると左の耳のピアスがなくなっていた「あ、また・・・」すっかりあきらめモードのつぶやきどこまで記憶をたどれるのか心なしか片耳が微妙に軽い「お気に入りだったのに・・・」規則的な列車の揺れる音で私の独り言は誰にも聞こえないそう、いつも失くすのは左の耳のピアス所在なげにトレーの上に残された片割れのピアスは、どこか悲しげだいつかまた会えるかもしれな
2020年11月13日 08:25
好きな人にどんなセリフをつぶやかれたい?そんな問いかけをされたらどう答えますか分かっているのは言葉ありきじゃなくて誰が言ったかということ好きな人ならお決まりの決め台詞よりも何気ないひとことがずっと忘れられないそんな言葉があるように感じますその人の顔を自然と思い浮かべ口元から発せられるあなたの声色を耳の奥でリフレインするのですなんだろそれだけで胸がキュンと苦しくなっ
2020年11月6日 14:41
もう恋愛感情はなくなりました愛や恋や 安っぽい言葉で語りたくないそんなことでこの縁を失いたくないそれぐらい感謝してるんですそう言いながら一番変わっていたのは彼だった誰にも愛されない不必要な人間なのだと自暴自棄になっていた頃ただひたすらに誰かに救いを求めていた私に対する表現は擬似恋愛だと分かっていたそこからどん底の生活から踏みとどまり一人で歩き出す覚悟を決め自分を大事