見出し画像

ニューヨークで生き残るために

ニューヨークという場所は、自分にとっては、いつしかリラックスできる「ホーム」になったわけれど、世の中的には、物価のめちゃ高いタフな街、ということになっている。実際それは間違っていなくて、とにかく物価が高いし、競争も激しい場所だから、生き残るのはもちろんなかなか簡単ではないのだけれど、今も私がそこで暮らすことができているのは、何人かの天使に出会ったからということにほかならない。その最たるものは、私が払える範囲の決して高いと言えない家賃で、ブルックリンのアパートと山の家を貸してくれるている大家さんたち。そして、いつもおまけをしてくれる車のメカニックさんとか、今となってはときには長電話をするような友達になった管理人のマーヴとか、そういう天使たちのおかげで、私の生活は成立している。私のまわりで、長くニューヨークに住み続けている人たちにも、やっぱりそれぞれの天使がいて、だからみんな、いまだにニューヨークでやっていけている。

そんな友人の天使の一人で自分にとってはネイバーだった人が、人生の戦いに敗れて、荷物をまとめて引っ越すことになったという悲しい話を知った。

建築のプロジェクトの責任者として、雇った人たちに給料を払う立場になったようなのだが、結局そのプロジェクトがパーになって、立ち行かなくなった。あまりにあっという間に起きたから、お別れを言うチャンスもなかった。

この続きをみるには

この続き: 1,475文字
記事を購入する

ニューヨークで生き残るために

佐久間裕美子

100円

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
ひゃっほう!
9
文字を紡いで売っています。著作に「#My LittleNewYorkTimes」「#ピンヒールははかない」「#ヒップな生活革命」「#真面目にマリファナの話をしよう」。マガジン二つやってます。アメリカ観察日記「DailySakumag」と人生修行日記「InnerSakumag」

こちらでもピックアップされています

Inner Sakumag (旧「明日は明日の風が吹く」)
Inner Sakumag (旧「明日は明日の風が吹く」)
  • ¥800 / 月

佐久間裕美子のジャーナル、裏バージョン。自分が健やかな心と身体を維持するために、日々考えていることをまとめています。

コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。