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心も救ってもらった日

長男が1歳前のこと、しばらく高熱が出たときがあった。
いつもお世話になっていた近所の小児科に連れて行った。

そのときまでは気づかなかったけれど、
私自身も熱があり、結構まずい状況になっていた。

主人は、日本のお父さんたちによくあるパターン。
毎晩夜遅くまで帰ってこれない勤務状況。

お医者さんに言われて初めて気が付いた。

「ママが休まなくちゃ。」

今でこそ、良い意味での「適当」や「手を抜く」ことを覚えたけれど、
第一子、はじめての育児で、元来真面目で完璧主義だった私は、がむしゃらで、ガチガチの頭で、休むことを良しとしなかった。

自分がギリギリの状態なことにも気が付かなかった。

「しばらくこの子を預かってあげるから、家に帰って寝ておいで。」

その言葉に、一気に緊張の糸が切れて
思わず涙がこぼれ落ちた。

もちろん、子どもの預かりのお金を請求されることはなかった。

自身も二人の娘さんを育てたお母さん。
チャキチャキ、テキパキ仕事をするその先生も、もしかしたら、そんな状況に陥ったことがあるのかもしれない。

体だけじゃなくて、心を癒してもらった。

今でも強く心の残っている、あたたかいやさしさに救われた思い出です。

#やさしさに救われて

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