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Inner Sakumag アーカイブ

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2019年から2020年の終わりまでの期間に書いたセルフケア、セルフケア、人生修業をテーマにしたマガジンのアーカイブです。
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2019年9月の記事一覧

自分にぶつけられるネガティビティにどう向き合うか

言論活動をしていると、ちょいちょい知らない人から文句を言われる。 いきなりソーシャルのアカウントに文句コメントがつくこともあるし、私の作品かインタビュー記事かなにかを見た人が、(おそらく私が見る可能性を考えずに)書いているのを見てしまうこともある。 こういうのを見ると、(特に一滴でもアルコールを呑んでいると)、自分の中のクソガキが「てめえ、ふざけんな」と反応して、そういうリプライを衝動的に返しそうになることがある。 いけない、いけない。 こういうとき、英語という言語は便

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「義理」時間からの解放

誰でも平等に与えられるものがひとつあるとすれば、それは時間というものである。人生の終わりがいつやってくるタイミングは人によって違うにしても、とりあえず1日に与えられるのは、みんな平等に24時間。 けれど、時間の経つスピードは、年を取れば取るほど、加速していく。少なくとも体感でいえば。おまけに会いたい人、読みたい本、聴きたい音楽、見たい映画はどんどん溜まっていく。だから時間の使い方を真剣に考えざるをえなくなる。 いつも頭の中にあることを改めて考えたきっかけは、ポロンと入った

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フラワーデモに行ってきた

フラワーデモに行ってきた。 4月11日から毎月11日に行われてきたフラワーデモに、数ヶ月前に参加した友人(男性)がその存在を教えてくれて、11日に日本にいるチャンスがあったら必ず行こうと思っていたのだった。 性暴力の加害者が、次々と無罪になったり、軽い刑罰を受けるにとどまる事件についての報を見るにつけ、やり場のない怒りと哀しみと無力感を感じてきた。 特に12歳の頃から父親に週3回の頻度で父親にレイプされてきた被害者の証言が、静岡地裁で「家が狭い」という理由で信憑性がない

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抑えられない感情との付き合い方

若い頃、自分は大変な癇癪持ちだった。そして、少しずつ、怒りとの付き合い方を覚えてきた気がする。どうやって自分の感情と付き合えるようになった なんでこんなことを考えたかというと、最近、とても衝撃的なことが起きたからだ。 半年ほど、ライターとして参加してきた本のプロジェクトで、担当者が、ある日突然「やめる、他に持っていってくれ」と言い出したのである。 1冊の本のプロジェクトで、3人の女性からなるチームで作ってきた。 前半の作業はほぼ終わり、もう終盤のまとめ作業に入ったところ

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不遇の時代という貯金 パート2

「明日は明日の風が吹く」というマガジンは、普段、外の媒体では書くことのない、パーソナルな気持ちを書く場所として始めた。が、やってみるうちに、自分のパーソナルな日記でありながら、頑張っている人の応援歌になるようなものを書きたいなと思い、いつしか、自分が日々学んだり、過去を思い出して教訓になるような話を共有する場になってきた。 そして、昨日の日記を書いたあとに、さらに考えたことがある。 最近、人が自分のことを「成功者」と表現するのを聞いた。はたしてそうなのだろうか、と考えた。

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不遇の時間という貯金

ちょっと前に北海道でくらし方冒険家の伊藤菜衣子ちゃんとトークをしたときに、お客さんからこんな質問をいただいた。 「お二人は自分の好きなことを仕事にしているように見えるけれど、不遇の時代はあったのでしょうか?」 自分の「不遇」が世間一般の水準で考えて、特に不幸だったとは思わないけれど、不遇と呼べる時代があったかというと、答えはイエスである。もちろん菜衣子ちゃんの答えもイエスであった(それもけっこうに壮絶なやつ)。 でも今ははっきり言える。不遇の時間は、貯金なのである。若い

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