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6月3日 革命が起きている


スクリーンに釘付けになりながら、各地のデモの様子を見ているときに、「革命が起きてるんだ」と思う瞬間があった。

そう思っていたら、タイムラインに、ニューヨーク・タイムスのチャールズ・ブロウのツイートが流れてきた。

革命はテレビ中継されない、とうたったギル・スコット・ヘロンは、この様子を空から見ているだろうか。そして何を思うだろうか。

ギル・スコット・ヘロンを知らない人は、ぜひ聴いてみてください。


どうやら革命は、日本には伝わっていないらしい。

#blacklivesmatterを 「黒人の命も大切だ」と訳されているのを見て、気を失いそうになった。何に対しての「も」なのだ。


世の中に、恐ろしい不正義にさらされている一組の人種がいる。それをやめてほしいから、のスローガンだ。暴力を振るう側、システム、またはその苦境を知らない人たちが「オレらの命だって大切だし!」って主張することは、相手の苦境を矮小化することになる。

それにしても、「苦しい!」と言う人たちに「オレたちだって苦しい!」と張り合うって、小学生かよ、と思う。人間は、どうして痛みで張り合おうとするのだろうか。

BLMの抗議運動が始まってから、いろんな人からいろんな質問を受ける。「なぜ?」への答えはあまりに複雑だ。遡るとキリがないからだ。けれど直接的な原因として、場所によって違えといえど、警察を保護する強い法律があることがひとつの原因である。市民が殺されても、警官はなかなか有罪にならないようにシステムができているのだ。

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