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佐久間裕美子のMyLittleNewYorkTimes

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書籍化したMy Little New York Timesから1年前の今日の日記と今年の日記を対にして不定期にお届けします。
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#ニューヨーク

10月8日 カマラ・ハリスに対するミソジニー、ウィットマー知事の誘拐計画、ユダヤ原理主義コミュニティのデモとミソジニー、環境保護運動家に対する暴力

副大統領のディベートから一夜明け、大統領がカマラ・ハリスのことを「モンスター」と呼んだり、フォックス系のコメンテーターが「ビッチ」と呼んだり、あれだけ丁寧に品性を保ちつつ、一度も声のトーンを上げたりしなくても、女性だというだけでネーム・コーリングに遭うのだよな、ということを再確認。

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7月30日 そしてコロナ禍は続く

コロナウィルスのアップデート/GDP発表/選挙延期を示唆するツイート/反マスク派の訃報/ヴァニティ・フェアのスクープ/弾劾レベルの罪?/オバマがジョン・ルイスに送るユーロジー/ジョン・ルイスの遺書/ミシェル・オバマのポッドキャスト ヒューマニティは前代未聞の危機に晒されているーー今日、改めてずっしりと思ったことだ。

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7月29日 MBL再開にまつわるドラマ など

引っ越し/久々のニューヨーク/MBL再開/嘘つきトランプ/NYPDが容疑者を連れ去り/白黒セルフィー・キャンペーンとトルコの女性たち ヒップな生活革命続編の締め切り(相変わらずいくつかのタイトル案を口の中で転がしています)からの、仕事場の引っ越しで、数日更新できなくてごめんなさい。更新できなかったお詫びのかわりに、よかったら、月曜日に配信したメルマガを読んでください。

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7月1日 NYPDをめぐる攻防

ニューヨークでは1週間強前から、直後に予定されていた市の予算の討議で、警察予算を削減することを求めて、市庁舎前の公園を、#OccupyCityHall のアクティビストたちが占拠を始めていた。 このギャラリー、ぜひ見てほしい。 ビル・デブラシオ市長は、一度は、警察の予算を削減することに否定的な市政を示したが、市民からのプレッシャーを受け、予算削減にコミットしていた。そして、実際、警察の予算を10億ドル削減した予算案を提出した。 やればできるじゃん!って、思いそうになるで

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6月26日 ブルックリンに帰還

仕事場の引っ越しやら何やらで、ついにフェイズ3に入ったNY市に戻ることになった。最近40歳のバースデーを迎えたばかりの女友達に連絡をしたが、「ウッドサイド(NY州北部)にいる〜」と返事があった。そういえば金曜日だし、週末、郊外に出かける人たちがいるのも納得だった。北部の山のほうは、すでにフェイズ4に入っているのだ。 ウィリアムズバーグに暮らすNちゃんとOsakanaというレストランでちらし寿司をテイクアウトして、マッカレンパークで食べた。世の中の大半の人たちはマスクをしてい

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6月15日 晒される白人特権

2020年のBLMが始まって、これまでもときどき登場しては大拡散してきたレイシストのビデオがタイムラインに流れる頻度が上がった。 たとえば最近は、トーランスというカリフォルニアのアジア系人口の多い地域で、こんな映像が拡散した。 ワークアウト中のアジア系女性が白人の女性が罵倒されるビデオを見て、胸が痛くなった。なんという悪意だろうか。ワークアウトの様子をたまたま自分で録画していたために、白人女性が一方的にやってきて、口撃を始める様子がよくわかる。この女性は、トーレンスでアジ

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日記:5月17日

今日は、B&Bとnumabooksの内沼晋太郎さんとインスタライブで話をした。自分が、今、本や書店のために何ができるかを考えたときに、一番、私が知りたい答えを持っていそうな気がしたし、ソーシャルなどで内沼くんが書いていることを見ていて、リアルに悩んだり、考えたりしている様子が伝わってきて、直接聞きたいと思ったのだ。 (インスタライブがアーカイブできるようになりました) 先行きがわからない状態で、いろんなことをやっている人たちそれぞれが、新しい現実に、何を考え、自分の営みを

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アメリカのドラッグ問題

2019年8月26日ニューヨークに戻って何日か経ったときに気がついたことがある。白昼、道を歩いていて、明らかにドラッグ中毒者と思われる人たちが増えたような気がしたのである。それも、ちょっと前まで普通に生活していたことを思わせるようなタイプの人たちだ。 調べてみると、意外にも最新のデータによると、オーヴァードース(ドラッグの過剰摂取)による死は、今、久しぶりに減少傾向にあるのだという。目に見えて多いような気がしたのは夏だからだろうか。 これまでも日記にたびたびオピオイド・ク

ホイットニー・ビエンナーレに対する抗議運動と新しい時代の幕開け

*画像は文章に関係ありません。 木曜日、インスタグラムを開けたら、ホイットニー・ミュージアムのビエンナーレに出展しているアーティストのクリスティン・サン・キムが「作品を引き上げることにした」と発表していた。 ホイットニーの理事会には、警察や当局に催涙ガスなどの道具を供給するサファリランドという会社を所有する大富豪ウォレン・カンダース副理事長という人がいた。カンダースは、これまでミュージアムに対して多額な寄付を行い、昨年のウォーホル展に際しても大型の寄付をしていたようだ。

私的NY日報:4月20日(2018&2019)

(このシリーズでは今年の日記と拙著My Little New York Timesから昨年のエントリーを合わせて掲載しています) 2018年4月20日はマリファナの日である。マリファナのことを指す420(フォートゥエンティ)というコードからきていて、サンフランシスコなどでは、この日に公園に集まって吸うという「伝統」が昔からあったのだが、特にコロラドとワシントンを皮切りに、州レベルでのマリファナ合法化・非犯罪化が進んで以来、4月20日になると各地でマリファナのお祭りが行われる

私的NY日報:4月16日(2018年&2019年)

(今年の日記と拙著My Little New York Timesから昨年のエントリーを合わせて掲載しています) 2019年4月16日東京にいる若林恵さんとニューヨークをつないで、ポッドキャスト #こんにちは未来 の収録をした。何度か互いのスケジュールでリスケし、やろうと思った日にわかさんの事務所で工事が始まるなどのアクシデントもあり、三度目の正直の日にもわかさんの事務所に工務店さんがきて、結局、わかさんは路上で録音することになった。DIY感ハンパなし。 自分でやろうと持